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福田 康治 院長の独自取材記事

ふくだ整形外科リウマチクリニック

(神戸市東灘区/甲南山手駅)

最終更新日:2024/01/11

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック main

甲南山手駅より徒歩3分、クリニックモールの2階、2023年5月10日に開院した「ふくだ整形外科リウマチクリニック」。駅だけでなくバス停も近く、駐車場も10台分以上用意されアクセスしやすい。広々とした院内は、ついゆったりと和んでしまいそうな落ち着いた雰囲気で、充実したリハビリテーションスペースも整えている。同院の院長を務めるのは、神戸大学医学部附属病院をはじめ、大規模病院で整形外科の医師として研鑽を積んできた福田康治先生。腰痛や肩凝り、ケガなど一般的な整形外科領域はもちろん、リウマチも専門分野である。言葉の一つ一つに患者に対する真っすぐな優しさと誠実さを感じられる福田院長に同院で受けられる診療や、患者への思いについて話を聞いた。

(取材日2023年5月10日/更新日2023年11月20日)

クリニックで専門性の高いリウマチ治療を

開業をお考えになった理由をお聞かせください。

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック1

大学を卒業後20年近くいろいろな病院で、整形外科の医師として研鑽を積みました。その間、数多くの手術や症例を経験してきたのですが、一般的な整形外科の疾患にプラスして、リウマチについても12年前より専門性を持って多くの症例を診てきました。今後の医師人生を考えた時、この10年、20年で培った知識や技術を患者さんにどうやって還元していくか考えるようになり、今より多くの方々、今私が住んでいる地域の方々のお役に立てたらと開業を決めました。

先生はリウマチをご専門とされているそうですね。

巡り合わせというか、大学院で関節リウマチの研究を行うことになり、さらに臨床面でも関節リウマチの診療班に配属され、リウマチ性疾患の診療に携わるようになりました。最初はたまたまなのですが、関節リウマチの治療は、やってみるとたいへん奥が深く、とてもやりがいのある領域だと感じました。世界的に見てもこの20年ぐらい劇的に治療法が変わっている最中ですので、そんな転換期にリウマチ治療に携わることができてすごく幸運だったと思います。大学病院や大規模病院まで行くと、先進の専門的なリウマチ治療を受けることもできるでしょうが、いまだに「治らない」というイメージが残っている方もいるのは、今のリウマチ治療が浸透しきれていないのかもしれません。関節リウマチで困っていても、なかなか大学病院まで行けない患者さんもいますので、そういった方に対して専門性の高い治療を近場のクリニックで提供を行っています。

リウマチ疾患に対して大学病院レベルの治療が受けられるよう体制を整えられているのですね。

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック2

大学病院では、他科の医師との連携があることも1つのメリットですので、その部分で、やはりクリニックの限界はあります。ただ、医師が提案できる治療内容や、実際に行う治療という意味では大学病院の外来で行っていたようなことを、クリニックでも行っていくための体制を整えています。関節リウマチの薬は劇的に変化し、症状の進行抑制が期待できるようになりました。ただ、完全に治るというわけではなく、寛解という言葉がありますが疾患をコントロールするということを目標として治療を行います。関節リウマチは、まず診断自体もたいへん難しい疾患です。そのため適切な診断にたどり着いていない患者さんも多くいると思われます。そんな不安を抱えたままでいる患者さんをしっかりと診断し、寛解を目標にこれからも大学病院などと同等の治療を提供していくつもりです。

肩凝りなど、一般的な整形外科の疾患もしっかり対応

肩凝りや腰痛といった、一般的な整形外科の疾患も診てくださるのですか?

