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女性の気持ちに寄り添い
女性医師・スタッフが行う乳がん検診

ソウクリニック四条烏丸

(京都市下京区/烏丸駅)

最終更新日:2024/02/09

ソウクリニック四条烏丸 女性の気持ちに寄り添い  女性医師・スタッフが行う乳がん検診 ソウクリニック四条烏丸 女性の気持ちに寄り添い  女性医師・スタッフが行う乳がん検診
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女性がかかるがんの中で、乳がんの患者数は年々増加の一途をたどっており、今や9人に1人が乳がんにかかるともいわれている。京都市営地下鉄烏丸線の四条駅からすぐの場所にある「ソウクリニック四条烏丸」は、乳がん検診に注力しているクリニックだ。特に、恥ずかしさから受診をためらう女性の気持ちにも配慮し、女性院長である荘子(そうし)万理先生のもと、女性が安心して通えるような体制づくりに心を配る。精密に検査を行うための専門の機器を用意し、女性のみ入室できる診察室で、女性医師による診察とエコー検査、女性診療放射線技師によるマンモグラフィ検査を実施。「早期に発見して治療を行えば完治もめざせる病気。何もないことを確認するためにも定期的な検診を受けてほしい」と語る荘子院長に、乳がん検診について詳しく話を聞いた。

(取材日2024年1月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q乳がん検診はいつ頃から受けるのが良いのでしょうか?
A

市町村の検診だと推奨は40歳からですが、個人的には30歳から意識して検診を受けていただくのがいいと思っています。といいますのも、私が医師になった15年ほど前は乳がんに罹患する患者さんは12人に1人といわれていたところ、現在は9人に1人がかかるともいわれています。さらに年代別では、30代後半から少しずつ増えてくる疾患です。最近では、乳がんから命を守るため、「ブレスト・アウェアネス」という日頃から自身の乳房の状態に関心を持ち、乳房を意識する生活習慣が提唱されています。そういう点からも、30代に入れば超音波による検査を、30代後半からは超音波とマンモグラフィを併用した検査を受けるのが有用です。

Qこちらではどのような検査を行いますか?
A

当院では、視・触診に加え、超音波検査、マンモグラフィ検査を行っています。マンモグラフィは乳がんの初期に見られる小さな石灰化を捉えやすく、超音波検査では小さなしこりを描出しやすいと、それぞれに得手不得手があります。30代の場合は乳腺が発達しているためマンモグラフィ検査では、真っ白に映ってしまってよくわからないことがあるので、超音波検査優先で受けていただけたらと思います。年齢を重ねると乳腺量が減ってくるためマンモグラフィ検査だけでも構いません。ただ、適切な診断のためには併用して検査を受けていただくのがベストだと考えており、当院では35歳以上の方は基本的に両方受けましょうというご案内をしています。

Qこちらならではの取り組みを教えてください。
A

女性が安心して受診し、ご自身の不安を話せる環境を整えたいと、乳腺外科では医師、診療放射線技師、スタッフもすべて女性で対応しています。待合室も女性専用の待合室を用意していて、そこから先はスタッフであっても男性は入ることができません。また検診着に着替えることはせず、服のままで移動していただくので、人目につく場所で薄着になることは基本的にありません。診察に関しても、女性専用の診察室は個室になっており、また向かい合っている診察室に関しても扉の位置をずらして、他の患者さんに会話の内容が聞こえないようプライバシーに配慮。診察しないほうの胸にはタオルをかけるなど、患者さんの羞恥心にも心を配ります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1予約と問診票記入
ソウクリニック四条烏丸 予約と問診票記入

同院では予約制を取り入れている。ホームページからのウェブ予約または電話で予約しよう。予約時間に来院すると、女性専用待合室に案内される。ウェブ予約から事前に問診票を記入しておくと、よりスムーズに診察を受けることができるそうだ。もちろん自宅での記入が難しい場合は来院後に待合室で書くこともできる。同院では、プライバシー保護のため、名前ではなく番号での呼び出しを行っている。

2女性医師による診察
ソウクリニック四条烏丸 女性医師による診察

記入した問診票をスタッフが確認。追加で確認する事項があれば女性スタッフが聞き取りをする。その後医師が診察を行う。「特に、乳房のしこりなどを自覚して受診される方、検診で指摘されて来院される方などは、大きな不安を抱えているもの。緊張や不安を和らげる声がけを大切にします」と院長。

3女性診療放射線技師が行うマンモグラフィ検査
ソウクリニック四条烏丸 女性診療放射線技師が行うマンモグラフィ検査

同院では3Ⅾマンモグラフィとも呼ばれるトモシンセシスを使用。精密なチェックで異変を見つけられるように努めている。重なりをわかりやすく把握しやすいため、奥まった場所にあるがんの検出にも適しているそう。また乳房を圧迫する圧迫板も痛みに配慮した構造のものを導入。検査時の苦痛を和らげるため、「もうちょっとですよ」「頑張ってください」など、患者を励ますような声がけも心がけているそう。

4検診の精度を上げるための超音波検査
ソウクリニック四条烏丸 検診の精度を上げるための超音波検査

超音波検査は小さなしこりの描出を得意とする特徴があるそう。同院では検診の確実性を追求するために、超音波検査を併用することを推奨している。マンモグラフィ検査を行った後、医師が診察室で超音波検査を実施。ベッドに横になり、胸にゼリー状の液体を塗った上、検査器具を用いて調べていく。

5女性医師が検査結果を説明
ソウクリニック四条烏丸 女性医師が検査結果を説明

医師が検査で撮影した画像を患者に見せながら丁寧に説明をする。患者の不安が大きくならないよう、最初に結果から話すことを心がけているそう。男性の家族やパートナーに検査結果を一緒に聞いてもらいたいとの希望には、「男女共用ゾーン」で対応。市町村の検診だと2年に1回の検診が推奨されているが、その間に乳がんができて進行している場合もあるため、同院では1年に1回の目安で乳がん検診を受けることを勧めている。

ドクターからのメッセージ

荘子 万理院長

乳がんに罹患する患者さんが増えていることから、身近な病気として感じている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。その一方で、「こんな些細なことを相談していいのかな」や「かゆみや痛みがあるけど生理前だからかな?」など、我慢したり自己判断したりしている方も多いと思います。特に30代、40代の女性は忙しい方が多く、自分のことを後回しにしてしまいがち。どんな些細なことでもいいので、とりあえず診せに来てください。何もなければ安心して帰っていただけると思います。乳がん自体は早期の発見と治療で完治をめざせる病気です。まずは「何もないことを確かめる」ために、当院を気軽に使っていただきたいですね。

荘子 万理院長 ソウクリニック四条烏丸

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診:マンモグラフィ検査/5500円、超音波検査/4400円

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