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高木 虎太郎 院長の独自取材記事

アクアキッズクリニック

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2025/05/15

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック main

2022年開業の「アクアキッズクリニック」は、小岩駅南口にある商業施設の5階という便利な場所にあり、365日体制で診療を行っている。水族館をイメージしたという院内は、大きな窓から明るい光が差し込み、待ち時間も子どもたちが楽しめる工夫にあふれている。高木虎太郎(たかき・とらたろう)院長は、小児科の中でも血液疾患や小児がんを専門に、大学病院や地域の基幹病院で血液疾患や子どもたちと向き合ってきた経験豊富なドクター。人柄は明るく親しみやすく、3人のパパでもある。同院では、診療だけでなく看護師による育児相談室を開き、母親や父親の抱える不安や悩みに寄り添うことを大切にしている。「もし自分の子どもだったら? と考えながら診療を行っています」と語る高木院長に、診療方針や地域の子育て世代に対する思いを聞いた。

(取材日2025年4月30日)

専門の異なる小児科医が365日子どもの健康を見守る

まるで海の中にいるような、明るくて楽しい雰囲気の院内ですね。

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック1

私の子どもが水族館が好きだったのと、これまで水泳やスキューバダイビングなど海と関わるスポーツに取り組んできたこともあって、水族館や海をコンセプトに選びました。クリニック名の「アクアキッズクリニック」というのも、そこから来ています。待合室の壁や診察室の扉など、さまざまな場所に海の生き物たちがデザインされている他、待合室には本物の魚が泳ぐ水槽も置いてあって、子どもたちの緊張をほぐすのに一役買ってくれています。また、小岩駅側に面した大きな窓からは、JR中央・総武線のホームや電車がよく見えるため、電車好きの子どもたちから好評なんですよ。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

今は共働きのご夫婦が増え、平日の日中に休みを取って病院にかかるのが負担になるという方も多いですし、土曜も午前中のみの診療では病気の長期管理が難しいのが現状です。そこで当院では、365日体制で診療を行い、地域の皆さんが安心して子育てができるようサポートしています。土日休みがない分、一次診療でできることはすべて行いたいと思っているんです。オンライン診療にも対応していますので、喘息やアトピー性皮膚炎のあるお子さんで、症状がある程度落ち着いていれば来院せずとも薬の処方が可能です。そして、当院には非常勤も含めて現在4人の医師が勤務しています。私の専門は血液疾患や小児がんで、他の先生方もそれぞれ異なる専門を持っています。平日は医師2人、土日は3人体制で診療を行っており、お互いが専門性の高さを生かして広い視野で子どもたちを診ているのが特徴です。

予防接種や乳幼児健診にも力を入れていると伺いました。

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック2

当院はエレベーターホールを挟んで入り口が2つに分かれていて、片方が外来診療の入り口、そしてもう片方が予防接種や乳幼児健診の専用の入り口になっています。同じクリニック内で区域も分かれているため、予防接種にいらしたお子さんが風邪や感染症を心配する必要がありません。さらに、通常のクリニックでは感染予防のために外来診療の合間の時間に予防接種の枠を設けていることが多いのですが、当院は午前9時から午後5時の間であればいつでも予防接種を受けられます。土日も行っていますので、来院にあたってのご家族の負担も少ないと思います。

エビデンスに基づいた説明で、家族の不安や疑問を解決

スタッフの皆さんの手厚い対応も、こちらのクリニックの魅力ですね。

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック3

子ども好きで向上心が高く、経験も十分に積んだスタッフが集まっています。当院では、患者さんに対してエビデンスに基づいてご説明することを大切にしているのですが、それを実行するために勉強を欠かさず、いつでも患者さんの疑問に答えられる準備を整えてくれています。診療の中ではどうしてもお話しする時間が限られてしまうので、患者さんが聞きそびれたことやわからなかったことを、診療後に看護師が代わりにお応えすることも多いですね。また、患者さんがご自宅に帰った後も見返せるよう、薬の塗り方や保育園をお休みする目安の期間などが書かれたカードをお渡ししていて、それもスタッフが作ってくれました。患者さんを第一に考えて動くことのできるスタッフばかりで、とても心強いです。

