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後藤 泰二郎 院長の独自取材記事

稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック

(稲城市/栗平駅)

最終更新日:2023/11/28

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック main

小田急線・百合ヶ丘駅からバスで10分ほど。バスを降りてすぐのクリニックモールの2階に、「稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック」はある。院長の後藤泰二郎先生は、内科を中心とした救命救急と腎臓疾患の分野で研鑽を積んだ後、2023年2月に同院を開業。内科・小児科・皮膚科を標榜し、幅広い世代が通える地域の受け皿的存在のクリニックをめざしている。後藤院長の、「医療が必要とされる場所で開業したかった」と語る言葉からも伝わるように、熱意にあふれた医師だ。言葉の端々に医療への想いがにじむ後藤院長に、開業の経緯やこれまでの経験、地域のクリニックとしての在り方など、たっぷり語ってもらった。

(取材日2023年3月24日/情報更新日2023年11月22日)

患者目線を第一に、医療が求められる場所で開業

稲城市平尾を開業場所に選ばれた理由を教えてください。

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック1

実は、私自身は特別、稲城市平尾にゆかりはないんです。ここに開業したのは、本当に患者さんの目線に立って考えるのであれば、医療が充足している駅前よりも、医療が求められている郊外のほうが良いと考えたからでした。この周辺が比較的新しい町で、医療がまだ充足しているとは言えず、これからもっと医療が必要とされる地域になっていくと感じたことも大きいですね。開業してからは、この地で開業したことや予防接種も受けつけていることにポジティブな反応も頂いていて、少しずつクリニックを良い方向に変えていきながら、地域の方のニーズに応えていきたいという思いを強くしています。患者層としては、お子さん連れの若いご家族を中心に、高齢者の方まで幅広い世代の方にお越しいただいています。

待合室が横に長いレイアウトなのですね。

クリニック名にファミリーとつけたように、当初から、さまざまな世代の患者さんにお越しいただく場所にしたいという思いがありました。ですので、クリニック内は木目調と温かみのある白に、落ち着いたグリーンを差し色で用いて、ほっと和んでいただける雰囲気にしました。待合室は横に長くなっていて、患者さんが1箇所に固まるのではなく、ゆとりを持って横に広がってお待ちいただけるレイアウトにしています。待合室の端と端に診察室を置くことで、動線的にも診療科目によって自然に患者さんがばらけて、気を楽にして過ごしていただけるように工夫しました。待合室は、感染症リスクを減らしたり、待合室でのストレスを軽減したりするために感染症の状況などによって流動的に活用しています。

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック2

医師を志す前に、一度大学を卒業しています。医学部ではなく生物学科に進んで、製薬会社さんに内定ももらっていました。医薬情報担当者(MR)として働く予定だったのですが、いざ働き始めようとする時になって、自分の一番やりたいことはMRさんの仕事ではできないのではないか?と感じたんですね。たくさんの医薬品情報の普及に尽力いただいているMRさんにはとても感謝しておりますが、MRさんは製薬会社さんの社員になりますのでどうしても自社薬の情報提供に偏ってしまいます。患者さんのために一番良い治療を提案するには医師になることも更なる選択肢の一つと考え、医師をめざすことに決めました。内科を専門にしたのは、体のお悩みや不調を幅広く診たいという思いがあったからですね。私が医師になりたての頃は、総合的に診たい場合は救命救急に行くという風潮があり、いろんな経験を培うために、そちらに進んだという流れです。

内科の領域に幅広く、情を込めて対応する

クリニックの強みについて、先生の言葉で教えてください。

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック3

当クリニックの強みは、救命救急の現場で培った経験と、急性疾患だけでなく糖尿病などの生活習慣病とも密接な腎臓疾患の分野での経験を持つ医師が、学術的な専門性もありながら、より幅広い領域の疾患に対応していることです。例えば、腎臓内科を標榜していると、「何科に行けばいいのかわからないけれど、とりあえずちょっと診てほしい」方を取りこぼしてしまうこともあると思うんです。当クリニックでは、どこの病院に行けばいいのかわからない方に、「当院では診れないですよ」と言うだけで済ませるようなことはしません。必要な際には迅速に専門医療機関を紹介することも含めて、困っている患者さんに治療の選択肢を提案して、道筋をつけて差し上げたいと思っています。当クリニックは発熱や喉の痛みなどの急性疾患、慢性的に悩んでいる疾患や生活習慣病をはじめ、内科全般のご相談に乗っています。

