全国のドクター14,169人の想いを取材
クリニック・病院 160,260件の情報を掲載(2026年3月21日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 豊中市
  4. 庄内駅
  5. ことり在宅クリニック
  6. 戸田 淳 院長、西東 秀晃 副院長

戸田 淳 院長、西東 秀晃 副院長の独自取材記事

ことり在宅クリニック

(豊中市/庄内駅)

最終更新日:2026/03/11

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック main

阪急宝塚本線・庄内駅より徒歩約5分にある「ことり在宅クリニック」は、大阪大学医学部の血液・腫瘍内科で10年以上研究や臨床に関わってきた戸田淳(とだ・じゅん)院長、西東秀晃(さいとう・ひであき)副院長が在宅医療への思いを共有して、2023年に開業したクリニックだ。「自宅で最期を過ごしたい」という患者の切なる願いに真剣に向き合いながら、血液疾患、輸血、点滴といった難しい処置が必要なケースであっても、在宅での療養が続けられるように、24時間365日の診療体制を続けている。患者家族、看護師、医療機関、ケアマネジャーと密接に連携し、コミュニケーションを取りながら、それぞれの患者のかけがえのない人生に寄り添い続ける、戸田院長、西東副院長に、在宅医療への思いについて語ってもらった。

(取材日2026年2月17日)

血液・腫瘍内科の経験を生かし在宅医療に挑戦

在宅医療専門のクリニックを開業されたきっかけを教えてください。

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック1

【西東副院長】開業する前、非常勤で在宅医療に携わる中で、ご自宅で療養されている患者さんがご家族と生き生きと過ごされている様子を目にしました。在宅医療に関わり続けるうちに、在宅療養のサポートへのやりがいを見出すようになりました。一方、私の専門の血液腫瘍内科で入院される患者さんは、白血病やリンパ腫などと闘われていて、抗がん剤、化学療養、骨髄移植といった大変な治療を必要とする場合があります。在宅医療を希望されても、サポートが難しいため在宅に移行できないという現実に直面しました。そうした患者さんのご希望に沿える在宅医療の体制をつくりたいと考えるようになったんです。
【戸田院長】私も同じように感じ、自分の経験を生かして在宅医療のクリニックができないかと考えました。1人で24時間365日対応するのは難しいのですが、西東先生と2人体制なら続けられると思い開業に至りました。

お二人は大阪大学の血液・腫瘍内科で診療や研究をされていたそうですね。

【戸田院長】私たちの専門は血液・腫瘍内科で、がん、特に末期がんを専門的に診てきました。そのため、当院では医療依存度が高い輸血や抗がん剤での治療なども在宅で行える環境が整っています。
【西東副院長】血液・腫瘍内科で、白血病や悪性リンパ腫などの血液がんに対する化学療法や造血幹細胞移植を行ってきました。これらの治療は大きなリスクを伴い、副作用や感染症、出血など多様な合併症への対応が必要です。治療によって呼吸器や消化器、腎臓など複数の臓器に問題が生じることもあります。そのため、常に全身を診るよう心がけてきました。こうした全身管理の経験は、在宅医療においても重要な基盤となっています。継続的な医療的管理が必要な方でも、私たちが今までに培った経験をもとに、在宅医療に移行できるようにサポートしたいと思っています。

こちらの特徴はどのようなところにありますか?

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック2

【戸田院長】医療依存度が高い患者さんでも、在宅で診療できる点がまず一つ。それから、私たち2人が同じ専門で、問題の捉え方や診療の方向性を共有しやすく、どちらが訪問しても診療方針がぶれないことも当院の特徴ですね。患者さんにとっても、医師によって方針が変わらないことは、安心感につながると思っています。
【西東副院長】院名の「ことり」には、小鳥が枝から枝へ飛び回る姿をイメージしています。患者さんのもとへ迅速に訪問し、必要な時にすぐに対応できる存在でありたいという思いを込めました。また在宅医療は医師が一方的に提供するものではなく、患者さんやご家族と方向性を決めていく必要がありますから、気軽に相談しやすいところも当院の特徴かもしれません。

