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田尻 さくら子 院長の独自取材記事

さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック

(小田原市/小田原駅)

最終更新日:2024/06/06

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック main

小田原駅東口から徒歩約3分、小田原城に向かう通り沿い2023年4月にオープンしたのが「さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック」だ。通りに面したビルの1階の窓に描かれたかわいらしい桜と静脈瘤を表す枝と聴診器のロゴが目印、大きく開かれたエントランスはバリアフリーアクセスが可能と、通いやすさに配慮した造りとなっている。「呼吸器疾患をお持ちの方では坂道や階段のご利用が難しいケースも。開業に際しては駅から坂道や階段を経ることなくアクセスでき、駐車場も近くにある立地にこだわりました」と話すのは、日本呼吸器学会呼吸器専門医でもある田尻さくら子院長。エリアで高まる呼吸器診療ニーズに対応し、地域の健康を支えるため、開業を決めたという。そんな田尻院長に、同院がめざす診療について話を聞いた。

(取材日2023年5月12日)

エリアの呼吸器診療充実をめざしてクリニックを開業

まずはクリニック開業のきっかけから伺えますか?

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック1

私は東京都出身で、東海大学医学部で学び、呼吸器内科を選択し、同大学医学部付属病院や分院の大磯病院で勤務してきました。その中で西湘エリアの呼吸器診療は、小田原市立病院が軸となっているのですが、増加傾向にある呼吸器内科疾患に対して若い先生方が少人数で奮闘していらっしゃるのを見て、危惧していました。この辺りは都内などのエリアに比べて、大きな病院が限られる上、呼吸器を専門に診るクリニックも少ないのです。呼吸器専門医として、この現状をなんとかお手伝いしたいと思っていたところ、画像診断とIVR(画像下治療)がご専門の小泉淳先生から下肢静脈瘤レーザー治療にも対応するクリニック開業の話を持ちかけられたことがきっかけです。小泉先生には大学時代から、喀血治療における気管支動脈塞栓術、気管や上大静脈のステント挿入など、緊急時の処置でもたいへんお世話になっていました。そうしたことから当エリアでの開業を決めました。

内科疾患と下肢静脈瘤を2本柱に診療されている理由はあるのでしょうか。

内科と下肢静脈瘤は一見関わりがないようにも思えますが、実は下肢のむくみや足がつる、痛み、潰瘍などの下肢静脈瘤の症状で受診される方でも動脈硬化や甲状腺の機能低下、心不全など慢性的な内科疾患だったということも少なくありません。そうしたつながりからも内科と下肢静脈瘤の2つを一貫して診れる場所にしたいと思っています。例えば、ご自身で下肢静脈瘤かもしれないと受診していただいた際に外来で診断を行いますが、静脈弁の逆流がないとわかれば、内科疾患が隠れていないか検査を行い、早期発見に結びつけ、指導や治療を開始することで健康に長生きするためのお手伝いができると考えています。そうした連携が行えることも当院の特徴の一つです。

クリニックのこだわりを教えてください。

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック2

重度の呼吸器疾患で、呼吸不全をお持ちの方の受診も考えられるので、駅に近く、坂道や階段を経ることなくアクセスできることは最優先に立地を選びました。車でのご来院も容易なよう、駐車場が近くにあるということもポイントです。院内はゆったりとスペースを確保し、エントランスからバリアフリーアクセスが可能な設計に。診察室や処置室、トイレに至るまで、すべて車いすで容易にお入りいただけるように工夫しました。院内空間には木の質感やグリーンを取り入れ、堅苦しさや緊張を感じることなく、ゆったりと過ごせる雰囲気づくりに取り組みました。また、向かいのビルにある小田原箱根健診クリニックと連携し、CTの当日撮影、当日診断も可能です。その他、技師による超音波検査、栄養士による栄養指導など、専門的なスタッフに来ていただくことで大学病院レベルの質の高い医療を提供できるよう努めています。

幅広い対応力で「断らない医療」を実践したい

どのような患者さんを診ていらっしゃいますか?

