吉田 浩明 院長の独自取材記事
よしだファミリー歯科
(愛西市/勝幡駅)
最終更新日:2023/06/08
名鉄津島線勝幡駅南口より徒歩6分、閑静な住宅街の一角にある「よしだファミリー歯科」は、2023年4月にオープンしたばかりの新しい歯科クリニック。片流れ屋根が印象的な建物の中に入ると、院内は木のぬくもりあふれる空間となっていて、診察前の緊張も和らぐような居心地の良さだ。院長を務めるのは、大学病院の歯科口腔外科で長年研鑽を積んだ吉田浩明先生。外科処置やインプラント治療の豊富な臨床経験を生かし、一般的な虫歯治療から親知らずの抜歯、インプラント治療、予防歯科、審美歯科まで幅広い診療を提供する。「かかりつけの歯科クリニックとして、予防歯科に注力しながら地域の皆さんの口腔内の健康を守っていきたい」と語る吉田院長に、診療に対する思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2023年5月17日)
0歳から高齢者まで家族で通える歯科クリニック
まず、開業に際してこの場所を選んだ理由やこの地域の印象について教えてください。
開業するにあたって特に場所を決めていたわけではなく、不動産屋さんが紹介してくださったのがこの場所だったんです。生活道路沿いですし、目の前には内科のクリニックもありますので、患者さんが通いやすい場所だと思いました。開業前はここから車で20分ほどのあま市にある歯科クリニックに勤務していたのですが、その町の雰囲気にも近い感じがします。地域性としては、どちらかというと高齢者の方が多いという印象ですが、3世帯で暮らすファミリー層もいらっしゃいます。
クリニックの外観も内装も木がふんだんに使われていて、温かみを感じるすてきな雰囲気ですね。
「よしだファミリー歯科」という名前のとおり、0歳からご高齢の方まですべての年代をカバーできる歯科クリニックにしたいという思いがありましたので、皆さんに親しみを持って気軽に通っていただけるような雰囲気を大切にしました。歯科医院イコール「嫌な場所・苦手な場所」と思われがちですが、その気持ちを少しでも和らげて、安心して通っていただける居心地の良い空間にしたいなと思ったんです。院内の造りとしては、患者さんとスタッフの動線を区別しているクリニックも多いのですが、私はあえて2つの動線を同じにしました。その方が患者さんとのコミュニケーションが取りやすいと思ったからです。その一方で、患者さんが遠慮なく相談でき、安心して過ごしていただけるように、カウンセリングから治療までを行う診療室はプライバシーに配慮した個室空間となっています。
「居心地の良いクリニック」にするために、スタッフ教育などで力を入れている部分はありますか?
開院して間もないということもあり、歯科衛生士は経験のある方ですが、それ以外は歯科での勤務が未経験のスタッフも多くいます。そのような中で、私からスタッフに常々伝えているのは、「患者さんを不安にさせるような言動をしない」ということです。特に、患者さんが来院して最初に接する受付のスタッフは、丁寧で気持ちの良い接遇がとても大切だと思います。そもそも歯科医院に来院するのは、多くの人にとって楽しいことではないですから、その上さらに僕も含めてスタッフの対応が悪かったら、患者さんにしたら本当に嫌な気持ちになってしまいますよね。そのようなことがないように、声かけや応対には気を配っていきたいと思います。
丁寧なカウンセリングで「受け身ではない」治療を実現
こちらのクリニックが掲げている診療ポリシーについて教えてください。
「しっかり説明をする」ということですね。現在当院にいらしている患者さんの中にも、これまで他の歯科クリニックに通っていた方もいらっしゃいますが、自分がどのような治療を受けてきたのかご存知ない方も少なくないんです。すべてお任せでされるがままだったという方も多いのですが、私の考えとしては、やはり自分の体ですからきちんと内容を理解して治療を受けていただきたいと思います。そのため当院では、どういった治療をするのかはもちろん、その治療をすることによって今後どうなっていくのかということも丁寧にお伝えしています。例えば「神経を取らずに治療できますが、そうすると今後このくらいの時期に痛みが出てきて、その場合にはこういう治療ができますよ」というように、将来的に考えられることにも言及しながら、「先に未来を教える」ということを心がけています。患者さん自身がきちんと納得して治療を受けることが大切だと思います。
そのために工夫されていることなどはありますか?
エックス線写真をお見せしてお口の中の状態を説明するというのはもちろんですが、それだけでは患者さんもなかなかピンとこないケースもあるはずです。例えば、差し歯やかぶせ物をしますと言っても、実際にそれがどういうものなのかわからない方も多いですよね。私たちが説明していることと、患者さんの理解が必ずしも同じとは限らないので、実際に画像などのツールを使って視覚的にもわかりやすく説明することを心がけています。どういう種類があって、どのような治療になっていくのかを具体的に説明することで、どの世代であっても比較的理解がしやすいのではないでしょうか。自分の口の中の写真を見たことがないという患者さんもいらっしゃると思います。説明がわかりやすくなるだけでなく、患者さんが自分自身のお口の中の状態に興味を持ってくださることにもつながると思います。
先生は長年勤務医をされてきましたが、開業医となって診療に対する姿勢などに変化はありましたか?
大学病院にいた頃は、「手術がうまくいってうれしい」という気持ちが真っ先にあったんですが、それはどちらかというと自己満足の部分もあったと思うんです。それが開業医となって、地域の方々を診させていただくうちに、患者さんが「うまく食べれるようになった」「痛くなくなった」と喜ぶ姿を見たいと思うようになりました。大学病院にいた頃は、患者さんが本当に満足しているのかどうかまでは知ることができなかったのですが、今は患者さんの表情をしっかり見ることができる環境なのでやりがいにつながると思います。地域に根差した歯科クリニックとして、これからも頑張っていきたいなと思う部分ですね。
プロのケアで歯の健康を守る予防歯科にも注力
今後の展望についてお聞かせください。
今は開業間もないということで、より多くの方に当院を知っていただきたいという思いがあります。それと同時に、これまで大学病院で培ってきた技術や知識を生かし、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、この地域の方々の歯の健康を守っていきたいですね。歯科の技術は年々進歩しているとはいえ、やはり自分の歯に勝るものはありません。ですから、小さなお子さんの頃から自分自身の歯に興味を持っていただいて、定期的なメンテナンスなどで歯を守っていくことを習慣化していただきたいと思います。また、すでに自分の歯を失ってしまった方であっても、できるだけ口腔内を良い状態で維持し続けていくことが大切です。そのような予防面に今後は力を入れていきたいです。
予防の大切さや啓発にも力を入れていきたいということですね。
歯科クリニックは「痛くなったら治療をしにいくところ」ではなく、美容院のように定期的に行くところ、良い状態を保つために通うところと思っていただけるのが理想です。「普段からしっかり磨いているよ」という方であっても、実際に見ると磨き残しがあったり、かぶせ物をしている方や入れ歯の方は特に自分では磨きにくかったりすることも多いですので、そういうところを一つ一つ丁寧に説明しながらケアしていくことも必要だと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
歯科クリニックに通うのは多くの方にとってハードルが高いことだと思いますが、来院されたお一人お一人に丁寧に寄り添いながら、その方に合った治療法やメンテナンス方法でお口の中のお悩みを一緒に解決していきたいと思います。どんな些細なことでも構いませんので、気になることがあればぜひ、お気軽にご相談いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/36万3000円~、オールセラミックインレー/4万4000円~、オールセラミッククラウン/11万円