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マウスピース型装置を用いた
小児の咬合誘導と成人の矯正

いぶきのデンタルクリニック

(和泉市/和泉中央駅)

最終更新日:2024/11/05

いぶきのデンタルクリニック マウスピース型装置を用いた 小児の咬合誘導と成人の矯正 いぶきのデンタルクリニック マウスピース型装置を用いた 小児の咬合誘導と成人の矯正
  • 自由診療

子どもの歯並びに関心を抱き、将来に向けて改善していきたいと考えている親も増えている。だが、「いつから始めたらいいのだろう?」「矯正のために器具をつけるのは大変なのでは?」と疑問や不安を感じていることも多く、なかなか矯正に踏み切れないという家庭も多いのではないだろうか。和泉市にある「いぶきのデンタルクリニック」は、小児の咬合誘導や成人の矯正に注力しているクリニック。特に小児はマウスピース型装置を導入し、歯科衛生士がコーチとなって不正咬合の誘因ともなる環境にアプローチする筋機能訓練も取り入れている。今回は、成長を生かした咬合誘導のメリットや、咬合誘導の際に行うトレーニングの内容、成人の矯正まで、井上院長に詳しく解説してもらった。

(取材日2024年7月24日)

子どもの成長に合わせて顎の発達を促し、悪い習慣の改善をめざす筋機能訓練を取り入れたアプローチに注力

Q子どもの成長を生かした咬合誘導を取り入れているそうですね。
A
いぶきのデンタルクリニック 同院では子どもの成長に合わせた筋機能訓練を行っている

▲同院では子どもの成長に合わせた筋機能訓練を行っている

ひと昔前まで歯並びの改善をめざすという場合、大人の歯にすべて生え替わった後に、必要に応じて歯を抜いた上で、ワイヤーの矯正器具を装着するというのがスタンダードでした。ですが近年では、これから骨が発達していく子どもの成長期を利用することで、歯並びの改善をめざそうという考えが主流になってきています。顎の位置や大きさ、歯並びの成長を阻害する口腔機能の悪習癖の改善を促すことで、大人になってからの矯正や、抜歯などを行わずに整った歯並びへと導いていくことが目標です。われわれも顎の成長を生かして、子どもにとってデメリットの少ない方法を提供したいという思いで、始めたのが筋機能訓練を取り入れた咬合誘導です。

Q実際どのようなものなのでしょうか?
A
いぶきのデンタルクリニック 歯科衛生士が呼吸の仕方や口周りの体操などをレクチャー

▲歯科衛生士が呼吸の仕方や口周りの体操などをレクチャー

日中1時間と寝ている間に、マウスピース型の装置を装着することに加えて、1日4分間のトレーニングを行い、不正咬合の誘因ともなる口周りの筋肉や舌の間違った使い方にアプローチしていきます。当院では歯科衛生士がコーチを務め、舌を正しい位置へと促すほか、鼻呼吸の仕方や、口周りの筋肉を鍛えるための体操などをレクチャー。しかしクリニックでのトレーニングだけでは十分ではないので、ご家庭で毎日トレーニングをする必要があります。通院は基本的に1ヵ月に1回程度。期間は始める時期によりますが、開始から約2年間は集中して行い、生え替わりが落ち着くぐらいまで続けます。

Q大人の矯正についても注力されるようになったとか。
A
いぶきのデンタルクリニック 患者と一緒に画像を確認しながらわかりやすく説明

▲患者と一緒に画像を確認しながらわかりやすく説明

小児矯正は、成長期に顎の骨格を整えるための1期矯正と、永久歯が生えそろってから歯を移動させる目的で行う2期矯正がありますが、1期矯正だけで済まなかったから失敗というわけではありません。子どものうちに整えることが難しいケースでも、早期から矯正をしておくことによって、大人になった時に抜歯せずに矯正できるよう促せれば、やる意味は十分あると思います。また口周りの悪習癖が改善していなければ、大人になって後戻りする可能性もあります。ですから小児矯正後の後戻りにも対応できればと考え、大人の矯正に取り組み始めました。目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正を提供しています。

Q小児の咬合誘導を開始すべきタイミングなどはありますか?
A
いぶきのデンタルクリニック 目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正なども提供

▲目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正なども提供

5歳からが推奨されますが、正直なところ5歳の子どもが自分の歯に興味を持つのは難しいかなと思います。当院では、下の前歯が生え替わって歯が八の字に開いているだとか、隙間が空いている、並びがガタガタになっているといったことを、自分で鏡を見て理解できる7~8歳ぐらいの時期がいいと考えています。前述したように小児のマウスピース型装置を用いた咬合誘導は1日1時間と就寝時の装置の着用と、1日4分間のトレーニングを習慣化することが必要。ですから、自分の歯を意識しないと長続きしにくいのです。興味もないのに何かを入れさせられている、ではなく、当事者意識を持ってやってもらうことが大事かなと思います。

Qこちらの診療ではチームワークが生かされているそうですね。
A
いぶきのデンタルクリニック トレーニングを続けられるようコミュニケーションを大切にする

▲トレーニングを続けられるようコミュニケーションを大切にする

はい。小児のマウスピース型装置を用いた咬合誘導は、歯科医師である私と歯科衛生士が連携して行っています。歯科衛生士は専門的な知識やトレーニング法を習得しており、携わってきた症例の数も豊富です。こういった環境でトレーニングなどを提供していることが、患者さんにとっても安心材料の1つになるのではないかと思います。また歯科衛生士は歯並びの細かな変化まで見せて、咬合誘導の進捗に実感を持てるように促しています。長い期間が必要になりますから、子どもはもちろん、トレーニングを一緒に行う親御さんのモチベーションも上げるようなコミュニケーションを意識してくれていることはありがたいですね。

ドクターからのメッセージ

井上 崇徳院長

子どもたちの習い事において、ピアノは器用な手先づくり、水泳は体力づくりに役立つなど、それぞれメリットがあります。習い事と同じような感覚で咬合誘導に取り組み、きれいな歯並びをめざすことは、子どもにとって一生の財産になることと考えます。整った歯並びは見た目だけでなく、虫歯などになりにくいといったメリットも望めます。また、トレーニングを通じて鼻呼吸の習得を促すことで全身の健康にも良い影響を与えます。さらに、欧米では歯並びが悪いとネガティブな印象を持たれることが多いです。国際化が進み世界の人々と接する機会が今以上に多くなる中で、整った歯並びはさらに重要となるでしょう。お悩みの方は気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた咬合誘導(小児)/30万~50万円、マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/32~64万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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