多焦点眼内レンズを用いた
日帰り白内障手術
こじま眼科
(大東市/住道駅)
最終更新日:2024/11/07


- 自由診療
高齢になると多くの人が悩む「白内障」。その根本的な治療をめざすには手術しかないものの、いざとなると不安になる人は少なくないだろう。大阪府大東市にある「こじま眼科」は、そんな高齢者の不安に寄り添い、術後の生活の質向上をめざした手術に努めるクリニック。院内には病院と変わらない白内障手術装置やガイドシステムを取りそろえ、安心・安全な手術を行うために体制を整えている。実際に手術の執刀を行う小嶌洋史院長は、北野病院や神戸市立医療センター中央市民病院でも数多くの手術を担当してきた経験豊富なドクター。さまざまな眼内レンズの選択も含め、その経験をフルに生かした手術に努めている。そこで今回は、同院こだわりの白内障手術について詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2024年9月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q白内障の自覚症状と治療法を教えてください。
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A
白内障は目の中にある水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。初期にはほとんど自覚症状がないものの、進行度合いに応じて光をまぶしく感じる、視界がかすんで見える、物が二重に見える、日中と夜間とで見え方が変わるなどの症状が現れるようになります。初期であれば点眼で進行を遅らせることをめざす方法もありますが、根本的な治療をめざすには手術しかありません。手術では濁った水晶体を取り出し、水晶体の代わりに眼内レンズを入れます。なんだか怖いと感じるかもしれませんが、手術は10分程度で終わる日帰り手術です。点眼麻酔を使用しますので、痛みもほとんどありません。お悩みの方はぜひご相談ください。
- Q眼内レンズの種類について教えてください。
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A
眼内レンズは合わせる焦点によってさまざまな種類があります。当院では遠距離か近距離に焦点を持つ単焦点眼内レンズ、乱視でも使用可能な乱視用レンズに加え、遠距離・中距離・近距離の3ヵ所に焦点を持つ多焦点眼内レンズも用意しています。どのレンズが良いかは、患者さんのライフスタイル次第。視能訓練士や医師から、それぞれのメリット・デメリットに関する説明を受け、相談しながら選ぶと安心です。最近では眼鏡の使用頻度を減らしたいと多焦点眼内レンズを希望される方が増えています。ただし、単焦点や乱視用の眼内レンズは保険適応となりますが、多焦点眼内レンズによる白内障手術は選定療養となり、レンズ代が自己負担となります。
- Qこちらのクリニックではどのような治療が受けられますか?
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A
当院では大きな病院と同じレベルの白内障手術を行えるよう、白内障手術装置とガイドシステムを導入しています。また、より精密な手術につなげるために眼内レンズ測定器をそろえ、すべての検査を視能訓練士が担当することでより正確なデータの取得に努めています。取得した検査データは手術中に使用することができ、眼内レンズの角度や位置まで精密に計算できるため、より精度の高い裸眼視力の向上が期待できます。また当院では手術について説明を丁寧に行い、安心して手術を受けていただくことを大切にしています。術前・術後の過ごし方についてもアドバイスしていますので、心配なことはなんでも聞いてください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診・検査
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まずは問診。症状が現れた時期や症状が現れる前の視力、慢性疾患の有無などを確認。その後、視力検査や水晶体の透明度を調べるための検査、眼圧検査、視野検査、眼底検査などを行い、白内障以外の病気がないかどうかも詳しく調べていく。検査は視能訓練士が対応し、専門的で精密な検査に努めているという。
- 2検査結果を踏まえ、症状や治療法について相談
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検査結果を踏まえ、手術が適応かどうかを判断する。同院では「目が見える生活」による健康的なメリットを大切に考えており、ギリギリまで待ってからの手術よりも早めの手術を推奨しているそうだ。「健康の問題で手術ができなくなって後悔してしまうこともあります。体力と気力があるうちに手術をし、人生の楽しみを確保してほしい」と院長。
- 3手術説明・眼内レンズの決定
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同院は手術適応となれば患者の不安に丁寧な説明でしっかり寄り添い、安心できるよう心がけているそうだ。中でも眼内レンズの選定は患者にとって大きな懸念事項の一つ。医師や視能訓練士が症状やライフスタイルに合わせた選択をサポートしてくれるので、納得いくまで相談しよう。最近では眼鏡の使用頻度を減らすことが望める多焦点眼内レンズの人気が高まっているそうだが、デメリットもあるため納得いくまで考えたい。
- 4院内で日帰り手術を実施
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当日は手術1時間前に来院し、血圧測定、点眼などを順番に行い準備する。点眼麻酔をしたら手術。問題なければ10分程度で終了。手術中は医師との会話も可能なので、困ったことがあったら直接伝えてほしいという。不安そうな患者には、こまめに声をかけることでリラックスを促しているとのこと。術後はしばらく休憩してから帰宅となる。当日の入浴は禁止だそうだ。
- 5通院による経過観察
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手術翌日に経過観察。問題なければ入浴、洗顔の許可が出る。手術後1週間程度は傷口が完全に閉じていないため、目をこすったり押さえたりしないようにしたい。気になる人には保護眼鏡の使用が推奨される。目の状態が安定するには3ヵ月ほどかかるため、しばらくは定期検診が必要。より良い状態を保つためにも、自己判断せずにしっかりと診察を受けることが大切だという。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点レンズ/選定療養(手術費用に加え片目29万7000円~)