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友利 賢太 院長の独自取材記事

むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2025/04/02

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック main

武蔵境駅北口より徒歩3分と好アクセスな場所にある「むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック」。大腸がんを中心に、数多くの治療に携わってきた友利賢太先生が院長を務める。内視鏡検査など専門的な診療と、かかりつけ医としての一般内科診療を通じて、地域の人々の健康寿命の延伸をサポートすることをめざす同院。「勤務医として従事する中で、内視鏡検査などの定期検査を受けず、がんの発見が遅れてしまった患者さんをたくさん見てきました。そうした方を減らすためにも、痛みや不安などが少ない内視鏡検査を提供していきたいですね」と、明るさの中にも切実さを交えて言葉を紡ぐ友利院長に、同院の内視鏡検査の特徴や、地元・武蔵野市の医療人としての思いなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年5月31日/再取材日2024年12月11日)

新進の機器を導入し、患者の負担が少ない内視鏡検査を

先生のご専門と、開業の経緯をお聞かせください。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック1

私はこれまで大腸がんを専門に診療してきました。大腸がんについては以前より治療方法の選択肢も増えていますが、進行がんの状態で発見されると、場所によっては人工肛門が必要となったり抗がん剤治療が必要となったりするケースもあり、身体的・経済的負担が大きくなることも多々あります。その結果、旅行や外出もしづらくなったり、食事の楽しみが減ってしまったりといった悲しみを訴えられる患者さんも多く、そうした話を聞くたびに医師として無力感を覚えていました。ただ最も重要なのは、やはり早期の段階でがんを発見して素早く治療につなげ、悲しい思いをする人を少しでも減らすこと。そのために尽力したいという気持ちが日に日に強くなり、開業を決意したんです。開業するならば、小学生の頃からの地元である武蔵野市に恩返しをしたいという思いもあり、アクセスも良い当地を選びました。

2024年11月にクリニックを改修されたとか。

患者さんが増えてくるにつれて以前の待合室では少し手狭になり、患者さん同士も互いに気を使って席を一つずつ空けて座られたり、その結果、椅子が空いているのに遠慮して立って待たれる方がいたりと、ご不便をおかけしていました。そこで、待合室をより広く、プライバシーに配慮した造りに改装しました。また、内視鏡検査のニーズも高まっているため、診察室に内視鏡の機器を増やし、より多くの患者さんに応えられる体制に変えました。検査を受けたいのに数ヵ月待ちのような状態では患者さんにとって良くないですし、医師としてもできるだけ早く検査を受けていただきたいですからね。

内視鏡検査の機器に特徴はありますか?

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック2

内視鏡検査機器は新しい機器を導入しています。細径内視鏡ですがかなり画質も良く、病変の見落としリスク低減につながればと思っています。またAIによるアシスト機能がついていることもこの機器の魅力の一つです。ヒューマンエラーはどれだけ注意していても避けられないこともありますが、そこをAIの力でカバーし、高精度な検査の実現をめざしているのが当院の内視鏡検査です。もちろん、医師自身の能力が大切ですが、医師とAIで二重にチェックできる心強さがあります。また、内視鏡検査はつらいといったネガティブな意見も聞かれていましたが、現在は適切に鎮静剤を用いて、リラックスした状態で検査を行う、おなかを膨らます際には二酸化炭素を使っておなかの張りの軽減につなげる、といった患者さんの負担を減らすための工夫が多くのクリニックや病院で採用されています。当院でももちろん採用していますよ。

内視鏡検査に苦手意識を持たない環境づくりを

患者さんが苦痛なく検査できるように心を配っておられるのですね。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック3

内視鏡検査は1回目が本当に大切です。そこで苦痛を覚えて「また数年後に受けるなんて嫌だ」と思ってしまわれては、疾患の発見の機会を失いかねません。だからこそ苦痛が少なく、安全性の高い環境を整えることを大切にしています。それは検査だけではなく、クリニックの雰囲気も同様です。内視鏡の患者さんと外来患者さんの動線は交わらないようにし、院内で下剤を飲む際に使用するお手洗いも別に用意。検査を受ける方が気兼ねなく快適に過ごせる環境を整えました。プライバシーが守られた環境で検査ができれば、健康のために継続的に受診いただける方もきっと今以上に増えると期待しています。また、内視鏡検査を受けられた患者さんにはアンケートに答えていただき、集計して医師やスタッフにフィードバックしています。自分たちだけでは気づかないことを指摘していただけて改善できますし、私たちの緊張感やモチベーションにもつながります。

他にはどんな検査や治療に注力されたいとお考えでしょうか?

