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友利 賢太 院長の独自取材記事

むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2023/06/14

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック main

武蔵境駅北口から徒歩3分という好アクセスな場所にある「むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック」。大腸がんなどの専門的な治療に携わってきた友利賢太先生が院長を務める。内視鏡診療などによる専門的な診療と、かかりつけ医としての一般内科診療を通じて、地域の人々の健康寿命の延伸をサポートすることをめざしている同院。「勤務医として勤める中で、内視鏡検査などの定期検査を受けず、がんの発見が遅れてしまった患者をたくさん見てきました。そういう人を減らすためにも痛みや不安などが少ない内視鏡検査を提供していきたいですね」と明るさの中にも切実な色を交えて言葉を紡ぐ院長に、同院の内視鏡検査の特徴や、地元である武蔵野市にかける医療人としての思いなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年5月31日)

地元武蔵野市に消化器専門の医師として貢献したい

6月に開業予定と伺いました。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック1

2023年6月上旬の開業です。私はこれまで大腸がんを専門に診療してきました。大腸がんの予後は、治療方法の進化などにより以前より改善が期待でき、選択肢も増えつつありますが、進行がんの状態で発見されると、場所によっては人工肛門が必要となるケースや、抗がん剤の治療が必要となるケース、また身体的負担や経済的負担が大きくなってしまうことも多々あります。それまで楽しみだった旅行にも行きづらくなったり、外出もしづらくなったり、食事の楽しみが減ってしまった、といった悲しみを患者さんからもよく聞いていたんです。“がんを治す”という目的で治療を行っても、そういった話を聞くたびに医師として無力感を感じておりました。最も重要なのはやはり、がんを早期の段階で発見して素早く治療につなげ、悲しい思いをする人を少しでも減らすこと。そのために尽力したいという気持ちが日に日に強くなり、開業を決意しました。

武蔵境駅から徒歩3分ほどというアクセスの良さも、魅力の一つですね。

武蔵野市は私が小学生の頃から生活してきた地元です。医師になってからは武蔵野市以外の場所でも勉強してきましたが、その頃からいずれは地元に自分の学びを還元したいという思いをずっと持っていました。消化器を専門に据え、地域に密着した診療を提供することで、皆さまの健康に貢献できればと思っています。アクセスの良い場所を選んだのも、消化器の内視鏡検査に力を入れていることもあり、患者さんが通いやすい場所であることも必要だと考えたからです。今回この場所に縁があり、それこそ地元武蔵野市への恩返しになるのではと考え、この場所での開業となりました。

内視鏡での胃・大腸の検査にも注力されるそうですが、機器などに特徴はありますか?

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック2

内視鏡検査機器は新しい機器を導入しています。細い径の内視鏡ですが、かなり画質も良く、病変の見落としリスク低減につながればと思っています。またAIによるアシスト機能がついていることもこの機器の魅力の一つです。ヒューマンエラーはどれだけ注意していても避けられないこともありますが、そこをAIの力でカバーし、高精度な検査の実現をめざしているのが当院の内視鏡検査です。そしてよく「内視鏡検査はきつい、つらい」などといったネガティブな意見も聞かれていましたが、現在は適切に鎮静剤を用いて眠っているような感覚の間に検査を行う、おなかを膨らますために使用する空気には二酸化炭素を使っておなかの張りの軽減につなげる、という工夫は多くのクリニックや病院で採用されています。当院でももちろん採用していますよ。

内視鏡検査に苦手意識を持たない環境づくりにも注力

患者さんが苦痛なく検査できるように心を配っておられるのですね。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック3

内視鏡検査は1回目が本当に大切だと考えています。そこで苦痛を覚えて「また数年後になんて嫌だ」と思ってしまわれては、疾患の発見の機会を失いかねません。だからこそ苦痛が少なく、安全性の高い環境を提供できるよう体制を整えることを大切にしています。それは検査だけではなく、クリニックの雰囲気も同様です。内視鏡検査を受ける方と外来患者さんの導線は交わらないようにしていて、院内で下剤を飲む際に使用するお手洗いも別の場所に配置。苦痛が少なく、安全性に配慮し、かつ、検査を受ける方が気兼ねなく、快適に過ごせる環境を整えました。そうした思いが通じたのか、スタッフも技術はもちろん、物腰やわらかい、気さくで誰でも話しかけやすい方が集まってくれました。プライバシーが守られた環境で検査ができれば「このクリニックでまた検査を受けたい!」と健康のために継続的に受診いただける方もきっと今以上に増える、私はそう期待しています。

他にはどんな検査や治療に注力されたいとお考えでしょうか?