患者の気持ちに寄り添うオーダーメイドの在宅医療

看護師と力を合わせて在宅医療に取り組まれているそうですね。

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック3

【戸田院長】現在、看護師は3人在籍しています。状況に応じて医師と同行訪問したり、看護師が先行して患者さんのもとへ行ったりすることもあります。外来診療と異なり、在宅医療の場合は医師が常にその場にいるわけではありません。そのため、看護師が患者さんの状態を適切に把握し、必要に応じて医師へ連絡できる体制を構築しました。役割を分担することで、迅速かつ効率的な対応できるようになると考えます。
【西東副院長】看護師は、私たち医師とは異なる視点で患者さんを観察しています。看護という観点で、患者さんやご家族の日常をより近くから見ています。治療をする上で必要な情報を医師にフィードバックしてくれることで、より深く患者さんと関わることができると感じています。

患者さんやご家族に接する際に、気をつけていることはありますか?

【西東副院長】患者さんの意向に沿って治療を組み立てたいと思っています。患者さんによって「こうしたい」「ああしたい」という考え方は違いますから、最初にお会いする際にはじっくり「どうして在宅医療を希望されたのか」をお聞きしています。患者さんに寄り添いながら、今後の方針を一緒に考える姿勢を心がけています。
【戸田院長】外来診療は基本的に検査をして治療していく場ですが、在宅医療は患者さんの人生を設計してくような面があり、不要な採血や検査をしない「引き算」のような医療だと思います。終末期の患者さんをご自宅で看取ることが特別なものではなく、日常の中で行えるように、医療機関から在宅への架け橋としてわれわれがサポートしたいと思っています。また、終末期には体の変化が現れます。ご家族が戸惑わないよう、呼吸の仕方が変わる、寝ている時間が長くなるといった変化について、事前にご説明するようにしています。

開院されてからの3年間で、どのような変化を感じられましたか?

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック4

【戸田院長】「患者さんの人生を診る」ことをめざした3年間で、実績や経験を重ねることができたと思います。病院、訪問看護師、ケアマネジャーとの連携がより速くなってきました。24時間365日の安心・安全を、より一層しっかりとお届けできるようにしていきたいです。
【西東副院長】私たちが開業する前ですが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い入院が難しくなった影響で、在宅での看取りが増えたそうです。在宅医療を希望される方が、今後もっと増えていくかもしれませんね。在宅医療は人生の延長にある、当たり前の医療なのだと知っていただきたいです。

患者が「自宅で自分らしく生きる」ことを全力で支える

休日の過ごし方や健康維持のために心がられていることはありますか?

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック5

【西東副院長】仕事が好きなので、仕事が趣味のようになっています。在宅医療は24時間体制で、夜間対応も含めて緊張感を伴う仕事ですから、戸田先生と交代で対応しながら、休める時にはしっかり休むことを意識しています。
【戸田院長】僕も同じで、仕事が趣味のような生活ですね。在宅医療の提供を続けるためには健康を維持しなければいけません。1日30分の有酸素運動を心がけています。7000歩ほど歩くようにしたり、週に2回スクワットをしたりと、WHOが推奨しているトレーニングを取り入れています。

これからの展望について教えてください。

【戸田院長】医師を増やすことも視野に入れながらも、診療の質を標準化していくことが重要だと考えています。また、地域とのコミュニケーションを大切にして、地域に根差した医療を提供できるようにしたいと思っています。そのためには地域でレベルアップしていく必要がありますから、ケアマネジャーや訪問看護師向けに講義をすることもあります。
【西東副院長】私も地域に根差した医療を提供したいと思っています。患者さんにとって住み慣れた環境や人とのつながりの中で、在宅医療を選択肢の一つとして受け入れられるよう、取り組んでいきたいです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

戸田淳院長、西東秀晃副院長 ことり在宅クリニック6

【西東副院長】これからも、ご自宅で「自分らしく」医療を受けられるように、サポートしたいと思っています。気軽にご相談いただけるとうれしいです。
【戸田院長】在宅医療とは人生の最期だけでなくて、病気になってもその人らしく、ご自宅で過ごすためのサポートをする医療だと考えています。ご自身の人生の中で医療をどのようにうまく使っていくか、治療が難しい場合でも、ご自宅で希望される医療をできる限り受けられるように支援し続けたいと思っています。

Access