全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月28日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 岸和田市
  4. 春木駅
  5. あすなろ矯正歯科クリニック
  6. 村上 剛一 院長

村上 剛一 院長の独自取材記事

あすなろ矯正歯科クリニック

(岸和田市/春木駅)

最終更新日:2023/09/15

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック main

南海本線春木駅から徒歩10分ほどの場所にある「あすなろ矯正歯科クリニック」は、2022年9月に開業した矯正を専門に行う歯科クリニックだ。院長を務める村上剛一先生は、大学病院や矯正歯科クリニックで長きにわたり、矯正歯科の教育や研究、臨床に従事してきた。専門性の高い技術と豊富な経験・知識を生かし、子どもから大人まで、また難症例の矯正にもできる限り対応している。「カウンセリングを大切に、患者さんの気持ちに寄り添った適切な矯正を提案していきたい」と話す村上院長に、同院の特徴や矯正の技術や手法、患者への思い、今後の目標などについて話を聞いた。

(取材日2023年8月17日)

自身の矯正経験から、矯正を専門とする歯科医師に

初めに、先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック1

歯科医師だった父親が歯科医院を営んでいたことがきっかけです。小さい時からよく父の働く姿を目にしていました。そうした環境から、医療や歯科医師というものが身近な存在で親しみを覚えていました。いつの頃からか、自然と私自身も将来は医療系の仕事に進みたいと少しずつ考えるようになっていったんです。

なぜ矯正を専門とする歯科医師になったのですか? 大学卒業後のご経歴についても教えてください。

松本歯科大学を卒業後、愛知学院大学歯学部附属病院で研鑽を積み、その後、矯正歯科を学ぶため松本歯科大学の大学院へ進みました。矯正歯科を学ぼうと決めたのは、大学時代に自分自身が歯列矯正を行ったことがきっかけ。もともと歯並びが悪く、人前で笑うことにコンプレックスを感じていました。そういった自分自身の経験もあり大学院では矯正歯科を徹底的に学びましたね。その後は、専門性をより深めるべく、大阪市の矯正歯科クリニックでは手術が必要となる外科矯正を、富山市の小児歯科医院ではたくさんの子どもたちの小児矯正に携わるなど、研鑽を積んでまいりました。そして2022年9月に当クリニックを開業しました。

とてもアットホームな雰囲気ですね。院内環境についてこだわったポイントはどこですか?

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック2

当クリニックは小児と成人の両方に対応しているため、待合室はじゅうたんを敷いて、待合室兼キッズスペースのようにしました。スタッフの中には、保育のプロである保育士が常駐しているので、お子さまをお連れのお母さまやお父さまが治療中は保育士がしっかり見守ります。特に、小さなごきょうだいがいる小学生のお子さまの場合、診療中は下のお子さんを保育士が見守るため、親御さんとご本人はしっかりと治療に専念することができます。他には、パーティションで区切った半個室形式の診療室は、親子で入っても狭くならないようにスペースを広く取っているのもこだわりです。

ご相談、ご説明専用のお部屋があるとか。

当クリニックでは患者さんとのコミュニケーションを重視しています。特に、矯正を専門に行う歯科クリニックとして、何よりカウンセリングを大切にしていきたいと考えています。そこでつくったのがカウンセリングルームです。初対面となるカウンセリングでは、「矯正相談」として患者さんの歯並びや顔貌・癖などの不安を詳しくお伺いします。しっかりお話をお伺いするために1時間ほどお時間を取らせていただいていますが、歯列矯正のメリットやデメリット、装置の種類、おおよその治療期間、通院回数、費用などを説明します。装置のミニチュア模型も用意しています。カウンセリングを受けたからといって治療を絶対しないといけないというわけではないので、まずはお話だけと思って来院してくださっても大丈夫です。歯の悩みや治療に関する不安を遠慮なくお話しください。

難症例にも対応。大学病院と同レベルの治療の提供を

力を入れている矯正治療について教えてください。

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック3

成人の矯正については、「アンカースクリュー」と呼ばれる矯正用インプラント器具を用いた矯正です。上顎に金属のネジを埋め込んで奥歯が動かないように固定して前歯を移動させることをめざす新しい矯正方法です。例えば、通常抜歯して前歯を下げることをめざす場合、抜歯したスペースを有効利用して前歯を動かしたいものの、反作用で奥歯も前にずれてしまう恐れがあります。けれどアンカースクリューを用いて強固な固定源を得ることで、動かす必要のない歯を動かさずに、効率的にしっかりと前歯を後ろに動かすことが望めます。そのため、きれいなお顔のプロポーションを得ることも望めます。矯正装置の見た目が気になる方には、目立ちにくい装置もご提案しています。

子どもの歯並びに悩む親御さんも多いです。小児の矯正はいつ頃スタートするのが良いのでしょうか?