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック3

もちろんです。リウマチ治療に対して専門性の高い治療を行うことは一つの特徴ですが、基本的には整形外科なので、地域の方のちょっとした肩凝りをはじめ、腰痛や膝痛、ケガなどもしっかり診察させていただきます。大人や子どもという区分なく、どなたでも気軽に来院できるようなクリニックでありたいと思っています。地域の方にこれまで培った技術を還元したいという意味でも整形外科の手技は蔑ろにするわけにいきませんので、整形外科の疾患もリウマチもしっかり診断して質の高い医療を提供することが私の理想です。そして、その延長線上にリハビリを置き、リハビリが必要な方にはしっかりと対応しますので、どんな症状でも「これくらいで」と気兼ねせずに来てくださるとうれしいですね。また、手術が必要になった場合でも、出身の神戸大学の関連病院など、適切なところに紹介できる環境も整えています。

リハビリの空間がずいぶん広いですが、それはどんな理由があるのですか?

整形外科にしろ、リウマチにしろ、リハビリが一つの鍵になると思っていますので、リハビリをしっかり行い、身体機能の回復を図り、かつ上げていくようにすることはクリニックのコンセプトです。いわゆる機械を使ったリハビリだけではなく、理学療法士の先生に触ってもらい、可動域なり、訓練なり、いわゆる運動機能を高めるための体操などといったことをしっかりやれるようにリハビリに力を入れていきたいですね。

全身型の骨密度測定器があるとのことですが、導入した理由は?

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック4

骨粗しょう症の診断もいろいろな指標がありますが、できれば早めに見つけて早めに治療していくことが必要だと考えています。しかし、逆に骨粗しょう症の治療薬を長期にわたり漫然と使うことも、それはそれで問題があるんです。そのため適切な診断と治療効果をしっかり見ていくことを重要視しています。骨密度の測定器は、すねや踵、手の骨などで計測できるものもありますが、やはり骨密度の基本的なデータは、腰椎と大腿骨を測定するのが基準にはなっていますので、診断と治療薬を使う時期を見逃さないよう見極めるためにも、適切な検査機器が必要だと思い導入しました。また、関節リウマチは骨粗しょう症のリスクを上げますので、関節リウマチの患者さんを診る上でも全身型の骨密度測定器の必要性を感じています。

傾聴することで患者との信頼関係を築く

先生が診療で大切だと思われていることはどんなことですか?

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック5

一番は患者さんときちんとわかり合い、信頼し合うということです。患者さんにも信頼され、私も患者さんが疾患に向き合ってくれることを信頼するのです。もちろん最初から私を信頼して何でも話してくれるというのは難しいかもしれませんが、だからこそ患者さんの話をしっかり聞き、何を望んで、何を不安に思っているか、患者さんによって異なる目的や治療のゴールを見抜きたいです。患者さんとお互いに同じところを見るために自分の一方的な押し売りではいけません。専門性の高いことを長い間やっているとそういう傾向が出ないわけではないので、その点は常々注意するようにしています。反対に患者さんが間違った認識をされている場合は、迎合するのではなく、「違う」ということをはっきり示すことも必要だと思っています。とにかく真面目に一生懸命お話しして治療することが最終的な信頼関係を生み、それがより良い結果につながると思っています。

ところで、先生が整形外科の医師をめざしたのはどうしてですか?

子どもの頃は病弱で結構小児科のお世話になっていたからなのか、大学入学前は小児科の医師になりたいと思っていたんです。小児科の患者さんのキャンプなどにも参加して、子どもの強さなど見てきましたので、小児科にもかなり惹かれました。ただ、専門的な勉強をしていく中で、整形外科に志望が変わりました。手術して、リハビリをして人の機能の改善を図っていくという整形外科の魅力に取りつかれたんですね。治療によってはっきりと目で経過がわかる整形外科に強いやりがいを感じました。

地域の方にメッセージをお願いします。

福田康治院長 ふくだ整形外科リウマチクリニック6

小さいお子さんから高齢の方まで、どんな些細なことでも整形外科の疾患で困っていることがあったら、本当にいつでも相談してください。しっかり取り組んで、真剣に応えたいと思っています。適切な診断をつけることはもちろん、そのためのいろいろな機械や、リハビリの施設などといった設備や環境を整えてお待ちしています。関節リウマチに悩まれている方は、リウマチを専門としている医師として今のリウマチの治療体系に則した治療を提供させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。

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