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徳安 公之 院長の独自取材記事

とくやすクリニック

(大田区/梅屋敷駅)

最終更新日:2022/08/17

徳安公之院長 とくやすクリニック main

京急本線梅屋敷駅の出口からつながる梅屋敷東通りは、活気あふれる商店街。まっすぐ進むと右手のビル3階に「とくやすクリニック」が見つかる。駅から徒歩3分の好立地で、内科、消化器科、外科、肛門科、皮膚科と幅広く診療し、0歳から100歳までの患者を迎えるというクリニックだ。多くの患者が訪れる同院を訪れると、診療の合間を縫って徳安公之院長が迎えてくれた。「コンビニのようにとりあえず来れば何でもある、医療の入口のようなクリニックでありたいんです」と語る徳安院長。取材の合間にその診療風景をうかがうと、患者の話を真摯に話を聞き、誠実に話す姿が印象的だ。開院から20年を超え、地域に必要とされるクリニックとなった同院と、その診療について、院長に話を聞いた。

(取材日2020年9月28日/更新日2022年8月17日)

病気と向き合う手助けをする、「病気相談所」

昨年開業20周年を迎えられたそうですが、医院の成り立ちを教えていただけますか?

徳安公之院長 とくやすクリニック1

医学部を卒業してからは、大学病院や総合病院で消化器をおもに担当する外科の医師として幅広く手術や診療の研鑽を積んできました。自分の人生を考えるときには、10年単位で人生設計を立てるのが私の信条。「一度やると決めたことは少なくとも10年続ける」をモットーに物事にあたるようにしています。10年続ければ、その先にどういう方向に進みたいのかがおのずと見えてくると考えています。医学部卒業後、大学病院で10年、総合病院で10年を過ごし、さらに地域に密着したクリニックで医師として皆さんに向き合いたいという思いを持つに至り、当院を開業しました。以前の勤務先とエリアを共有しており、駅からも近い便利な立地に惹かれ、この場所での開業を決めました。

どのような患者さんを迎えていらっしゃいますか。

0歳から100歳まで、幅広くご来院いただいています。当院がめざすのは、体のことで困ったら何でも相談できる「病気相談所」のような存在。受診先に迷ったら、まず足を運んでいただける場でありたいと考えています。まずは患者さんの抱える不安に寄り添い、医師の立場から知識を分け合うことで、患者さんがご自身で病気に向き合うためのお手伝いをするというスタンスです。当院だけですべてをカバーすることは難しいですから、必要に応じて大学病院など専門とする医療機関へご紹介することも。とはいえ、大きな病院では専門分野へのアドバイスに偏り、患者さんの不安や悩みをゆっくりお伺いすることが難しい場合もあります。「大きな病院へ行ったけど『問題ない』と言われました」と当院に戻って来られる方も。私たち開業医の存在意義は、そこから先のサポートにもあると考えています。

内科、外科に加えて皮膚科なども広く診ていらっしゃるとか。

徳安公之院長 とくやすクリニック2

はい。私が経験を積んだ当時の医局は今ほど細分化されておらず、一般外科としてさまざまな病気の診療に携わることが当たり前でした。診療科同士の垣根が低く、医師それぞれの守備範囲が広かったのです。私も、消化器外科が専門でありながら、乳がんなど婦人科の手術、腎臓がんなど泌尿器科の手術も手がけていました。そうした経験を生かして、幅広く診療させていただいています。手術を多く行ってきた経験から、手術が必要となった患者さんに「どんな手術で、術後どのような状態になるか」といった具体的なアドバイスを行うこともできます。また、関節などの痛みやおできの切除などにも対応しています。実際、ちょっとした皮膚のトラブルで悩まれている方が多いと感じ、簡単な皮膚疾患を身近に相談できる場として皮膚科も診療科に掲げているのです。

患者に安心してもらえるよう配慮した内視鏡検査

診療の際に心がけていらっしゃることは?

