柳原 一隆 院長の独自取材記事
樹のひかり形成外科・皮ふ科 橿原八木院
(橿原市/大和八木駅)
最終更新日:2025/09/10
大和八木駅北口から徒歩1分。駅前広場に隣接するビルの4階にある「樹のひかり形成外科・皮ふ科 橿原八木院」は、保険診療から自費診療まで幅広いニーズに対応するクリニック。院長を務めるのは、奈良市にある樹のひかり形成外科・皮ふ科の本院で研鑽を積んだ柳原一隆(やなぎはら・かずたか)先生。腎泌尿器外科でがん手術に携わっていた柳原院長だが、美容医療にふれ、人を笑顔にするための医療だと感銘を受けたことで進路を転換。以来、総院長である山中佑次先生のもと猛勉強の日々を過ごしてきたのだそうだ。真っすぐな人柄が現れた大きな目のせいで「怖いと言われることもある」と困ったように笑う柳原院長だが、その言葉の端々には、誠実さと温かさがあふれていた。
(取材日2025年8月1日)
人を笑顔にし、明るい未来を創るための医療
まずは院長就任までの経緯から聞かせてください。

大学卒業後、腎泌尿器外科に入局し、主にがん治療に携わってきました。多くの手術や診療を経験し、誰かの命を守る治療にやりがいを感じていたのですが、ある時、形成外科や美容医療に出会い、これまでとは異なる医療のかたちに興味を惹かれました。私が行ってきた手術は、命を救うためとはいえ体に傷を残すもの。一方、形成外科や美容医療は、傷痕や欠損を修復し、患者さんの外見だけでなく気持ちをも前向きに変えていく医療です。その様子を見て「これは人を笑顔にするための医療だ」と感じ、強く興味を持つようになりました。そこで、多くの支店がある美容外科クリニックに入職し、自費診療の現場で学び始めた時に、奈良本院の山中佑次先生に出会い強い感銘を受け、1年間山中先生のもとで学ばせていただき、この度橿原八木院の院長に就任することとなりました。
山中先生のどのような部分に感銘を受けたのですか?
卓越した技術はもちろん、医療に対する真摯な姿勢や温かな人柄にふれ、心から尊敬できる先生だと感じました。また、樹のひかり形成外科・皮ふ科の理念である「患者さまの笑顔のもっと先にある明るい未来を創造します」という言葉に、自分がやりたい医療のかたちを見たのです。病気やけがが治ることはもちろん大切です。私自身、重篤ながん患者さんと多く向き合ってきた経験から、その意味を強く実感しています。しかし、ただ「治る」だけでは救いきれない心の痛みもあります。例えば、目立つ傷があることで、人生に暗い影を落としてしまうことがあるかもしれません。そんなとき、外見を整えることで自信を取り戻すことができたら、その人の人生は再び明るく輝くはず。私はその一助となる医療を届けたいと強く思うようになりました。
どのような患者さんが来院していますか?

現在はほくろやしみの相談、粉瘤などできものの除去を希望される方が多いですね。またニキビやアトピー性皮膚炎にお悩みの方も来院されています。慢性的な症状でお悩みの方には、希望があれば原因究明の一つの手段としてアレルギー検査なども実施し、症状が続く原因そのものにアプローチするよう心がけています。また、小さなお子さんの切り傷や水イボの相談も多く、診療を頑張った後はメダルをプレゼントしてカプセルトイを楽しんでもらっています。以前から奈良本院をご存じだったという方もいて、「奈良は少し遠いけど、ここなら近いから」と来院してくださることも。本院が積み上げてきた信頼があってこそだと思うので、期待に応えられるようにしなければと身が引き締まる思いです。
機能と美しさの両立をめざす眼瞼下垂手術
現在力を入れている治療は何ですか?

