松田 義弘 院長の独自取材記事
新浦安U歯科
(浦安市/新浦安駅)
最終更新日:2025/08/07

「新浦安U歯科」は新浦安駅から車で10分ほど、商業施設の2階にある。2023年に松田義弘院長が「地域に根差し、人との深い結びつきを紡いでいきたい」という思いで開業した歯科医院だ。一般歯科、矯正、インプラント治療、審美歯科と総合的な診療を手がけ、幅広い対応力が同院の特徴。マウスピース型装置を用いた矯正だけでなく、小児矯正、大人のワイヤー矯正など、患者のニーズに広く応えられる体制を整える。院内は歯科医院とは思えぬほど洗練された雰囲気で、ベビーカーや車いすのまま入れる広々とした造り。歯科用CTやマイクロスコープ、3D光学スキャナー、CAD/CAMシステムなどを導入し、デジタル化も図る。人と人とのつながりを大切にする松田院長に、同院の特徴や今後の展望を聞いた。
(取材日2025年5月13日)
多様な患者の悩みに応え、幅広く診療
診療の特徴を教えてください。

当院では開業時より、インプラント治療、矯正、セラミックを用いた治療や根管治療など幅広く対応しており、本格的な歯列矯正も可能となっています。小児矯正や小児の口腔筋機能育成のほか、成人矯正は軽微な矯正から難症例まで広く対象とし、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正が選択可能に。矯正においてはこれまで以上に患者さんのニーズに応えられる体制が整います。私は開業前、病院の歯科口腔外科や、保険診療はもちろん、自由診療である審美歯科にも力を入れる東京都内の歯科医院などで幅広く研鑽を積んできました。それらの経験と院内体制の強化で、総合的な歯科診療の提供をめざします。
診療の際に先生が大切にされていることは?
一つは真心を持って診療にあたること。口の中を見るより先に、できるだけ患者さんの人となりを理解することが大切だと考えています。一人ひとりのお考えや困り事を把握することに努め、その方に合った診療を心がけています。患者さんが希望される場合、一般的な病状の診断だけでなく、一緒にゴール設定をしながら途中にある障害を乗り越えていけるようなカウンセリングを行います。計画を立てる段階で「こういう方法やアプローチもできるんですね」「自分の思いをわかってもらえました」という言葉をいただけるような対応に努めています。もう一つは医療人としてのプライドです。可能な限り、一つ一つの事象を追究していく姿勢を大切にしています。幅広いニーズやお考えを持った患者さんの期待にしっかり応えていきたい。歯科医師として最大限の力を発揮した診療ができるよう、日々研鑽を積んでいます。
院内の設備も、とても充実していますね。

院内設備についても、患者さんがリラックスして治療を受けていただけるように、さまざまな配慮をしています。車いすやベビーカーの方もスムーズに移動できるよう、十分なスペースを確保しました。各診療室はプライバシーに配慮した個室仕様です。また、診療の質を高めるために、マイクロスコープ、歯科用CT、3D光学スキャナー、滅菌器などの先進機器を導入しています。歯をなるべく削らずに残すための精密な診断・治療に努めています。これらの機器を活用することで、院内で完結できる「シームレスな治療」つまり、院内で治療を完結させることでつなぎ目がなく、患者さんの負担が少ない治療を心がけています。
小児の口腔筋機能育成など、幅広いニーズに対応
小児の口腔筋機能育成にも力を入れていると聞きました。

