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鎌田 研太郎 院長の独自取材記事

梅屋敷眼科クリニック

(大田区/梅屋敷駅)

最終更新日:2019/08/28

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京浜急行梅屋敷駅から、ぷらもーる梅屋敷商店街を歩いて5分。コンクリート打ちっぱなしのおしゃれな建物に「梅屋敷眼科クリニック」はある。院内は、天井に黒のスチールを効かせたモダンな印象。継承で開業した鎌田院長も初めて見たときから、気に入ったと話す。気に入ったのは、設備やその広さだけでなく、このクリニックであれば、力を入れたかった白内障などの手術体制が万全だと感じたからとのこと。そういった鎌田院長の診療へのこだわりについて、話を聞いた。
(取材日2016年7月6日)

40代でも怖い緑内障。疲れ眼は軽く見ず、受診を

6月に開業されたばかりですね。

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1996年に東京医科大学i医学部を卒業後、東京医大眼科学教室に入局し、いくつかの医局の関連病院、東京医大霞ヶ浦医療センターなどで眼科医として研鑽を積んで参りました。2005年4月より文京区にある小石川東京病院にて9年間、眼科部長を務めました。2014年4月に同院を退職し医局を退局してから、開業を考えるようになりました。その後、2年間は埼玉の病院に勤務しながら準備をしていました。2016年3月に知人を通じて「梅屋敷眼科クリニック」の継承のお話を頂き、6月1日より開業する運びとなりました。以前から前院長は地域に密着した丁寧な診療を行う眼科医として、地域医療に貢献されていたようです。4ヵ月ほどの閉院期間がありましたが、以前のクリニックの良さを引き継ぎ、今までと変わらずに診療を行っていきたいと思っております。

クリニックを引き継いだ上で、変えられた点はありますか

以前は予約制ではなかったため、午前8時頃から患者さんが並ばれていて、3時間待ちということもあったそうです。開院してからは待ち時間がなるべく短くなるように予約制を取り入れました。設備や検査機器はそのまま引き継いでいますが、この機会に光干渉断層計(OCT)という、視神経乳頭や網膜の詳細を解析できる装置を新たに導入しました。OCTにより三次元での眼科的解析ができ、緑内障や黄斑部疾患などの網膜疾患の早期発見や診断、治療に大変、有用です。通常、緑内障検査では30分ほど時間の掛かる視野検査が行われますが、検査中に目が動いたりしてしまい、結果が正確に出ない場合もあります。OCTでは5分ほどで検査が終わりますので、患者さんへのご負担もなく、より正確に診断することができます。

緑内障は、失明に至ることもある怖い病気だと聞きますが。

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私が医師になった90年代くらいには確かにそうでしたが、現在は非常に効果の高い点眼薬が多く出ていますので、当時に比べれば手術に至る症例は1/20程に減少しています。ただ緑内障は高齢者に限らず40代から発症する可能性もある疾患です。近い身内の方に緑内障で治療されている方がいらっしゃったり、眼精疲労が気になるようであれば早めの眼科受診をお勧めします。眼精疲労と聞くとパソコンやスマートフォンでも、普段から疲れは感じているものだと思われるかもしれません。しかし、学術的にも、眼精疲労が緑内障の症状で一番多いことが実証されていますので、目の疲れを当たり前と思わずに、一度、眼科を受診されることをお勧めします。

眼科をめざしたきっかけでもある白内障手術

医師を志されたのはなぜですか?

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身内に医師が多かったことが大きく影響しています。母方の叔父が外科の開業医でしたし、叔父夫婦も歯科医師でした。姉も消化器内科を開業しており、その義兄も乳腺外科医をしています。遠縁を含めると、それ以外にも医療関係者がいますので、自然と医学部に進もうと決めていました。眼科を選んだのは大学5年生の臨床実習のときに、白内障の手術をした患者さんが大変、喜ばれる姿を見て『これだけ人に喜ばれる仕事もなかなかないな』と感じたのがきっかけです。自分なりに、手先の器用さを自覚していたのも理由の一つですね。白内障手術を含め眼科手術はたいへん細かい作業ですし、網膜硝子体手術は白内障手術よりも10倍細かい手術です。

繊細な作業が得意だったのですか?