眼瞼下垂の治療です。眼瞼下垂は加齢や目のこすりすぎなどが原因でまぶたが垂れ下がり、目が開きづらくなったり、まぶたが下がってものが見えづらくなったりする疾患です。突然発症するケースはまれで、多くは先天性または徐々に進行するため、ご本人は気がついていないケースもあり、ご家族や周囲の方に指摘されて受診する方も少なくありません。特に男性の方は、「年齢のせい」と考えて、病気だと思っていない人が多いかもしれませんね。しかし眼瞼下垂は、単なる見た目の問題にとどまらず、頭痛や肩凝りなど、体の不調を引き起こす原因となることがあります。重度の視野障害がある場合や、先天性眼瞼下垂症などの診断がついた場合には、保険適用での手術が可能です。まぶたが下がって物が見えづらいと感じている方は一度医師の診察を受けることをお勧めします。
眼瞼下垂の手術でこだわっていることは?
目元は顔の中でも印象的なパーツですので、手術への不安が大きい部分だと思います。ですから必ずカウンセリングを十分に行い、イメージを共有してから手術を行います。また、保険の手術であっても、機能的で美しく、自然な仕上がりをめざすことに変わりはありません。当院ではどんな小さな手術であっても、経験豊富な山中先生が設定した技術基準をクリアできなければ執刀することはできません。橿原八木院でも本院と同じ診療内容で、技術レベルも統一されていますので、これまでアクセスなどの問題で手術に踏み切れなかった人にも安心して手術を受けてもらえればと思います。
診療時に大切にしていることはありますか?

患者さんとはできるだけ話をして、コミュニケーションを深めるようにしています。特に手術や施術の前には詳しく説明をして、患者さんとイメージのすり合わせを図っています。どんな治療、どんな施術も「100%良いところばかり」ではありません。例えば眼瞼下垂の手術の場合、まぶたが開きやすくなれば視野が広がって、おでこの横じわの軽減も見込めます。しかし、術後にはダウンタイムがありますし、余剰皮膚が現れたり、鼻根部分のしわが深くなったりする可能性もあります。術後にびっくりしたり、がっかりしたりしなくて済むように、スタッフの力も借りながら患者さんが抱える不安や疑問にもしっかり寄り添いたいと考えています。
悩みを解消し、笑顔を取り戻すためのサポートを
スタッフの皆さんも笑顔がすてきですね。

診察室で話ができる時間はどうしても限られますし、患者さんの思いを支えるためには私一人では不十分なんです。診察室では緊張して心の内をうまく言葉にできないという方もいますし、聞きたいことが聞けないという人もいると思います。もちろん私自身も患者さんが話しやすい雰囲気づくりを大切にしていますが、診察室以外の時間もすごく重要。待ち時間や施術前の時間のやりとりで、スタッフが患者さんの本当の声を引き出してくれることも多く、その声を私にしっかり届けてくれています。忙しい時はなかなか休憩が取れなかったりして、本当に大変だと思いますが、どんな時でも患者さんを第一に考えて動いてくれる自慢のスタッフです。
本院との連携もさらに強化されていると聞きました。
はい。私自身もさらなるレベルアップのために、引き続き本院でも診療を行い、山中先生のご指導をいただいています。逆に当院で山中先生が診療する日も設けていますし、以前よりもさらに本院との技術レベルの統一が進んでいるのではないかと思います。特に難症例の場合には、本院と深く連携して治療にあたることでより幅広い選択肢が提案できるようになりました。また、当院には私以外にも3人の医師と非常勤医師1人が在籍しており、皆が連携して診療しています。女性医師もいますので、男性医師には話しにくいデリケートな相談もしやすいのではないかと思います。平日は忙しくて通院する時間が取れない方も少なくありませんから、現在は休診日は曜日を固定せず、土日も診療しています。本院と当院、ご自宅からアクセスしやすいほうを選んで受診していただければと思います。
最後に、今後の展望について聞かせてください。

当院がめざすのは、誰もが気軽に悩みを相談できるクリニックです。病気やけがなど、形成外科領域における保険診療だけでなく、美容に関するお悩みにも自費診療で対応しています。どうぞ一人で抱え込まず、お話を聞かせてください。そのお気持ちに寄り添い、希望に合わせた治療を提案し、安心して治療に臨んでいただけるよう丁寧に説明いたします。形成外科や皮膚科の分野では、どの治療が保険適用になるのかわかりにくいこともあると思います。そうした場合も、まずはご相談いただけたらうれしいです。本院との連携や大学病院へのご紹介も含め、患者さんの悩みを少しでも軽くし、笑顔を取り戻すお手伝いができるよう私自身も、より多くの方に寄り添えるよう技術を磨き、医師として、人として成長し続けたいと考えています。これからどうぞよろしくお願いします。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/3300円~、ほくろの除去/7700円~
※ともに深さ・大きさによる