成長に関しては個人差がありますが、乳歯が抜け始める小学校1~2年生頃に、一度相談に来ていただければと思います。永久歯が生えてくるスペースが狭いと、中で永久歯が押し合い、斜めに出たりねじれたり、裏や表にずれて永久歯が出てくる恐れがあります。そこで歯と歯の間のスペースを確保できるよう矯正装置でスペースを広げることをめざし、真っすぐ生えてくるよう促します。小児期の矯正では、当院では取り外しがしやすい装置を優先してご提案しています。上下の顎の幅を広げて永久歯の生えるスペースをつくることをめざす拡大装置も、取り外し可能な矯正装置があります。また受け口(反対咬合)については、やわらかい素材の取り外し式の装置を可能な限り使って対応しています。

患者さんにとって矯正専門の歯科クリニックで治療を受けるメリットは何ですか?

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック4

まず一つは、矯正に関する専門性と経験値です。私は大学病院や矯正歯科クリニックで長きにわたり、矯正歯科の教育、研究、臨床に携わってきたこともあり、子どもから大人までさまざまな症例を扱ってきました。他院で困難といわれた難症例の患者さんも積極的に対応することができます。続いて、見た目を整えることをめざすだけではなく、噛み合わせに関しても専門性を持って治療を行えること。噛み合わせが悪いと、将来顎や腰が痛くなったり、うまく噛めずに消化器に負担をかけたりと体にさまざまな影響が出る可能性があります。当院では、歯根の角度も細かく分析し、歯がしっかりと噛み合う安定した状態を導けるよう努めています。また装置に関しては、口の中に入れるものなので日本製の中でも精度にこだわって厳選。さまざまな種類の装置を用意し、大学病院と同レベルの治療を行うことができるよう整えています。

多くの患者が笑顔になれる矯正をめざす

矯正治療の流れを教えてください。

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック5

カウンセリングでお口の悩みや治療に関する不安をお伺いした後は、歯型の採取や噛み合わせの状態、骨格や歯の生え方などを専門の機器を使って検査していきます。適切な診断を行えるように先進の歯科用CT撮影装置を導入しています。また口腔内スキャナーを導入することで、嘔吐反射が起きやすい方にも配慮しています。検査結果をもとに分析して診断。矯正期間や通院回数など治療計画の説明を行います。虫歯や歯周病の治療が必要と診断された場合は装置を装着する前に治療を行います。準備が整えば矯正装置を装着して矯正を開始。個人差はありますが通院期間は1年半~3年程度です。矯正終了後も、後戻りを防ぐために2年程度の保定期間を設けています。

クリニックを支えるスタッフさんについて教えてください。

歯科衛生士、歯科助手、保育士のスタッフとともに、日々の診療にあたっています。皆さん明るく、積極的に動いてくれて、頼りになる人ばかり。私からみんなに伝えていることは「患者さんの目線で、考えて行動すること」。もし自分が患者だったら、やってもらってうれしいこと、嫌なことを考えて行動することを大切に、患者さんに接していただくようお願いしています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

村上剛一院長 あすなろ矯正歯科クリニック6

矯正を通じて患者さんに喜んでいただきたいと考えています。そのためにはカウンセリングを大切にして、ご本人の希望になるべく寄り添うようにアプローチしていくこと。そして専門性の高い診療を継続していきたいと思います。当クリニックで矯正を受けた患者さんに、ご家族やごきょうだいを紹介したいと思ってもらえるようなクリニックにするべく尽力していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、矯正用インプラントを用いた矯正/5万5000円~、拡大床/27万5000円~、小児のマウスピース型装置を用いた咬合誘導/16万5000円~

Access