診療以外にも、親御さんをサポートする取り組みがあるそうですね。

昔は子育てに関して困ったら、おじいちゃんおばあちゃんやご近所の方に相談するのが普通でしたが、今は核家族化が進み、そうした不安や悩みを相談できる相手が少なくなっています。そのため、小児科には病気を治療するだけでなく、子育てをするご家族に寄り添うという社会的役割も求められていると感じています。当院でも、看護師が育児に関するお悩みを聞いてアドバイスを行う「WAKKA育児相談室」や、管理栄養士による「栄養相談室」を不定期で開催しています。離乳食や授乳、お子さんの発達、お子さんとの接し方など、どんな内容でも構いません。お気軽にご利用ください。

患者さんと接する際、心がけていることを教えてください。

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック4

私自身、3人の子どもを育てる父親であり、ご家族の気持ちはとてもよくわかります。そのため、治療の選択肢で迷われている際には、「自分の子どもだったらどうするか?」という視点からお話をさせていただいています。答えが複雑な場合の判断基準の一つになりますし、医師としてその子の治療に責任を持つ、という意思表示でもあると思っているからです。また、当院は小児科の中でもさらに異なる専門を持った医師が4人在籍していますので、1人の子どもを複数の医師が担当する体制を取っています。それにより、隠れている発達の問題や病気を見逃さない、簡単に言うと院内でセカンドオピニオンを行える体制にしているんです。ただ、ご家族によっては同じ医師に担当してもらったほうが安心という方もいらっしゃるので、そこは患者さんの意思を尊重しています。

子どもの健康が、家族全員の幸せにつながる

小児科の医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴についてもお聞かせください。

実は、私の父も小児科の開業医なんです。小児科の医師をめざしたのは、やはり父の存在が大きかったと思います。ほとんどの診療科は「悪くなった部分をどう治していくか」がメインになりますが、小児科だけは「子どもが元気でいられるために何かできるか」を考えていく、予防医学的な側面が強い点に魅力を感じたというのも理由です。大学を卒業後、地域の基幹病院や大学病院に勤務し、集中治療が必要な重症の子どもたちや慢性疾患の子どもたちを長く診てきました。子どもたちを元気な状態に導くには医師のスキルやスタッフとのチーム力が不可欠であることはもちろん、何より子どもの笑顔がご家族の幸せにつながることを実感し、自分の経験や技術を地域医療に還元したいと開業を決めました。

小岩というエリアを選ばれたのはなぜですか?

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック5

この地域にはクリニックはたくさんあるものの、昔ながらの方針で診療している医療機関が比較的多いです。特に小児科は、若い先生や新しい治療を取り入れているクリニックが少なく、地域の子育て世代を長期的に診ていくのは難しいと思ったのがきっかけです。365日診療を行う当院が開業したことによって、他のクリニックにも刺激や地域医療の発展につながるような良い影響を与えるクリニックでありたいです。

お休みの日の過ごし方や、趣味などあれば教えてください。

高木虎太郎院長 アクアキッズクリニック6

長期休みには子どもたちと旅行に出かけています。小学校1年生になった長男は英語を話せるので、2人で海外へ行ったりもしています。また、もともとあまり趣味がなかったのですが、次男が生まれたタイミングで一眼レフカメラを購入しました。たくさん撮るのが上達するコツと聞いたので、月1000枚を目標に写真を撮るようにしています。家族の思い出や子どもたちの成長が形として残るのがとても楽しく、ハマっています。

最後に、読者や地域の皆さんにメッセージをお願いします。

当院に在籍する医師や看護師の多くは、皆さんと同じ子育て経験者です。診療に関係のないことでも、子どもや育児に関することであればなんでもご相談ください。最近はSNSやインターネットで簡単に情報を得られるようになりましたが、その情報が必ずしも正しいとは限りませんし、たとえ正しい情報であってもご自分のお子さんにあてはまるかどうかはわかりません。子どもに関することは小児科の医師が一番良くわかっていますから、不安や疑問がありましたら、診療中だけでなく診療の前後や育児相談室などでもお気軽にお話しいただけるとうれしいです。

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