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渋井 幸裕 院長の独自取材記事

キネマアートクリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR京浜東北線の蒲田駅から徒歩5分、活気あふれるにぎやかな場所にあるのが「キネマアートクリニック」だ。同院は2010年にオープン。当時はまだ少なかったという不妊治療を専門とするクリニックだ。院長の渋井幸裕先生は、家族を診療するつもりで誠実な診療を心がけているそう。不妊治療には患者の精神的負担も少なくない。そのため、同院では心理カウンセラーが常駐し、患者の精神面もサポートしている。「初婚の平均年齢が上がり、不妊治療を必要とする方が増えてきました。そんな患者さんお一人お一人にとって最善な治療を提供したいです」と話す渋井院長。インタビューでは、不妊治療への想いや多くの科の中から現在の専門を選んだ理由など、多岐にわたる話をじっくりと聞いた。
(取材日2018年10月11日)

スタッフ全員で力を合わせて行うチーム医療

まずはクリニックの名前の由来を教えていただけますか?

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私たちは蒲田にクリニックを構えています。蒲田といえば蒲田撮影所が有名ですよね。大正から戦前にかけて現代劇映画の撮影スタジオとして稼働していた場所で、数々の大衆映画がここ蒲田から誕生したんです。それにちなんで「キネマ」という言葉を入れました。「アート」は、芸術のほうのアートだとよく思われるのですが、生殖補助医療「Assisted Reproductive Technology」の頭文字からとったものです。生殖補助医療というのは、体外受精を意味します。当院は不妊治療専門のクリニックなので、場所からイメージされるものと、実際の治療に関する言葉を合わせて「キネマアートクリニック」としました。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

不妊治療専門のクリニックなので、「不妊治療を始めたい」という方がほとんどです。20代の方、30代の方、40代の方がいらっしゃいます。クリニックを開業したのは2010年なのですが、当時は不妊治療を専門にしているクリニックはまだ限られていました。ですが、晩婚化が進み、治療を必要とする方も増え、受診される方は年々増えているように思いますね。専門クリニックも随分増えました。基本的には奥さまお一人で通院していただいていますが、必要なときには旦那さまにも来ていただいています。また不妊に悩む夫婦の半分は男性不妊が理由ともいわれているので、当院では男性不妊の相談も受けつけています。そのほかにも、結婚を考えていたり、結婚をされたばかりの方が「不妊が心配なので一通り、診てほしい」と言って相談にいらっしゃることもありますね。

クリニックの特徴を教えてください。

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クリニック名を「キネマアートクリニック」とした理由がもう一つあります。クリニックに自分の名前を入れたくなかったんです。僕一人でできることは限られていますし、スタッフ全員で力を合わせたチーム医療で患者さんのお役に立ちたいと考えています。当院には「不妊コーディネーター」というスタッフがおります。診療の時間は無限ではありませんので、どうしても患者さんにとって説明が足りないということも出てきてしまうものです。不妊コーディネーターは診療の中で足りない部分や、治療の細かい説明などを患者さんに対して行っています。なるべく、不安を取り除いて治療に臨めるような工夫です。

家族を診るように、誠実な診療を

診療で心がけていることはありますか?

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「家族を診るように誠実な診療をする」というのは常に心がけていることです。患者さんは家族だと思って、家族や身内に対して治療するような気持ちで接しています。患者さんお一人お一人はまったく違う方です。なので、良い意味でこだわりを捨て、目の前の患者さんにとって何がベストなのかを考えるようにしています。患者さんに良いと思うことはすべて取り入れたいと思っているので、日々勉強や情報収集にも力を入れているところです。統計上、妊娠率が高かったとしても、その方が妊娠しなければ意味がありません。なので、患者さん一人ひとりと向き合った、オーダーメイドのようなきめ細かな医療を提供できるように心がけています。

患者のメンタルケアにも力を入れていると聞きました。

漠然とした不安を抱えていたり、治療が長期にわたってつらい気持ちになる患者さんは決して少なくありません。そんな気持ちをサポートできるよう、心理カウンセラーが3年前から常駐しています。私自身も心理カウンセリングの勉強をしており、診療に生かしています。また、当院で働いているスタッフは、不妊に関する資格取得をしたり、患者さんの心理面をサポートできるような勉強をしてもらっています。でももちろん、医療というのは人と人との関わり合いなので、大切なのは人としてのお付き合いです。その上での資格や勉強だと思っています。

医師をめざしたきっかけや、産婦人科を選んだ理由を教えてください。

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私は特に医者の家に生まれたわけではないのですが、祖母が大きな病気をしたときに初めて医療が身近な存在になりました。それが医師をめざすようになったきっかけです。産婦人科を選んだのは、いろいろある科の中で唯一「おめでとうございます」と言える科だったからですね。大学卒業後に入局した医局が、たまたま生殖医療に力を入れていました。当時大学病院で生殖医療を重点的にやっているところは珍しかったのですが……。そういった治療や研究に携わる機会も多く、不妊治療の分野にも興味が深くなっていったんです。大学病院にいたときは、不妊治療からお産までを一貫して診ていたので、不妊治療を受けていた患者さんがお産を終えたときは、医師としてやりがいや喜びを感じました。

気軽に相談してもらえるようなクリニックへ

今後の目標はありますか?

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不妊治療はだいぶ進歩してきています。でも今のところ年齢に勝つ術はありません。なので、妊娠への取り組みは早いほうがいいんですね。とはいえ現代ではそれがなかなか難しい側面があることも理解できます。なので、妊娠を考え始めたら早めに相談していただけるように啓発活動をしていければと思っているところです。もちろん、すぐに治療を始めましょうということではありません。身体やライフスタイルがいい状態であれば様子をみるということで構いませんし、お手伝いが必要ならもちろんすぐにお手伝いを始めます。妊娠を意識された段階で気軽に相談してもらえるクリニックでありたいです。初婚年齢が上がっている中で、できる限りのことをやっていきたいと思っています。

お忙しい毎日かとは思いますが、リフレッシュ方法や趣味はありますか?

体を動かすことが大好きなので、今はゴルフやダイビングが趣味です。ダイビングには忙しくてなかなか時間が取れないのですが……。ゴルフで、とあるプロの方に「ここ一番、というときにミスをするのですがどうしたらいいですか?」と聞いたところ「すべてのショットがここ一番だ」と返ってきました。それは不妊治療でも同じだなと感じています。普段の診療と比べて、例えば体外受精は処置としては大きくなりますが、行為全部が「ここ一番」なんですよね。すべてが大切で何かが特別に大切なわけではありません。そんなふうに趣味から仕事の学びを得ることもあるんです。

読者へのメッセージをお願いします。

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まだお若い方でも結婚を考えていたり、妊娠や出産に向けて不安がある方は一度ご相談いただけたらと思います。もちろん当院のような不妊治療専門のクリニックではなく、一般的な婦人科で構いません。一般的に13歳から15歳くらいで生理が始まりますので、20歳くらいまでで生理不順など不安がある方は、一度受診することをお勧めします。また不妊治療=特別な治療をというイメージをお持ちの方もいると思いますがそうではなく、不妊は他にも存在する疾患や病気の一つです。だからこそ気楽に来院いただき、患者さんにとっていろいろなことを相談できる存在でありたいです。また不妊にお悩みの方の中には不妊のストレスを抱える方もいらっしゃると思います。ストレスを完全に0にすることはできませんが、うまく付き合って軽減できるよう、一緒に頑張っていけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精/18万円~

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