はい。小児の口腔筋機能育成は、ワイヤーなどの矯正装置を使わずに、口周りの筋肉の使い方を整えることで、歯並びや口腔筋機能の改善を図ります。小児の場合、歯並びの乱れは遺伝的な骨格の問題よりも、口呼吸や舌の位置などの筋機能の影響によって起こるケースがあります。この治療の大きな特徴は、歯を削ったり無理に動かしたりするのではなく、正しく筋肉を使える状態をめざすことで、将来的な歯並びにも良い影響が期待できるという点です。また、口腔筋機能育成は見た目だけでなく、呼吸機能の改善や将来的な健康リスクの予防にもつながる点がとても大切だと考えています。例えば、口呼吸を鼻呼吸に改善できれば、睡眠時無呼吸症候群や顎関節症の予防にもつながります。
口腔筋機能育成はどのようなお子さんに向いていますか?
口腔筋機能育成は、専用の装置の装着と口腔周りの筋肉トレーニングによって、歯の発達を正しい方向へ導いていくことを目的としています。対象年齢は3歳から10歳頃ですが、特に育成が期待できるのは6歳から8歳とされているので、この時期にスタートするのが理想的です。歯並びが気になる方や「まだ矯正は年齢的に早いと言われたけれど、今から何か始められることはないか」とお考えの方にお勧めです。当院では大人向けの口腔筋機能訓練装置も準備していますので、親御さんが一緒に取り組むことも可能です。
審美歯科にも注力されているそうですね。

歯科医師のシビアな目とマイクロスコープや3Dなどの先進機器も活用し、機能性と美しさの両方をかなえる審美歯科をめざしています。例えば当院では、虫歯治療後、歯に直接ハイブリッドレジンを塗り重ねる「ダイレクトボンディング」という治療法を取り入れており、一度の通院で完了できるようにしています。セラミックを使ったかぶせ物も同様に、虫歯の治療からかぶせ物装着までその日のうちに完了しますよ。また、専用の医療機器を使って、歯の健康まで考えたホワイトニングも可能です。使用する薬剤は厳選して、痛みにも十分に配慮し、歯や歯茎へのダメージを考えながら施術しています。虫歯治療や矯正など他の診療と並行してホワイトニングを行えるのも、幅広く対応している当院ならではといえるかもしれません。
自由診療についてはどのように説明されていますか?
意識しているのは、いくつかの選択肢を提案した上で患者さんの価値観と、歯科医師としての見立てを擦り合わせていくことです。歯科医師が一方的に決定するものではなく、患者さんの理解やご希望をきちんと共有し、治療法を見つけていくことが大切だと考えています。ですが、知識や情報がない状態のまま、すべてを患者さんの判断に委ねてしまうと、あとで後悔につながることもあるかもしれません。だからこそ、歯科医師の視点と患者さんの考えを擦り合わせ、納得のいく選択ができるようにサポートしています。
人と人とがつながれる、地域のよりどころをめざす
予防歯科に対する先生の考えをお聞かせください。

やはり一生物の治療というのは難しいものです。基本的に歯科治療を行った後の状態をなるべく長く保つためには、その後の微調整やメンテナンスが欠かせないと考えています。治療のやり直しが発生しないことが非常に大事だと思うので、予防にはかなり力を入れていますね。最近では予防歯科も少しずつ浸透してきたと思いますが、一般的には虫歯予防というイメージが強いのではないかと感じています。もちろんそれも大事ですが、もっと機能面にも焦点を当てて、口腔機能そのものを守っていくような総合的な予防を意識することが大切だと思っています。
今後、力を入れていきたい分野はありますか?
歯だけでなく、口腔機能全体にアプローチしていきたいと考えています。お子さんですと、先ほども挙げたような矯正も含めた口腔機能の育成です。逆にご高齢の方ですと、いつまでもご自身の歯でおいしく食べられるよう、口腔機能の低下を防ぐことが重要になってきます。幅広い年代の方に向けて、機能と審美を両立できるような治療を提供していきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院は「歯が痛いから行く場所」とか「予防のために通うところ」という印象が強いかもしれないんですが、もっと気軽に生活の一部として組み込んでいただけたらと思っています。また、自分の口腔内の状態を知ることは、とても大切だと考えています。何か気になることがあれば、検査だけでも構いません。歯科医院をもっと身近に感じていただき、皆さんの健康を支える存在でありたいと思っています。特に、審美的なお悩みをお持ちの方や、将来の病気予防として口腔機能のケアに力を入れていきたいと考えている方にも、ぜひお気軽に当院をご利用いただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/42万3500円~、成人向けのマウスピース型装置を用いた矯正/83万6000円~、ワイヤー矯正/82万5000円~、小児矯正/38万5000円~、小児の口腔筋機能育成/33万円、セラミッククラウン/7万7000円~、ダイレクトボンディング/2万2000円~、ホワイトニング/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。