橋本歯科医院

橋本歯科医院

橋本 和則院長

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「専門家であるよりも、町のかかりつけ医としてなんでも対応できる総合診療を担う歯科医師でありたいんです」と穏やかに笑うのは、親子2代にわたって地域住民の信頼を集める「橋本歯科医院」の院長、橋本和則先生。同院には長らく通い続ける患者だけでなく、クチコミや紹介で訪れる患者も後を絶たないという。中には噂を聞きつけ、遠方からセカンドオピニオンとして相談に訪れる患者の姿も少なくない。常に患者の声に真摯に耳を傾け、「当たり前のことをやっているだけです」とほほ笑む橋本院長に、クリニックの歴史からかかりつけ医としての思いまでじっくり聞いた。
(取材日2018年8月8日)

信頼を集め続けて60年余り、町のかかりつけ歯科医師

―まず、クリニックの概要を教えてください。

このクリニックは1954年に父が開業したもので、私は2代目となります。当時は1階が診察室、2階に私たち家族が住んでいたのですが、この辺りはずっと向こうまで見渡せるような何もない原っぱだったのを今でもよく覚えています。蒲田は人の出入りが激しい町ですが、その頃からずっと続いている歯科は珍しいかもしれません。父の代からの長い付き合いの患者さんも多く、積み上げてきた歴史の分だけカルテも厚みを増してきています。また、最近はインターネットで調べたり、患者さんの紹介で来られる患者さんやセカンドオピニオンとしての相談も増えてきています。長年、どんな相談にも対応してきたからか、老若男女問わず、幅広く通っていただいています。

―お口の中だけでなく、患者さんの全身の健康を守ってこられたそうですね。

人間が生きていくためには口から食べるということが必要です。ほぼ健康な方であれば食べるということに不自由なく過ごされていると思いますが、口の中に問題が生じたときに「歯って大事だよね」と感じられると思います。私は歯科医師会で摂食嚥下の指導を担当しており、老人ホームに訪問し脳血管障害後遺症や認知症等で、食事が摂取できなくなった方を口から食べることができるように環境を整える仕事も行っています。誤嚥性肺炎の予防に関わっているわけですが、私の歯科医院へ通院中の方であっても、ご高齢の方の場合その一歩手前の状態であったりします。定期的に口腔ケアに通っている方の呼吸が浅く、表情に元気がなくなっていたので、胸郭を広げる簡単な体操を指導したところ、元気を取り戻し感謝されたこともありました。ちょっとした変化に気づきやすいというのも日頃から様子を見ているかかりつけ医ならではですね。

―他院から紹介される患者さんも多いそうですね。

開業前は、全国から歯科医師が勉強しに来るような、補綴専門の先生のもとで徹底的に理論や技術を学ばせていただいていました。講習会では私もほかの歯科医師への指導にあたらせていただくことも多く、さらに歯科医師がそこで治療を受ける際は、私も治療を担当するという貴重な経験を積ませていただきました。患者が歯科医師である場合、同業者として厳しい目で見られるので緊張感もしましたが、そのようなご縁もあって、他院から患者さんをご紹介いただける機会も多いのはありがたいことです。また、うちで診ていた患者さんが引っ越しなどで他院に移った時に、「ああ、あの先生の治療を受けていたなら安心ですね」と言っていただけたら、本当にうれしいものです。



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