幼少時より美術や技術などの授業において、細かい作業はとても得意でした。網膜硝子体の手術では1mm以下の作業をしますので、眼科医師のなかでも執刀できる医師は限られています。眼球の奥の硝子体手術の場合、角膜の外側、約3.5ミリの部分から特殊な道具を入れて手術を行います。最近は道具も小さくなってはいますが、細かい作業であることには変わりません。網膜は厚さが約0.2mm、網膜の中心である黄斑部は更に薄く、直径が0.4mm程度のとても狭い領域です。その箇所の膜をはがすような手術をするのですが、その膜自体は0.02mmの薄さです。硝子体手術の研鑽を積むために病院に勤務していたため、開業まで時間がかかったのかもしれません。硝子体手術は日帰りでも可能ですが、術後の安静により術後の経過が大きく影響します。そのため私は入院施設のある医療機関での執刀が望ましいと考えています。

こちらで受けられる手術はどのようなものですか?

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日帰りの白内障手術のほかに、外眼部という眼の周りの部分の手術が主体となります。結膜が角膜に入り込んでくる翼状片や逆さまつげの原因となる眼瞼(がんけん)内反という疾患に対する手術を執刀しようと考えています。当院は、2階が眼科検査室と手術室になっています。手術室は広々しているため、患者さんも圧迫感を感じずに済む空間になっていると思います。白内障の手術に要する時間は10~15分なので、手術室に入ってから出るまでで30分程度です。そのため手術当日も普段の診察と同じように来院して頂けます。手術の2時間前から瞳孔を広げる目薬を点眼して準備をします。手術時はしっかり麻酔の聞いた状態で行いますので、痛みはほとんど感じません。白内障手術は私が眼科医師を志すきっかけとなった手術でもありますので、万全の体制で手術に臨みたいと考えております。

糖尿病のクリニックや救急対応できる大病院とも連携を

地域の印象はいかがですか?

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私は東京都の多摩市の出身で大田区蒲田周辺には縁はありませんでした。開院する準備などで今年の4月ぐらいから梅屋敷商店街に足を運ぶようになりましたが、のどかな雰囲気で下町情緒があり、人情味があってとても良い場所だと感じました。今までの病院勤務では診察する患者数が多かったため、必然と急いで患者さんの診察を行う状況もありました。当院を開院してからは、今のところゆっくりと患者さんに接することができるため、世間話など色々とお話をさせて頂いています。お孫さんや天気のこと、目以外のお体の病気についても、皆さん色々とお話しをされています。患者様からみたら私は息子のような存在かもしれませんね。こうしたコミュニケーションの大切さというのは、開業してから以前にも増して改めて感じています。

この地域の医療体制については、どうでしょうか?

梅屋敷商店街に糖尿病専門のクリニックがあり、そちらの先生からも糖尿病の患者さんをご紹介頂いております。大学病院や市中病院の眼科では重い病状の患者様が多く、その約1/3は糖尿病網膜症の方でした。糖尿病の患者様では硝子体手術に至る症例も多かったので、毎日が糖尿病との闘いでした。そういった意味でも地域の内科の先生方との連携は、とてもありがたく感じております。また当院から徒歩3分程の場所に東邦大学医療センター大森病院があり、時間外でも緊急を要する患者さんを快く受け入れて頂いております。地域として完璧なバックアップ体制が整っていますので、患者さんに対しても充分な対応が可能であると考えております。

休みの日はどう過ごされていますか?

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休日は時間があれば海外、国内旅行や温泉旅行に行ったり、自分で車を運転してドライブなどをして過ごしています。大学時代はテニス部でしたので開業前までは週2回、今でも週1回は室内コートでテニスをしています。以前は週一回シングルスの試合にも出場していました。時間があれば近所のジムにも通い体を鍛えています。白内障手術などの眼科手術を数多く執刀していくには体力も必要だと考えています。手術を執刀できるのは恐らく年齢的に65歳前後が限界ではないかと思っているので、あと20年、少しでも良い状態で手術ができるように、健康には気をつけていきたいと思っています。食べ歩きも好きで、機会があれば自宅の近所のおいしいお店を発掘して、美味しいお料理を程々のお酒で堪能しています。定期的に医局の同期や先輩、後輩の眼科医とも会食をしています。

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