内視鏡検査であれば、経口・経鼻いずれの胃カメラ(上部内視鏡検査)にも対応します。また機能性ディスペプシアや逆流性食道炎、過敏性腸症候群など、内視鏡検査では問題がなくても不調や症状が出る病気もあります。そういう病気にも多数対応してきましたから、内服薬や生活習慣改善のアドバイスなども行っていきます。大事なのは、何でも相談いただくこと。私は当院を、いい意味であまり“医療機関らしい雰囲気”にしたくないと考えています。日々の生活の中で生じるちょっとした体調の不安、不調、もしくは内視鏡検査への質問や相談なども、雑談も大いに交えながらざっくばらんにお話しし、患者さんの不安を取り除いていく。それが私がめざす当院のスタイルです。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされるのですね。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック4

もちろんです。まずは患者さんの話をよく聞くこと。そして、患者さんは何かの訴えがあって受診していますので、その訴えに対して答えをきちんと返すことは心がけています。例えば、「胃が痛い」と来院し、胃の内視鏡検査をしても病気が見つからないことや、便潜血検査で陽性になって大腸内視鏡検査をしたけど、何も見つからないことは少なくありません。たしかに、がんではないということがわかるのは良いことですが、胃痛や便潜血の原因が何だったのかは、患者さんは確実に気になるでしょう。それに、そもそもの症状の原因がわからなかったり、治っていなかったりしたときに、そのままにするのは違うと思うのです。ですから、訴えに対する答えをきちんと返していくことは大切にしています。

気軽に相談し、おなかの健康をより長く保てるように

もし内視鏡検査などで重い疾患が見つかった場合、こちらではどのように対応していただけますか?

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック5

そういう場合は、信頼できる医療機関に紹介します。そこで手術が必要となり、無事手術が終わり、地元に戻られるのであれば、また当院に来てくださるとうれしいですね。通いやすい立地でもありますし、できる限り同じ医師が診ていくほうが細かい変化などにも気づきやすいメリットがありますから。消化器疾患や大腸がんをたくさん診てきたからこそ、全身、中でも特におなかの健康寿命をより長く維持できるようにサポートしていくのが私の役割なのだと思います。

お忙しい毎日だと思いますが、どうやって息抜きを?

スポーツ観戦が好きです。私は、学生時代はラグビーをしていたんです。小学校時代に父の影響でラグビーを観戦したのですが、それ以後ラグビー以外のスポーツができなくなってしまうくらいハマってしまいました。小学校から大学まで続けて、たくさんのラグビー仲間ができ、充実した学生時代を送ることができました。どんなにすごい選手が一人だけいても勝てないですし、チームで考えて団結すれば強い相手に打ち勝つことができるといったところがチームスポーツの醍醐味だと思いますし、好きなところですね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック6

まずは地域のかかりつけ医としてさまざまなお悩みに応えていく、そして内視鏡検査も「一度受ければ終わり」ではなく、その方に合ったスパンで定期的に検査をしていく、その重要性も伝えていきたいですね。内視鏡検査では患者さんが不安を覚えたり、特に女性の方が恥じらいを感じることがなくなるように今後も工夫を重ね、「検査を受けて結果を聞き、帰宅する」と、検査だけに集中できる環境づくりをめざしていきます。たくさんあるクリニックから選んでくださった患者さんはもちろん、一緒に働くスタッフや、関わる皆さん全員に、選んで良かったと思ってもらえるようなクリニックをめざしたいですね。そうなることが患者さんにいい医療を提供できることに必ずつながってくると思っています。本当に、何でも気軽に相談していただけたらうれしく思います。

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