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向井 康尊 院長の独自取材記事

向井歯科医院

(堺市中区/深井駅)

最終更新日:2023/09/14

向井康尊院長 向井歯科医院 main

泉北高速鉄道深井駅直結のショッピングモール、深井プラザ1階にある「向井歯科医院」。同じ場所で長きにわたって歯科医療に取り組んできた松本歯科医院を継承する形で、2023年4月に開院した。前院長から引き継いだ院長の向井康尊(むかい・やすたか)先生は、「前院長から受け継いだ、地域のかかりつけ歯科としてのバトンを大事にしていきたい」と語る。院内は、白を基調とした明るい印象を与える内装に一新され、先進の設備も導入された。「無理強いはしない治療」をモットーに、子どもの患者にも親身に寄り添いつつ、時にはたわいない話もできる、心のよりどころになるような歯科医師でありたいと話す向井院長に、診療時に心がけていることや注力したい治療について、話を聞いた。

(取材日2023年8月2日)

長らく地域に根差した歯科医院を継承し、設備を一新

どういった経緯で、こちらで開業されたのでしょうか?

向井康尊院長 向井歯科医院1

もともとこの場所には、この地域で古くから診療されていた松本歯科医院がありました。大学の大先輩にあたる前院長とのご縁から、バトンを受け継ぐ形で開院させていただくことになったのです。前院長には今も月曜と木曜の午前中に治療をご担当いただいており、診療の合間にいろいろとお話を伺いながら、引き継いでいただいています。私自身は朝日大学歯学部を卒業して、まず宝塚で大学の先輩が開業していた子ども歯科クリニックに勤務。その次に箕面市の歯科医院で歯科全般について、幅広く経験させてもらいました。堺市の隣の和泉市出身ですので、この辺りの地域にはなじみがあり、ここで開院できて良かったと感じています。

清潔感があってきれいな院内ですね。

リニューアルにあたって、内装や設備を新しくしました。シンプルなデザインが好きなので全体を白のイメージでまとめています。当初は個室にしようかとも考えたんですが、狭苦しくなる気もして……。代わりにすりガラスのパーティションを取り入れることで、プライバシーが守られて、安心できるような空間にできればと思いました。診療用チェアは3台あり、パノラマエックス線と歯科用CTも導入しました。CTは特に親知らずの抜歯や歯の根元の治療で活用できます。肉眼では見えない部分を立体的に診ることができるので、どこがどう悪くなっているのか確認しやすいのです。例えば、エックス線画像ではどこまで悪化しているのかよくわからない部分も、CTによる3D画像であれば、取り除く部分、残せる部分をしっかり把握しやすいため、治療の選択肢の幅が広がるでしょう。今後はインプラント治療にも使っていく予定です。

患者さんの年齢層や治療内容についてお伺いします。

向井康尊院長 向井歯科医院2

今は高齢の方が多いですね。地域全体としては、若い世代が多いのですが、当院の患者さんの6割くらいは70歳前後という印象です。患者層に伴い、治療内容としては歯周病の治療や予防、入れ歯の調整が中心になっています。また、患者さんの話をよく聞くことも一つの治療であると思って取り組んでいます。特に初診の方は、問診票も見ながら、どういう症状でどういう処置をしてほしいのか言葉にできない部分もくみ取れるように、口だけではなく患者さん全体を観察するようにしています。通院してもらううちにたわいない話もしつつ、リラックスした状態で治療に入っていけるように配慮し、徐々に信頼関係を築いていけたらいいですね。患者さんと同じ目線に立つようにして、気持ちに寄り添った丁寧な対応を大事にしています。

大切にするのは「無理強いはしない治療」

治療の際に心がけていることはありますか?

