リハビリテーションと先進治療で
人生100年時代の健康を守る
あおぞらクリニック整形外科
(板橋区/板橋区役所前駅)
最終更新日:2024/12/13


- 保険診療
治療で一時的に痛みを感じなくなるよう導かれると、整形外科に行かなくなってしまう人もいるだろう。しかし、治療で「今」の問題を解決した後に、「これから」のためのリハビリテーションこそが重要だと「あおぞらクリニック整形外科」の西川貴大(にしかわ・たかひろ)院長は注意を呼びかける。先進的な医療が研究されトピックスが注目される整形外科領域だが、どんなに素晴らしい先進的治療を行ったとしても再発予防を望むならリハビリは欠かせない。人生100年時代の健康寿命の延伸のためにも、今後ますます重要になるであろうリハビリ。その必要性などについて西川院長に詳しく聞いた。
(取材日2024年11月27日)
目次
先進治療とリハビリを組み合わせ、長引く痛みの解消を図り、手術の回避をめざす
- Q痛みさえなくなればリハビリはいらないのではないでしょうか。
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A
▲バリアフリー設計で広々とした院内
医師による治療で症状が落ち着いたとしても、理学療法士によるリハビリを怠れば痛みが再発しないとも限りません。長期的にストレスなく生活できるようにするには、体の機能や構造をリハビリで適切な状態に導くことが大事なのです。治療で痛みの除去を図るのは、リハビリしやすい体をつくるためとさえいえます。整形外科疾患はひどくなるまで痛みを我慢してしまう人も多いのですが、早期にリハビリを開始できればより機能回復をめざしやすいので、ためらわずに受診するようにしてください。疾患にもよりますが、小さな痛みであれば薬に頼ることなくリハビリで改善することさえ見込めます。
- Qリハビリはどんな疾患が対象となりますか。
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A
▲必ず医師の診断のもとでリハビリを始めてほしいと話す院長
まず、関節の軟骨が変形したりすり減るなどして痛み・炎症・可動域制限などを起こす慢性疾患が対象となります。具体的には変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性脊椎症、変形性肩関節症などがありますね。俗に四十肩・五十肩と呼ばれる肩腱板損傷、腱板炎、肩の拘縮などもリハビリが必要です。さらに、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの背骨の病気もリハビリを行います。注意してほしいのは、骨折、捻挫などのけがの後もリハビリが欠かせないという点です。けがの治療が終わっても機能が回復しているとは限らないので、必ず医師の診断のもとでリハビリを始めるようにしてください。
- Qこちらでは、どのようなリハビリを行っていますか。
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A
▲スタッフが診療結果から個々に合わせたリハビリを行う
当院には現在5人の理学療法士が在籍していますが、それぞれ得意とする部位を持つエキスパートです。3人は常駐する体制にしていますが、ベッドの間隔も十分に空けてあるので、伸び伸びとリハビリできるのではないでしょうか。広々としたリハビリルームで壁一面を鏡にしているのは、患者さんに体の動きについてイメージと実際とではどれだけ違うか実感していただくためです。アスレチックトレーナーの資格を持つ者もいて、スポーツに特化したアドバイスも行っています。また、女性の理学療法士も在籍しているので、同性の施術を希望する場合はおっしゃってください。
- Q骨粗しょう症でもリハビリはできますか。
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A
▲骨密度測定装置も備え、骨粗しょう症の治療にも対応
骨粗しょう症の方は転倒による骨折リスクが高くなっています。だからこそ、服薬治療で骨密度を低下させないよう図りながら、同時にリハビリによって体幹や下肢へアプローチし、転倒予防していくことが重要です。転倒による骨折、関節や筋肉の衰えなどの整形外科疾患から要介護となる方は少なくありません。逆に早めにリハビリを始めることができれば、100歳まで元気に歩くことも十分望めるのです。超高齢社会の中で要介護の人を一人でも減らすためにも、リハビリも含め整形外科で取り組むべき課題も増えていくのではないでしょうか。
- Q整形外科領域では再生医療も注目されていますね。
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A
▲患者の症例や希望に合わせて適した治療法を提案する
整形外科領域での再生医療に関する論文を調べてみると、2010年代まではまだ少なく2020年頃から爆発的に増え始めていることがわかります。それだけ、臨床データがそろってきたのかもしれません。4〜5年ほど前から整形外科領域でも注目され始めています。痛みの改善や軟骨などの再生について研究の進んでいる再生医療ですが、やはりリハビリも必須である点は変わりません。当院では先進的な治療を含め、さまざまな選択肢を用意していますが、それと併せてリハビリは欠かせないことをご理解いただければと思います。