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渋井 幸裕 院長の独自取材記事

キネマアートクリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2025/12/22

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック main

蒲田駅から徒歩5分、活気あふれるにぎやかな場所にある「キネマアートクリニック」。2008年、当時はまだ少なかったという不妊治療を専門とする同院を継承したのが渋井幸裕院長だ。渋井院長は、家族を診療するように誠実な診療を心がけている。不妊治療には患者の精神的負担も少なくないため、同院では専門知識のあるスタッフが在籍し、患者の精神面もサポートしている。「2022年の保険適用の流れを受け、患者層は若い世代にも広がっています。プレコンセプションケアにも注力し、患者さん一人ひとりにとって適切な治療を提供しています」と話す渋井院長。今回は、クリニックの特徴や診療の際に大切にしていることについて話を聞いた。

(取材日2025年9月4日)

不妊治療に臨む患者の心身の健康をチーム医療で支える

初めに、クリニック名の由来を教えてください。

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック1

クリニックのある蒲田は、かつて映画スタジオがあったことで有名です。大正から戦前にかけて現代劇映画の撮影スタジオとして稼働していた場所で、数々の大衆映画がここ蒲田で誕生したのです。それにちなんで「キネマ」という言葉を入れました。「アート」は、芸術のほうのアートだとよく思われるのですが、生殖補助医療「Assisted Reproductive Technology」の頭文字から取ったものです。生殖補助医療というのは、「妊娠を成立させるためにヒト卵子と精子、あるいは胚を取り扱うことを含むすべての治療あるいは方法」を意味します。当院は不妊治療専門のクリニックなので、場所からイメージされるものと、実際の治療に関する言葉を合わせて「キネマアートクリニック」としました。

クリニックの特徴を教えてください。

当院には受付、医師、看護師、不妊や心理学について専門の知識を持ったスタッフが常勤しています。私が対応可能な診療時間は有限なので、どうしても患者さんへの説明が不足する場合もありますが、複数の医師がいることで、院内でセカンドオピニオンができるのです。医師以外にも専門スタッフが診療の中で足りない部分や、治療の細かい説明などを行ってくれるので、私にとっても大きな存在です。また、漠然とした不安を抱えている患者さんや、治療が長期にわたってつらい気持ちになる患者さんも少なくありませんので、心身の健康をサポートするため、心理学に精通する専門スタッフも在籍しています。私自身も心理カウンセリングの学びを深め、診療に生かしています。

安心して診療を受けられるよう、さまざまな配慮をされていますね。

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック2

同じことを伝えるにも伝え方一つで患者さんの受け止め方が変わってくるので、常に言葉選びに気を配り、心豊かな診療を心がけています。待ち時間の対策も行っており、事前に採血して結果が出るまでは自由に過ごしていただいたり、無線LAN完備の第2待合室を設けたりしています。待ち時間を利用して心理カウンセリングを受けられる患者さんもいらっしゃいますよ。また、当院では、開業当初から2人目以降の不妊治療にも対応しています。1人目不妊の方への配慮を行い、待合室とは別にキッズルームを設けているので、お子さんと一緒にお待ちいただけます。そのほか、自動精算機も導入しました。お仕事をしながら治療を行っている方もいらっしゃるので、待ち時間のストレスをなるべく軽減できたらと考えています。

プレコンセプションケアで今と将来の自分に向き合う

患者さんの傾向について教えてください。

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック3

不妊治療専門のクリニックなので「不妊治療を始めたい」という方がほとんどです。主に20〜40代の方がいらっしゃいます。私が院長を継承した2008年当時は、不妊治療を専門とするクリニックの数は限定的でした。しかし、晩婚化が進み治療を必要とする方が年々増えて、2022年に人工授精や体外受精が保険適用となりました。この流れを受けて、最近は患者層が若い世代にも広がっている印象です。これまで、不妊治療は比較的収入が高い方を対象とするものでしたが、保険適用によって対象者が拡大し、受診のハードルは幾分下がりました。ただし、保険対象の治療内容には制限があるので、対象外の治療が必要な場合は、依然として費用面の課題は残っているのが現状です。