向井康尊院長 向井歯科医院3

前院長から受け継いだバトンを大切に、お子さんからご高齢の方まで、老若男女どなたにとっても当院がかかりつけ歯科になるとともに、地域に貢献していけたらなと思っています。そのために私が心がけるのは、患者さんの要望に応える診療です。モットーとしているのは、さまざまな方法を提案して、患者さんご自身に決めてもらってから治療を進める「無理強いはしない治療」。押し売りのような治療は嫌ですからね。「こういう治療方法や、こういう治療方法がありますよ。ただしこの方法にはこんなデメリットもあるんです」と、引き出しからいくつか提案して患者さんに決めていただくことで、納得して治療を受けてもらえるよう努めています。歯科医師としてより良い方向に患者さんを導いてあげられたらと思っています。

子どもの患者の治療経験が豊富だと伺いました。

子どもが好きで小児歯科にいたこともあるくらいなので、どうやったら歯科医院を嫌いにさせずに治療できるかをいつも考えています。泣いてしまうお子さんもおられますが、大事なのは寄り添い、子どもの気持ちになること。そうすれば理解できるし、心を開いてくれるのではないかなと思っています。一つのパターンですべてうまくいくわけではなく、子どもには個性があり、例えばお兄ちゃんと比べられたくない弟がいれば、真似をしたい弟もいます。兄と弟、兄と妹、姉と妹など、同じ組み合わせでもそれぞれ違い、本当に十人十色ですね。私の経験からいくときょうだいがいるほうがスムーズにいくケースが多いです。上の子の診療を近くで見せることで、下の子の時は上手にできる印象ですね。ただし、先ほどふれたとおり無理強いはしません。どれだけ頑張っても無理なものは無理なので、その場合は次回の治療の練習だけして、段階的に進めていきます。

治療面で注力されたいと思っていることはありますか?

向井康尊院長 向井歯科医院4

さまざまなニーズに対応していけるようにと思っています。中でもインプラントと矯正は積極的に進めたいと思っている治療ですね。自分の歯が少なくなってしまった高齢者の方は、インプラントにせざるを得ない場合がある一方、入れ歯を使いたいという場合もあるでしょう。インプラントを入れるかどうかでその後の治療方針が大きく変わります。状況を見極めながら、今よりも口の中の状態が悪くならないようにするために、その前段階でどうすべきかを考えていくことが大切です。また、矯正については、乳歯から生え替わる際にどうしても歯並びが悪くなりやすいので、それをどのように予防していくかや、矯正が必要であれば開始する適切な年齢はいつかなどを考えて治療していきます。現在、インプラント、矯正、口腔外科の分野については専門の先生に来ていただいているので、そのうち私も対応できるよう、スキルアップを図っているところです。

小児歯科の経験も生かし、全世代に向けた治療を

スタッフの方々の構成を教えてください。

向井康尊院長 向井歯科医院5

現在は、歯科衛生士、歯科助手、受付が1人ずつ在籍しています。開業と同時に勤務開始となったので、以前からの患者さんについてなど、わからないこともあると思いますが、治療方針と同じで患者さんと同じ目線に立ち、寄り添った対応をしてほしいと日頃から話をしています。たとえ失敗があったとしても、めげずに頑張って、患者さんのためにみんなで連携していけたらと思っています。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

学生の頃に野球をしていたこともあって、野球観戦が趣味の一つです。歯科医師会の先生方と野球を通じた交流もしています。ただ、今年子どもが生まれたこともあり、おむつを替えたりお風呂に入れたり、最近は世話をしているうちに終わるという感じですね。実は妻も歯科医師なので、将来的には一緒に働けたらという気持ちですが、子どもが大きくなるまで、まずは私が頑張らないとと思っています。

最後に今後の展望や読者へのメッセージをお願いいたします。

向井康尊院長 向井歯科医院6

松本歯科医院時代からの患者さんに、私がどういう治療をするか、時間をかけてわかってもらえるように頑張りつつ、地域の方々の多様なニーズを見極めて、徐々に当院の特色を出していけたらと思っています。ご高齢の患者さんに関しては、今後通院に負担がかからないよう、往診にも対応していきたいと考えているところです。また、若い世代の方にももう少し来ていただけるようにしたいので、お子さんやご家族も含め、全世代に向けた治療を行っていきます。子ども好きな面も生かして、小さなお子さんを連れたお母さん世代も来ていただきやすい雰囲気づくりも進めていくつもりです。地域に密着した歯科医療を提供できたらと思っているので、かかりつけ歯科として、ぜひ何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/40万円~、矯正/40万円~

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