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肥後 尚孝 院長の独自取材記事

ひご皮膚科クリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2026/07/10

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック main

蒲田駅西口ロータリーからすぐの「ひご皮膚科クリニック」は、1999年開業。今年で27周年を迎え、四半世紀にわたって地域の医療を支えてきたわけだが、院長の肥後尚孝先生は、「毎日の診療を積み重ねてきただけですよ。気がついたらこんなにたっていたかという感じです」と明るく笑う。同院は、蒲田で生まれ育った肥後院長が、大規模病院の皮膚科で研鑽を積んだのち、「地元の皆さんの健康づくりのお手伝いをしたい」との思いで開業。通いやすさを何より大切にし、皮膚科では珍しい予約制を早くから導入しているのが特徴だ。患者のことを第一に考え、わかりやすい説明を心がけているという肥後院長に、じっくりと話を聞いた。

(取材日2026年6月9日)

四半世紀を超えて、地域医療を支えてきたクリニック

四半世紀以上診療を続けて来られたのですね。ご開業までのきっかけを教えてください。

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック1

毎日の診療を積み重ねてきただけなので、今年で27周年になるとはあまり意識していませんでした。気がついたらこんなにたっていた、という感じです(笑)。開業前は大学病院に勤めていたのですが、一つは重症化して大学病院に来る前の段階で患者さんを診たいと思ったこと。もう一つは、ニキビやアトピー性皮膚炎などは、街のクリニックで診られたほうが、待ち時間が少なく受診までの手続きも手軽で患者さんは楽なのではないかと思ったことがきっかけです。皮膚科は他の科と違って、大学病院でも個人のクリニックでも疾患にもよりますが、診療内容はそれほど変わりません。だから、開業しても同じレベルの診療を続けられることが後押しになりました。大学病院で経験を積み、日本専門医機構皮膚科専門医も取得して、「これなら、開業してもレベルを落とさずに診療できる」と思えるようになったので、開業に踏み切りました。

どんな患者さんが多いですか?

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック2

まずは近隣にお住まいの方。それから、近隣で働いている方ですね。蒲田駅は、JR京浜東北線・東急池上線・東急多摩川線が乗り入れる結構規模の大きな駅ですから、オフィスなども多いんです。年代では、お子さんからご高齢者まで幅広くいらっしゃいます。症状として多いのは、アトピー性皮膚炎でしょうか。以前は子どもの患者さんが多い疾患でしたが、今は成人型のアトピー性皮膚炎も増えて、全年代でよく見られるようになっています。アトピー性皮膚炎以外では、イボやニキビ、水虫、慢性じんましんが多いですね。アトピー性皮膚炎を含め、治療には定期的に通院が必要な慢性疾患の方が多いので、通いやすいクリニックであることは大事にしています。予約制を導入しているのも、その一環です。あとは、親子2代や3代で通われる方もいらっしゃいます。信頼して来院してくれるのはうれしいですね。

丁寧な診療をするために「時間帯予約制」を導入

予約制にはどんなメリットがあるのでしょう?

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック3

医療機関にかかる際に一番困るのは、どれくらい時間がかかるのか行ってみないとわからないことではないでしょうか。時間が読めないと、クリニックへ行くのに腰も重くなってしまうと思うんです。そこで、開業3年目から予約制を導入しました。今は、予約時間帯の30分の間ならいつ来院してもいい「時間帯予約制」になっています。時間ピッタリではなく「この30分の間に行けばいい」なら、多少家を出るのが遅くなっても大丈夫なので患者さんにプレッシャーがかかりませんし、われわれも準備しやすく、診療を進めやすいので、お互いに一番良いのではと思っています。予約はウェブと電話で受けつけており、当日予約、新患予約もOKです。「今日、ちょっと時間があるから、行ってみようかな」という時は、1本電話をいただければ大丈夫。そこで予約状態を確認して、「30分後ならOKですよ」など、臨機応変に対応できます。