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック3

長引く咳や季節ごとに現れる咳やぜーぜーする喘鳴(ぜんめい)、息切れなど、呼吸器の症状はもちろん、風邪などの感染症による腹痛、発熱などの症状、糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病まで、幅広く診療しています。咳や喘鳴などはアレルギーによるものも多く、長くお悩みの方もいらっしゃいます。当院ではそうした症状を診断・治療し、再発予防にもつなげたいと考えています。専用の外来室も設けてあり、発熱症状の患者さんにも対応します。下肢静脈瘤の診療では、足のだるさ、むくみ、痛みや血管の浮き上がりなどの症状を診ています。必要に応じてレーザー、薬剤注入による硬化療法などで治療します。内科疾患と重なる症状もありますので、専門的というよりは全身の総合的な診療をめざしています。

幅広く対応していることには先生の診療スタンスが大きく関わっているのですね。

東海大学医学部時代に培った「良医であれ」「断らない医療」を実践していきたいと考えています。東海大学では、どんな状況でも、専門分野外でもまずは断らずに診察をしなさいという教えがあります。そういった教えに基づき地域のかかりつけ医として、できる限りなんでも対応できる体制を整えました。スタッフにも、こうした思いを共有している人に集まってもらいました。大学病院時代から診ている重症呼吸器疾患の患者さんも多く来院されますし、今後は抗がん剤治療のフォローアップも当院で担っていきたいと考えています。まずは気軽にどんなことでもご相談いただければうれしいですね。

診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか?

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック4

小さな気がかりや不安でも、なんでも気軽にご相談いただけるように、関係性の構築には力を注いでいます。そのため、患者さんに対してはできる限りフランクに、いわば友達感覚でお話しするようにしています。大きな病院はもちろん、こうした小規模のクリニックであっても、医療機関を受診される際には皆さん緊張されると思います。そうした緊張により、聞き漏らしが発生しないよう、リラックスしてお話しできるお声がけを工夫しています。受診後に「これも聞きたかったのに」ということなく、満足してお帰りいただけることが目標です。

大学病院レベルの医療をクリニックの気軽さで継続

医師を志されたきっかけと、呼吸器をご専門とされた理由をお聞かせいただけますか?

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック5

父が消化器外科の医師であったことと、昔の医療漫画のドクターに憧れを抱いたことが医師をめざすきっかけとなりました。当初は父と同じ消化器外科を考えていましたが、実際に現場を目にすると体力が求められる診療科であることがわかり、女性である自分では難しいと感じました。では何を専門にしようと考えた時に、できる限りオールマイティーに全身を診られる医師になりたいと思うように。そのためには学生時代、テストの点数も20点で先生に呼び出されたくらい苦手な分野だった呼吸器を克服することが必要だと感じ、あえて専門に選びました。近藤哲理先生という師匠にも出会え、今では呼吸器を選んでよかったと満足しています。

お忙しい毎日とは存じますが、休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか?

映画やドライブ、旅行などでしょうか。映画は洋画を中心に、SFやミュージカル、アクションなど、元気が出るような作品をよく見ます。愛車はレースカーに端を発するハイパフォーマンスな欧州車で、時間ができればふらりと遠出したりもします。旅行は国内が多いですが、北海道の知床や長崎の五島列島、沖縄の離島などが印象に残っていますね。島を訪れて首都圏とは大きく異なるのんびりした環境に身を置くのが好きなのかもしれません。

今後の展望と読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

田尻さくら子院長 さくらこ内科・呼吸器・血管クリニック6

少ない待ち時間で大学病院レベルの専門診療を、継続性を持って展開していきたいと思っています。身近な症状である咳などの鑑別から、重症呼吸器疾患への対応まで、幅広い対応力が強みです。間質性肺炎や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患に専門性を持って対応するほか、いずれは肺がんの方への化学療法まで当院で担っていければと考えています。下肢静脈瘤の診療は、非常勤として東海大学医学部付属八王子病院心臓血管外科の古屋秀和先生、本院の循環器内科の医師にも来ていただくことになりました。そうしたことで、さらに幅広く専門診療を充実させ、小田原市立病院や東海大学医学部付属病院といった地域の基幹病院と連携しながら地域に貢献していきたいと思っております。エリアの皆さんには、呼吸器疾患はもちろん、それ以外の症状でもお気軽にご相談いただければと思います。

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