プレコンセプションケアにも注力されていると伺いました。

「プレ」とは「〜の前の」、「コンセプション」とは「妊娠・受胎」という意味。つまり、プレコンセプションケアとは「妊娠前のケア」という概念です。すぐに妊娠を希望している方だけでなく、将来的に妊娠を考えている方も、早い段階でご自身の体の状態を知っておくことがとても大切です。当院で行っているプレコンセプションケア総合検査は、妊活を前提としたブライダルチェックのようなものだとイメージしていただくとわかりやすいかと思います。一般的な健康診断ではわからない、婦人科特有の疾患の有無、卵巣予備能、男性であれば精子の状態などをチェックします。プレコンセプションケア総合検査で何か引っかかるような項目があれば、妊活の前に治療をしておくのがお勧めです。ご自身の不調のケアにもつながるので、パートナーの有無に関わらず受診いただきたいですね。

男性不妊の患者さんも多いのでしょうか?

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック4

女性が通院されるケースが多いですが、不妊症で治療に臨むご夫婦のうち、男女ともに原因があるケースも含めると半数近い割合で男性側にも原因があることがわかっています。女性だけが検査や治療を進めていても、男性側に原因があると妊娠にはつながらないので、最初は2人で受診していただきたいですね。当院では、男性不妊の外来も設けており、最初のスクリーニングの段階で男性側に問題点が見つかると男性不妊を専門とする医師による診療を行っています。男性不妊は精子の状態が影響している場合が多く、体調によって精子の濃度や運動率などが大きく変動します。ぜひ、普段の生活習慣や食生活を見直すことから始めていただきたいと思っています。

対等な人と人として、誠実できめ細かな医療を

患者さんと接する際に大切にしていることはありますか?

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック5

「家族を診るように誠実な診療をする」ということを常に心がけています。目の前の患者さんが例えば自分の家族だったら、自分が患者さんの立場だったらと想像しながら診療を行い、適切なことをする。それだけですね。医療業界では、よく「寄り添う」という言葉が使われますが、個人的には「寄り添う」よりも「対等」という言葉のほうがしっくりきます。私は自分のことを医師だと意識しておらず、患者さんから「先生」と呼ばれなくても気にしません。「渋井さん」で構わないのです。人と人として患者さんと同じ目線に立ち、今の私の経験と知識を総動員してきめ細かな医療を提供していきたい。常にそう考えています。

不妊症に悩んでいる方に伝えたいことは何でしょうか?

今は、気になることを調べると、数多くの情報が得られる時代ですよね。知識をインプットすることも大切ですが、情報がありすぎてパンクしてしまいそうなら、逆にゼロの状態で来ていただければと思います。ゼロから来ていただいても、必要事項をしっかりお伝えして診療を行うので安心してください。もちろん、ある程度の情報を蓄えておいたほうが安心する方は、調べておくのも一つの選択肢です。ただし、すべてが正しい情報とは限らず、たとえ正しい情報でも、その方に合っていなければ意味がありません。良い意味でこだわりを捨て、目の前の患者さんにとって良い方法は何かを考え、適切と思われる選択肢を提案します。「当院はこの方針に沿って診療を行います」とうたうことがポリシーだとすれば、ポリシーがないのが当院のポリシー。患者さん一人ひとりと向き合い、オーダーメイドの医療を提供していきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

渋井幸裕院長 キネマアートクリニック6

不妊の専門クリニックというと敷居が高く感じられるかもしれませんが、私は専門を尋ねられるといつも「産婦人科です」と答えます。それは、サポート範囲を不妊治療に限定せずに、若年層が抱える「将来の妊娠に対する不安」から、妊活を卒業したマチュア世代の多くが悩む「婦人科系疾患」に至るまでの「トータルライフサポート」を行いたいと考えているからです。当院では定期的に管理栄養士を招いて栄養指導セミナーも開催しており、これから妊活を考えているという方や他院で不妊治療中の方にも参加いただけます。最初はご相談だけでも結構ですので、不妊症に限らず、少しでも不安なことがあれば一人で抱え込まずにぜひ当院へお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

女性用・男性用プレコンセプションケア総合検査/1万1880円〜

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