マウスピース型装置を正しく使えば
短期間での矯正も期待できる
和光市駅TaCファミリー歯科
(和光市/和光市駅)
最終更新日:2024/07/01


- 自由診療
子どもの頃に矯正ができなかったが、大人になって今さらワイヤー装置をつけるのは気恥ずかしい。そんなためらいがあるならば、透明で目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正を検討してみてはどうだろうか。見た目はもちろん噛み合わせなどの機能面も重視したマウスピース型装置を用いた矯正を行っている「和光市駅TaCファミリー歯科」。同院の大槻里美院長は「歯並びを整えるために行うのはもちろん、矯正中の虫歯のなりにくさを考える上でも、マウスピース型装置は役立ちます」と力を込める。マウスピース型装置を用いた矯正のメリットやデメリットについて詳しく話を聞いた。
(取材日2024年6月21日)
目次
マウスピース型装置を用いた矯正はワイヤー矯正よりも虫歯のリスクを軽減しながらの矯正が望める
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどんなメリットがありますか。
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A
▲メリットだけでなくデメリットもしっかり伝える
マウスピース型装置は目立ちにくいのはもちろん、歯磨きがしやすいというのが大きなメリットといえるでしょう。ワイヤー矯正にも良いところはたくさんありますが、虫歯(う蝕)ができやすいというデメリットは免れません。歯並びを整えるために矯正をしたのに虫歯だらけになってしまった……という残念な結果も見かけます。一方、マウスピース型装置は自分で着脱できるので、フロスを使用しての歯間部清掃も毎日可能です。また、金属アレルギーがある人も安心して使えるのも、プラスチック製のマウスピース型装置ならではといえるでしょう。
- Q毎日の生活の中でも不自由を感じることが少ないのでしょうか。
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A
▲実際に矯正をしていた院長が実体験を踏まえて説明してくれる
ワイヤー矯正と比較して痛みは少ないので、日常生活をより快適に過ごせると思います。私自身、子どもの頃にワイヤー矯正をしていて、歯磨きをするたびにつらかったのを覚えていますが、マウスピース型装置を用いた矯正ならばそのようなことはないでしょう。食事のときは外して、これまでどおりによく噛んで食べることもできます。ワイヤー矯正は装置が粘膜に当たって口内炎ができることもあり、痛みで食事が取れなくなってしまうことがあるのとは対照的です。マウスピース型装置を用いた矯正でも装置を固定するためのアタッチメントを歯の表面に設置しますが、とても小さいので、口内炎などの原因になる心配はないでしょう。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正は何歳から始められますか。
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A
▲マウスピース型装置は透明で軽く、目立ちにくい
一般的に18歳以上が推奨されています。当院でも、第二大臼歯が生えて、エックス線検査で歯根が完全に形成されているのを確認できてから行うので、やはり目安は18歳からですね。一方、通常のマウスピース型装置を用いた矯正とは異なりますが、幼児のためのマウスピース型装置を用いた咬合誘導というものもあります。上下一体型のマウスピース型装置で指をしゃぶったり、舌やくちびるを噛んだりする悪い癖の改善を促し、将来的な歯並びを整えていこうというものです。3歳からでもできるので、反対咬合などが気になっているならば一度、ご相談ください。
- Qワイヤー矯正よりも矯正期間が短くなる例もあると聞きました。
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A
▲患者と歯科医師の二人三脚で、早く結果を出せるよう心がけている
患者さんが1日20時間、できれば22時間以上、マウスピース型装置を装着することを守っていただけるならば、症例によってワイヤー矯正よりも早く結果を出すこともめざせます。また、装置を装着したら、位置を補正するためのシリコンゴムでできた補助具をしっかりと噛み込むようにしてください。間違った装着を続けていると、やがて装置がはまらなくなり、作り直さなくてはいけなくなります。虫歯治療で補綴物を入れて歯の形が変われば、同様に作り直しが必要です。装置が完成するまでは数週間かかり、それだけ矯正期間が長引いてしまうので、矯正期間を短くしたいならばくれぐれも注意しましょう。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のデメリットはありますか?
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A
▲患者に寄り添った声かけやアドバイスをしている
患者さん次第の矯正にならざるを得ないのはデメリットともいえます。ワイヤーは自分では外せないので、次の診療までずっと装着したままです。それだけ効果も期待できるでしょう。一方、マウスピース型装置は取り外せるので、気のゆるみから装着時間を短くしてしまう患者さんもいます。そうすると、いつまでも望まれる効果を感じられないまま、矯正期間がどんどん長引いてしまいかねません。例えば、2時間の会食中でも、1時間に5分は付けるといった工夫が必要です。「食事と歯磨き以外はずっと付け続ける」くらいの意識が問われますが、頑張っただけの成果を実感しやすい方法でもあると考えます。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/35万円〜80万円、マウスピース型装置を用いた咬合誘導/8万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。