内視鏡検査であれば大腸カメラ(下部消化管内視鏡)だけでなく、経口・経鼻いずれの胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)にも対応します。また機能性ディスペプシアや逆流性食道炎、過敏性腸症候群など内視鏡検査では問題がなくても不調や症状が出る病気もあります。そうした病気にも多数対応してきましたから、内服薬や生活習慣改善のアドバイスなども行っています。大事なのは、何でもご相談いただくこと。私は当院を、良い意味であまり「医療機関らしい雰囲気」にしたくないと考えています。日々の生活の中で生じるちょっとした体調の不安、不調、もしくは内視鏡検査への質問や相談なども、雑談も大いに交えながらざっくばらんにお話しし、患者さんの不安を取り除いていく。それが私がめざす当院のスタイルです。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされるのですね。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック4

もちろんです。まずは患者さんの話をよく聞くこと。そして、患者さんは何らかの訴えがあって受診されていますので、その訴えに対して答えをきちんと返すことを心がけています。例えば、「胃が痛い」と来院し、胃の内視鏡検査をしても病気が見つからないことや、便潜血検査で陽性になって大腸内視鏡検査をしたけれど何も見つからないことは少なくありません。たしかに、がんではないとわかるのは良いことですが、胃痛や便潜血の原因が何だったのかは、患者さんは確実に気になるでしょう。それに、そもそもの症状の原因をわからないままにしておくのは違うと思うのです。ですから、訴えに対する答えをきちんと返していくことは大切にしています。

気軽に相談し、おなかの健康をより長く保てるように

内視鏡検査で重い疾患などが見つかった場合、どのように対応していただけますか?

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック5

そうした場合は、信頼できる医療機関に紹介します。そこで手術が必要となって、無事に手術が終わり、地元に戻られるのであれば、また当院に来てくださるとうれしいですね。通いやすい立地でもありますし、できる限り同じ医師が診ていくほうが細かい変化などにも気づきやすいメリットがありますから。消化器疾患や大腸がんをたくさん診てきたからこそ、全身、特におなかの健康寿命をより長く維持できるようにサポートしていくのが、私の役割なのだと思います。

こんな症状があったら胃腸内科を受診してみてほしい、といった兆候はありますか?

お尻からの出血はもちろん一つのサインになりますし、健康診断で何か異常を指摘された方や、急に下痢ばかりになったり、急に便秘になったりおなかが張るようになったりなど、便通の変化も腸の病気の兆候になります。ただ、何より「この程度でクリニックに行ったら恥ずかしいかな、失礼かな」と思わずに、些細なことでもご相談いただきたいですね。お尻から少しだけ血が出てしまった、などでも構いませんので、お気軽にご来院ください。

今後の展望とメッセージをお願いします。

友利賢太院長 むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック6

まずは地域のかかりつけ医としてさまざまなお悩みに応え、そして内視鏡検査も「一度受ければ終わり」ではなく、その方に合ったスパンで定期的に検査をしていくことの重要性も伝えていきたいですね。内視鏡検査では患者さんが不安を覚えたり、特に女性の方が恥じらいを感じることがなくなるように今後も工夫を重ね、「検査を受けて結果を聞き、帰宅する」と、検査だけに集中できる環境づくりをめざしていきます。たくさんあるクリニックから選んでくださった患者さんはもちろん、一緒に働くスタッフや、関わる皆さん全員に、選んで良かったと思ってもらえるようなクリニックをめざしたいですね。そうなることがまた、患者さんに良い医療を提供できることに必ずつながると思っています。本当に、何でも気軽に相談していただけたらうれしく思います。

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