静脈内鎮静法も取り入れながら
痛みに最大限配慮した治療を
和光市駅TaCファミリー歯科
(和光市/和光市駅)
最終更新日:2024/07/01


- 保険診療
歯科医院に行かなくてはいけないと思いながらも、痛みへの恐怖から足を運べずにいる人もいるだろう。しかし、虫歯は感染症なので1本放置していれば周囲にも広がりかねない。「歯科恐怖症の方でも通っていただけるように、痛みをなくすことに徹底的にこだわっています」と「和光市駅TaCファミリー歯科」の大槻里実院長は力を込める。表面麻酔と電動麻酔器といった一般的な手法の他、プラスアルファで痛みを軽減するための方法を取り入れているのが同院の特徴だ。さらに、歯科医院では珍しく静脈内鎮静法にも対応している。なぜ、痛みが少ない治療にこだわってきたのかなど、大槻院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2021年6月21日)
目次
痛みへの恐怖から歯科医院に通えなくなっている人を救い、口腔内の健康を守りたい
- Q一般的に歯科治療では痛みを減らすためにどんな工夫をしますか。
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A
▲患者一人ひとりの状態に合った痛みの少ない治療をめざしている
まず、表面麻酔を塗って粘膜から麻酔薬を吸収させるという方法があります。麻酔の注射針を刺すときの痛みを減らす効果が期待できますが、唾液が多い人などは麻酔薬が流れてしまいやすいのが欠点です。さらに、麻酔薬を一定の圧で入れないと痛みが出やすいので、注入圧をコントロールできる電動麻酔器を併用しているクリニックもあるでしょう。痛みに配慮しているクリニックの多くが、表面麻酔と電動麻酔器という二段階の工夫をしていると思います。当院ではさらにもう一段階プロセスがあるのが特徴です。
- Qこちらでは、もう一段階、どのようなプロセスを加えていますか。
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A
▲麻酔については独自のプロセスを取り入れている
表面麻酔を塗った後に、さらにジェット式噴射機を使用しています。体温と同じくらいに温めた麻酔薬を少しだけ歯茎に吹き付けることで、表面麻酔の浸透も加速することが望めます。その後、電動麻酔器で麻酔薬を注入し、痛みを限りなくゼロに近づけることをめざします。小さい虫歯やお子さんの虫歯ならば、電動麻酔器を使用せず、表面麻酔とジェット式噴射機の二段階で進めるケースもあります。ただ、このジェット式噴射機は現在は廃盤なので、使用している歯科医院は珍しいのではないでしょうか。
- Q静脈内鎮静法を用いた治療も行っていると伺いました。
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A
▲うとうとした状態で治療を受けられるよう静脈内鎮静法も選択可能
はい。うとうとしている状態で治療を行えるよう点滴で薬剤を入れます。患者さんの体に負担のかかりにくい安全性に配慮した手法です。その状態下でさらに口内麻酔もしますが、注射も含めて治療内容が記憶に残ることもほぼないでしょう。「そもそも麻酔の注射が無理」という歯科恐怖症の方も少なくありませんが、静脈内鎮静法を用いれば、怖さを感じることもなく治療を受けていただけるかもしれません。
- Q静脈内鎮静法で患者が注意すべき点はありますか。
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A
▲静脈内鎮静法の後は院内で休んでからの帰宅となる
麻酔をする6時間前までに食事を終えるようにしてください。飲み物は直前まで普通に摂取して問題ありません。術後は院内で休めるようにして、回復してから帰宅していただいています。ただ、帰路についた後も肝臓での麻酔薬の分解が始まったとき、再び眠気に襲われることもあります。車や自転車ではなく、タクシーや電車などでご来院ください。また、判断力も鈍りがちなので、重要な契約などは日を改めることをお勧めします。
- Qなぜ、痛みが少ない治療を大事にしているのでしょうか。
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A
▲患者のQOLのためにも「痛みのない治療」を目標としている
歯科医院で痛い思いをしたトラウマがあって、成人しても歯科医院に足を運べないままでいる人も少なくありません。素晴らしい人生を歩んできていても、お口の中はボロボロ……という方もいらっしゃるでしょう。抜かなくてはいけない親知らずを何年も放置して、結局、一つ前の歯も悪くしてしまうというケースもあり得ます。そういった方を一人でも多くなくすためにも、これからも「痛みがない治療」を目標に全力で取り組んでいきたいです。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。