なるかわ歯科医院

なるかわ歯科医院

成川正之院長

医療トピックス

高い技術で、溶けた骨を再生する
歯周病の再生療法

なるかわ歯科医院

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歯周病が進行して歯を支える骨が溶けてしまったら、その歯はもう抜くしかない? 実は、症状によっては欠損した骨を再生できるという。「なるかわ歯科医院」の成川正之院長は歯周病専門医。もともとは補綴を学んでいたが、土台となる歯周病治療の重要性を痛感して、この道へ進んだ。病気の治癒を目指し、再発を防ぐメンテナンスにも力を入れる院長に、歯周病の再生療法についてお聞きした。 (取材日2013年4月18日)

歯科用CTで事前に欠損の形態を把握。手術で失った骨を再生し、高度なメンテナンスで歯周病の再発をストップ

歯周病の再生療法は、どのような場合に適した治療ですか?

21066 mt 1 q1 1366948112 ▲日本歯周病学会の専門医・認定歯科衛生士が揃う、なるかわ歯科医院 歯周病は軽度であれば歯肉炎を起こす程度で、歯科衛生士による口腔内の清掃によって治療できます。しかし、症状が中度になってくると、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまいます。そうなった原因を取り除き、欠けてしまった骨を元に戻すのが、歯周病の再生療法です。この治療の適応症は、「垂直性骨欠損」といって特定の歯に沿ってその周囲の骨が垂直的になくなっている状態です。垂直性骨欠損を放っておくと歯周病が悪化し、水平に、広範囲の骨がなくなってきます。そこまでいくと、残念ながらもう再生療法を用いることは不可能ですが、その前の段階で治療を受ければ、歯を抜かずに残すことができるんですよ。

治療はどのような流れで行うのですか?

21066 mt 1 q2 1366948112 ▲歯の欠損部分をCT撮影して、再生療法の適応可否を調べる まずは歯科衛生士が口腔内の清掃をします。そうして腫れの引いたきれいな歯肉になってから、外科的処置に入ります。骨を再生させたい箇所の歯肉を切り開き、現れた歯根表面や歯周ポケット内の掃除をします。口の表側の歯肉を切る時は、裏側で歯を連結固定しているので、歯肉を剥離することで歯が抜ける心配はありません。清掃後は骨の再生を促す薬を詰め、歯肉を縫合します。薬の主成分は、幼少期、歯が生える時に重要な働きをするタンパク質の一種です。こうして環境さえ整えれば、骨折した骨が治るように、歯槽骨も再生します。抜糸は1週間後。患者さんの年齢にもよりますが、骨は1〜2年ほどかけて硬くなります。その間、歯は固定して守ります。

術中・術後の体の負担について教えてください。

21066 mt 1 q3 1366948112 ▲歯周病の進行度に合わせて医師を選ぶようアドバイスする成川院長 術中は局所麻酔なので意識はありますが、痛みは感じません。患者さんは、最初こそ緊張していますが、すぐに落ち着いて、会話ができる方もいます。なかには口を開けたまま寝てしまう人までいるくらいです。手術時間は、1ヵ所につき1時間程度。小さく切り広げて細かく作業し、小さく縫うので、その分時間はかかりますが、患者さんの体への負担は軽くなります。術後も痛みはほとんどありません。白いガムのようなものを患部に貼るので外来からの刺激はなく、その日のうちに食事ができます。当院では、手術の様子をビデオ撮影していますが、意外なことに術後にそれを見たがる患者さんが多いんですよ。どのように悪かったのかを確認することはよいことだと思っています。

歯科用CTを使うことが重要だそうですね。

21066 mt 1 q4 1366948112 ▲CTの活用により、治療時の肉体的負担は大きく減った 骨の欠損の形態を把握するため、歯科用CTはこの治療に欠かすことができません。昔は事前に状態がわからなかったので歯肉を広範囲で剥離しており、そのため縫合後の治りが悪かったのですが、今ではCTのおかげで、どこがどれほど悪いのか術前につかむことができるようになりました。それによって切開や剥離が最小限ですみ、患者さんの負担が格段に軽くなりました。手術は、マイクロスコープを用いて拡大して行うので、より繊細な作業が可能です。メスも高性能で、出血が少なく、歯肉が切られたことに気づいていないのではないかと思うくらいです(笑)。ただ、単純な手術に思えて実は難しく、周囲の歯肉を傷つけないように細心の注意を払っています。

治療後のメンテナンスについて教えてください。

21066 mt 1 q5 1366948112 ▲歯の表面と歯周ポケットを掃除してくれるエアフローマスター 手術で一時的に治っても、歯周病はしっかりケアをしないと再発します。重要なのは定期的なメンテナンスで、当院では3〜4ヵ月に一度の検診・お掃除をお勧めしています。エアフローマスターという機器を導入し、細かいパウダーを吹きつけて、歯ブラシでは取りきれない歯垢や、歯と歯肉の境目まできれいにしていますが、最新機器は、歯周ポケットの奥まで掃除できるようになりました。以前は塩辛かったパウダーも甘くまろやかになり、粒子もより細かくなって、不快感が解消されています。また、当院では担当衛生士制をしき、日本歯周病学会の認定歯科衛生士がメンテナンスにあたっています。こうした体制が再生療法を成功させる鍵だと考えています。

ドクターからのメッセージ

成川正之院長

歯周病は症状が出にくく自己判断が難しいので、気づかないまま病気が進み、歯がぐらついたり歯茎が腫れたりして受診した時には、すでに骨の欠損が進んでいるということも少なくありません。ですから、まずは症状がなくても定期的に歯科医院で健康診断を受けることをお勧めします。歯周病の再生療法はどんな状況にも適応するものではありませんが、条件が合って、それをすれば歯が残せるのなら、行う価値は十分にあります。今では技術や設備が向上し、やってみないとわからない治療ではなくなりました。事前診断も可能で、治療後にどう治るということも前もってお話しできますので、抜歯してインプラントにする前に、病気の治癒を目指し、その1本を守りましょう。

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