患者さんにはしっかり時間を取って向き合っているそうですね。

私のモットーは、患者さんに真摯に向き合い、気持ちを込めて診療を行うことです。クリニックとしてはまだまだ成長過程にありますが、一つ一つの診療に情と力を込めていることにかけては、自信がありますね。医師として、仕事に責任感と情熱を持つのは最低限当たり前のことだと考えています。ですので、私は患者さんお一人お一人に対してしっかり時間もエネルギーもかけているんです。効率はものすごく悪いのですが(笑)、この診療方針でいることが、一番患者さんのお役に立つことにつながっているのではないかと感じています。もちろん、早く治療を終わらせたい方もいらっしゃいますので、バランスを取りながら、でき得る限り患者さんに親身に接して、医師として最善の治療を提供できるよう努めています。

患者さんに接する時に心がけていることはありますか?

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック4

医師が患者さんにできる一番良い仕事は、お悩みや疾患の原因を見つけて、治療へとつなげていくことだと考えています。そのために、患者さんのお話を伺いながら、本当にいろんなことを考えています。緊張して話しづらそうにされている方には、少し雑談や冗談も交えながらお話を伺いますし、信頼していただくためにも、時間をかけてコミュニケーションを多く取れるように心がけていますね。患者さんご自身のことですから、より深く理解していただくために、お悩みの症状や治療の説明もしっかりするようにしています。クリニック名にもあるように、当クリニックの理念は患者さんに寄り添うことです。患者さんお一人お一人に寄り添い、親身に診療しますので、安心してお越しいただければ幸いです。

小さなことでも気軽に頼れる地域の受け皿をめざして

救命救急のご経験がおありですが、クリニック側に立ってみていかがですか?

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック5

実際に開業してみると、救命救急の現場に立っていた時にはわからなかったクリニック側の事情が見えるようになりました。救命救急の経験があるからこそ、今は対応が難しい患者さんを送る側のクリニックとして、常に感謝の気持ちを忘れないようにしています。大きな病院とクリニックとでは対応できる範囲が異なりますし、患者さんの快復を第一に考えて症状を見極め、紹介するためには、できるだけ迅速に行わなければなりません。地域連携という意味でも、当クリニックが地域の最初の窓口となって適切な情報提供を行い、メディカルコントロールの一助になれたらと思っています。

これからどんなクリニックとして患者さんに関わっていきたいですか?

当クリニックは開業したばかりですし、これからもっと磨いていかなければならないと考えています。内科全般のお悩みにしっかり対応するためにも、知識や技術をアップデートしていきたいです。診療面だけでなく、クリニックとしても向上させていきたいですので、患者さんにもご要望や改善点をぜひ教えていただきたいと思っています。患者さんのニーズを真摯に受け止め、このエリアの医療を充足させていくための働きかけを続けていきたいですね。地域の方々とコミュニケーションを密に取りながら、皆さんに安心していただける医療を提供できる場所に育てていければと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

後藤泰二郎院長 稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック6

当クリニックは、「困った時はもちろん、普遍的に頼りにしてもらえるクリニック」をめざしています。どこに行けばいいのかわからない時や、ちょっと気になるだけという症状でも、遠慮せずにお越しください。地域の皆さんのホームドクターとしてご相談に乗り、治療が必要な時は医師としてご提案しながら、一緒にお悩みの症状に向き合います。地域に根差し、皆さんの生活に寄り添う身近なクリニックとして、頼りにしていただければ幸いです。

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