徳安公之院長 とくやすクリニック3

病気の治療には、信頼関係が欠かせないもの。どんなに良い治療法でも、信頼できない医師が行うものでは、望む結果は得られないかもしれません。医師の仕事で大切なのは、何よりまず患者さんに信頼されることだと感じています。だからこそ、コミュニケーションを大切にし、誠実に対応するように心がけています。患者さんのお話は親身になって聞き、症状や治療について説明する時には内容を省略したり、一部を包み隠したりすることなく丁寧に伝えるようにしています。どうしても時間がかかり、時には待ち時間が長くなってしまうこともありますが、どなたにも時間が必要となるタイミングがあることをご理解いただければと思っています。

外来の休憩時間は、検査や訪問診療をされているそうですね。

当院では上部・下部内視鏡、いわゆる胃カメラと大腸カメラの検査を多く行っています。胃カメラは診察と並行して5分程度で行うことも可能なのですが、比較的時間がかかる大腸カメラは昼休みを利用したりしています。また、医療と介護の狭間で苦しんでいらっしゃる地域の高齢者を少しでもお助けできればと、必要に応じて往診も行っています。この分野に関しては専門の機関とも連携しながら、お困りの方を社会のシステムにつなげていくよう手助けをしています。私一人ではマンパワーに限界がありますが、月曜日のみ血管腫瘍内科を専門とし、新しい医療の知識を持つ郡司匡弘先生が診療に関わってくれるようになり、診療の質の向上に役立っていると感じています。

内視鏡検査について詳しく教えていただけますか。

徳安公之院長 とくやすクリニック4

消化器の病変を早期に発見できる検査で、当院では挿入部が細い経鼻内視鏡カメラで行っています。お口からカメラを入れる経口内視鏡に対して、鼻からカメラを入れるので、嘔吐感や苦しさが軽減されるという特徴があります。内視鏡検査では麻酔を使うことも多いようですが、当院ではご希望がない限り基本的には使用しません。検査中の事故の多くは麻酔に関わるものとされていて、これを使用しないことで事故のリスクを抑えていくことにつなげられるからです。また、麻酔は半日程度残るため検査後の休息に時間が必要となりますが、麻酔を使わないことで生活リズムに組み込みやすいというメリットもあります。

やりがいを持って続けることが、人のためにもつながる

院長が医師を、中でも消化器外科の医師を志されたきっかけは?

徳安公之院長 とくやすクリニック5

医師家系の生まれではないので、医療について十分に理解していたとは思えませんが、高校生の時に進路を考えた際に「一生やりがいを持てる仕事につきたい」と思って志望しました。自分自身がやりがいを持って続けることで、人のためにもつながると思っています。外科を専門としたのは、技術職に近い外科の仕事に興味を持ったのがきっかけです。小さい頃から時計や機械が壊れると「何が原因で壊れたのか」と気になって、とことん原因究明しないと気が済まない性格だったこともあり、内科より外科が向いているのではないかと考えたんです。一般外科でさまざまな病気の診療に関わる中で、自然と消化器外科を専門に選んだという感じです。

医師として特に大きなやりがいを感じたことは?

以前担当していた患者さんの中に、手術が必要なのに「手術を受けたくない」とおっしゃった方がいました。その患者さんは診察自体を拒否していた方で、ご家族に無理やり病院へ連れてこられたんですね。僕の見立てでは、その方は手術をすれば必ず改善ができると思える方でした。そこで粘り強く説得し、何とか手術を受けていただくことに成功しました。最初はどうなることかと思いましたが、治療を終えた後、その方はすごく喜んでくださり、今でも当院に足を運んでくれています。医師になって良かったと心から思えるのは、こういう瞬間ですね。僕は医師になった当初、たった一人でも「命が救われた」と言ってくれる患者さんと出会えたら満足だと思っていました。今となっては、そのようなうれしい経験も1度や2度ではありません。けれど何度経験してもそのたびにお役に立てたことがうれしく、それだけで医師になって良かったと思います。

今後の展望について教えてください。

徳安公之院長 とくやすクリニック6

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、受診を控えていらっしゃる方も多くいらっしゃいますが、重病の見落としや放置による重症化が心配です。また、外に出ないことで健康状態が悪化してしまう高齢の方やストレスにより精神障害が現れる方も。ステイホームで社会との接点が減ったことによる、認知症の進行も懸念されます。心に病を抱え、それが身体症状となって現れている方も増えていると感じます。今後はそうした分野についてもしっかり学び、心と体を同時に診ることのできるような医師として、皆さまのお役に立てればと思います。

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