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落合 尚美 院長の独自取材記事

メンタルクリニック虎ノ門駅前

(千代田区/虎ノ門駅)

最終更新日:2023/04/27

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前 main

東京メトロ銀座線虎ノ門駅8番出口から徒歩1分にある「メンタルクリニック虎ノ門駅前」。桜田門通り沿いに立つオフィスビル1階に、2023年1月に開院した同院では、精神科・心療内科のクリニックとして適応障害やうつ病、パニック障害、強迫性障害、発達障害など、心の病気に幅広く対応。このエリアで働く人々のメンタルヘルスに取り組んでいる。この4月に院長に就任した落合尚美先生は、日本精神神経学会精神科専門医。東京大学医学部附属病院や聖路加国際病院、埼玉県済生会鴻巣病院などで研鑽を積んだ、経験豊富なドクターだ。「気軽に相談できる環境がクリニックの良いところ。患者さんの不安や心配を和らげて、少しでも光を感じていただける診療を心がけています」と優しい笑顔で話す落合院長に話を聞いた。

(取材日2023年4月17日)

身近なクリニックとして働く人のメンタルヘルスに注力

2023年1月に開院されたそうですね。

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前1

はい。当院は2019年開院の「iこころクリニック日本橋」の分院として開設された、精神科・心療内科クリニックです。適応障害やうつ病、パニック障害、不眠障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など、心の病気に幅広く対応しています。私は大学卒業後、東京大学医学部附属病院にて研鑽を積み、同院精神神経科に入局。埼玉県済生会鴻巣病院、聖路加国際病院を経て2023年4月に当院の院長に就任しました。気軽に相談できる環境がクリニックの良いところだと思っています。まだ診療を始めたばかりで戸惑いもありますが、これまでの臨床経験を生かして良いクリニックに育てていきたいと思っております。

診療体制を教えてください。

当院には私のほかに常勤の女性医師が一人と、非常勤の医師が数人在籍しています。また、看護師をはじめ、公認心理師や精神保健福祉士など、さまざまな専門職がチームとなって患者さんをサポートする体制が整っています。頼りになるスタッフがそろっているので、とても心強く感じています。

どのような患者さんが来院されていますか?

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前2

千代田区霞が関という場所柄、近隣の企業や官公庁で働く方々の適応障害やうつ病など、職場でのストレスや悩みを抱えて来院される方が多いですね。年代は30~60代と幅広く、性別も男女比に偏りはないと思います。何年も不調を我慢してようやく来院される方も珍しくなく、状況によってはすぐに休職をお勧めすることもあります。皆さん本当に頑張っていらっしゃるので、まずは抱えているストレスを吐き出して、少しでも楽になっていただくことが最初のステップと考えています。悩みを話して心に抱えた重荷を下ろし、「今のつらい状況を和らげる方法が、何かあるかもしれない」と、少しでも光を感じていただけるような診療を心がけています。

心の病を早期に発見するため、気をつけるべき症状はありますか?

わかりやすいのは睡眠だと思います。寝つきが悪い、途中で何度も目覚めてしまうなど長く眠れないのは体の病気だけでなく、メンタル不調のサインでもあります。当院は身近なクリニックですから、「この程度で受診するのは気が引ける」などと思わずに、不眠が気になりだした段階で気軽にご相談ください。精神科のお薬に拒否感を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、眠れないとつらいので、我慢せずお薬を使っていただきたいですね。今は良い薬がありますし、漫然と長く使い続けることはありません。副作用などの情報もきちんとお伝えしますので、心配なことは何でも聞いていただければと思います。

医師を中心にした多職種チームで多角的な診療を提供

働く人のメンタルサポートについて教えてください。

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前3

働いている方々は長時間労働などの職場環境や人間関係、パワーハラスメントなど、さまざまな悩みを抱えておられますが、多くの方が「自分が悪い」と感じ、休職することを「申し訳ない」と思っておられます。ですから、まずはメンタルの不調は誰のせいでもなく、仕事を休むのは悪いことではないとお伝えしていきます。また、中にはご自分が心の病気であることを受け入れられない患者さんもおられます。特に、うつ病には「特別な病気」というイメージがあるからか、ご自分がうつ病だと認めたくない気持ちが強いように思います。どんな病気でも受け入れるまでに葛藤があるのは当たり前のことです。「うつ病は怖くない」「治療できる病気」だと理解していただけるよう、専門家としてしっかりご説明しています。

休職することに不安を感じる人もいるのでは?