診療の特徴を教えてください。

使える薬はなるべく早めに使っていく方針です。大学病院などでは、新しい薬を採用するために病院全体の審査を経る必要があるので、タイムラグが出ることがあります。当院は個人のクリニックなので、良いと判断した薬はすぐに導入を決めて、使い始めます。アトピー性皮膚炎などは、ここ数年でノンステロイドの外用薬が何種類か出てきました。患者さんにも説明しやすいですし、ステロイドに抵抗感がある方にも使いやすいお薬なので、治療に取り入れています。あと、水虫の治療は、顕微鏡にモニターをつなげて原因となる白癬菌を実際に見てもらいながら説明します。実際に見てもらうことで、治療へのモチベーションにつながればと思っています。病気でお困りの患者さんを診る「保険診療」を中心に行っているのも特徴です。

患者さんへの説明を大事にしていらっしゃるのですね。

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック4

皮膚科の患者さんは、複数のクリニックに通われている方も多く、その中でよくお聞きするのが、これまでのクリニックでは「ただ薬をもらっていただけ」というふうにおっしゃる方です。診察の中で説明を受けていたが、聞き逃してしまったや忘れたということもあるとは思うのですが、本当にただ診察を受けて薬をもらうだけだと、患者さんも不安だと思います。ですので当院では、どういう病気なのかや、治療にかかるおおよその期間など、治療の見通しを説明することは、すごく大事にしていますね。しっかり説明するには、十分な診察時間を確保しておくことも必要ですから、その点でも予約制が役立っています。医師は私一人なので、毎回医師が変わる不安がなく、経過をしっかり把握した上で診察しています。

予約制を活用して、気軽に来院してほしい

スタッフさんを含めた診療体制はどのようになっているのでしょう。

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック5

診察は、採血や薬の説明も含めて基本的に私が1人で対応し、受付は1人から2人で少人数でやっています。最近、電子カルテを導入し、紙カルテを移動させる物理的な手間がなくなったことで、スタッフの負担削減につながりました。それと同時に、患者さんの待ち時間も減っていると思います。今いるスタッフさんもとても人当たりが良く、電話対応なども安心して任せられます。スタッフさんからは、残業がないことやお休みの取りやすさについて、働きやすいと感じてもらえているようです。私も、少しでもスタッフさんの負担が減るよう心がけています。窓口対応でクリニックの雰囲気や印象も決まってしまうと思うので、来て良かったなと思ってもらえる、通いやすい雰囲気づくりを心がけています。

病院との連携についてはいかがでしょうか?

ここ蒲田地区では、私が開業した頃から「蒲田皮膚科医会」を立ち上げて病診連携を進めており、当初から私も世話人をしていました。そんな背景もあって、病診連携は非常にうまくいっていると思います。患者さんの中には、ごく一般的な皮膚疾患と思って当院を受診される方もいらっしゃいますが、診察の結果、悪性の可能性が考えられる場合には、速やかに大学病院へご紹介し、精密検査を受けていただけるようにしております。大田区には東邦大学大森病院や、クリニックから歩いて行ける牧田総合病院もあります。ご希望があれば、母校の昭和医科大学病院にも紹介しています。早めの対応で、早期発見・治療につなげられると、心から「良かった」と思いますし、ここでクリニックをやっている意味があると感じます。

最後に、今後の展望と地域の方々にメッセージをお願いします。

肥後尚孝院長 ひご皮膚科クリニック6

今後は、電子カルテの問診票機能をうまく取り入れるなどDX化を図りつつ、患者さんがよりスムーズに診察を受けられるようにしていきたいですね。また薬の面では、今後もどんどん新しい薬が出てくると思うので、早めに取り入れていきたいと思っています。メッセージとしては、とにかく「気軽に来てくださいね」ということに尽きます。アトピー性皮膚炎やニキビは症状が変わっていくもので、変わったタイミングで薬も変えていくことが大切です。気軽に受診していただくことで、無理なく継続した治療ができます。また、中には悪性の可能性が考えられるものが見つかることもありますが、早めに気づくことで適切に対応することができます。当院は予約制ですが、電話やウェブで当日でも予約できますので、あまり身構えず、お気軽にご利用ください。