確かに、経済的な心配から休職をためらう方もいらっしゃいます。その場合は、傷病手当金制度や自立支援医療制度、精神障害者保健福祉手帳など、心の病気で通院している患者さんに対する支援制度の利用をアドバイスしています。制度の詳細や申請手続きについては、精神保健福祉士が個別に相談に乗っています。また、支援制度に詳しい受付スタッフもいます。さらに、ご自宅での療養が難しい方には、ストレス関連疾患の治療を行うストレスケア病棟を持つ病院への入院をお勧めするなど、しっかり回復していただけるようさまざまな方法をご提案しています。

その他、力を入れていきたい診療はありますか?

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前4

聖路加国際病院では、精神科の外来診療のほか、内科や外科、産婦人科など身体疾患治療中の入院患者さんのメンタルケアを担っていました。例えば、がんの患者さんには適応障害やうつ病、せん妄などの心の病を合併する方が少なくありません。出産後の女性が発症する産後うつもよく知られていますし、更年期になるとホルモンのバランスが崩れて、不眠症や気分の落ち込み、意欲低下などが起きやすいといわれています。働く方々へのサポートに加えて、今後はさまざまな病気に伴う適応障害やうつ病にも力を入れていきたいですね。また、前院ではグループセラピーにも取り組んでいました。同じ病気の患者さん同士で話し合い、共感しあうことで気持ちが楽になる方も多いようですから、将来的には当院でも実施できればと考えています。

患者の健康を心と体の両面からサポート

先生が医師をめざした理由を教えてください。

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前5

父が小児科の医師で、小児科医院を開業していました。小さい頃から父の仕事ぶりを見てきたので、物心がついた頃から自分も医師になりたいと思っていましたね。医学生時代は小児科を専門にしようと思っていたのですが、当時は小児のメンタルヘルスがクローズアップされ始めた頃で、小児精神医学に興味を持つようになりました。ただ、私が研修医の頃は小児精神医学を学べる場所があまりなく、まずは大人のメンタルヘルスを勉強しようと思って精神科の医局に入局しました。勉強を続けるうちにどんどん興味が湧いてきて、これまで続けてきたという感じです。がん患者さんがうつ病を発症すると意欲がなくなってしまって、前向きに治療に取り組めなくなってしまうこともあります。メンタルヘルスは体や生活の根幹であり、心と体の両面をサポートできるところに精神科の医師としてのやりがいを感じています。

先生のリフレッシュ方法は何ですか?

趣味は旅行で、以前はよく温泉に出かけていました。ただ、最近は忙しくて時間が取れず、主人と一緒に近所を散歩したり、サイクリングしたりして過ごすことが多いですね。あとは、おうちで料理をするなど、身近でできることを楽しんでいます。本当に毎日慌ただしいので、おうちでゆっくり過ごせることが何よりも幸せ。だから患者さんにも、「休むのは良いことですよ」と実感を持ってお話ししています(笑)。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

落合尚美院長 メンタルクリニック虎ノ門駅前6

新型コロナウイルス感染症の流行により生活様式が大きく変化し、それに伴いメンタルの不調を感じた方も多いと思います。一方で、在宅勤務になったことで激務や人間関係のストレスから解放された方もいらしたのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症流行から約3年が過ぎた今、在宅勤務から出社へ戻る動きもあり、リモートワークから解放されて喜びを感じる方もいれば、出社が不安な方もおられるでしょう。これからの環境の変化が心にどのような影響を与えるのかは不透明ですが、気になることがあれば我慢せず、気軽にご相談ください。メンタルの不調の原因はさまざまです。私たちと一緒に解決の糸口を探していきましょう。

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