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永持 勲 院長の独自取材記事

永持クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2019/08/28

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患者からなるべくたくさん話を聞き、病気でなく一人ひとりの生活背景も把握した上で、全人的な治療を心がけたいという永持勲(いさお)院長。以前に専門病院や地域の中核病院にいたときも、自らの専門である循環器内科だけでなく内科でも数多くの症例を診て、全人的な医療に必要な経験を積んできたという。2011年に父から受け継いだ「永持クリニック」は風邪や腹痛をはじめ多様な症状を診る内科、心臓や血管の病気を専門とする循環器内科となってはいるが、「診療科以外のことでも構いません。地域の皆さんの健康を守るクリニックとして何でも気軽にご相談ください」と笑顔を見せる。そんな永持院長に同院の診療の特色からプライベートでの楽しみまで幅広く聞いた。
(取材日2018年12月14日)

父から引き継ぎ、地域性に合わせてリニューアル

こちらで診療されるまでの経緯をお聞かせください。

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当院は私の父が1992年に開院したのですが、もともとは桜木町の近くで長く診療していた小児科の医院でした。ただそこも開発などで地域性が変わったため、父は団地や住宅の多い郊外での診療を検討し、こちらに移転したのです。私は小さい頃から何となく父の仕事を継ぐのだろうと思っていて、さほど疑問もなく医学部に入学し、卒業後は近くの済生会横浜市南部病院で研修を受けて、横浜市立大学医学部の第二内科学教室に入局しました。今は循環器・腎臓・高血圧内科学教室という名称ですが、当時からそうした分野が専門の医局で、私も心臓の病気や高血圧の患者さんを数多く診てきました。とはいえ、いずれは父のように地域で診療するのが目標でしたから、大学病院や神奈川県立循環器呼吸器病センターの循環器科といった専門病院以外に、地域の中核病院などで幅広く経験を積んで、2011年から当院を受け継いだんです。

クリニックではどんな診療が中心なのでしょうか?

父のときは小児科でしたが、私が受け継いで内科と循環器内科に変更し、これまでの経験をもとに一般内科をベースに幅広く診療し、地域の皆さんの多様なニーズに応えるようにしています。同時に心臓の病気や高血圧などの患者さんは循環器内科の専門性を生かして診ていく方針です。患者さんも風邪や腹痛などの治療や生活習慣病の管理は近くにお住まいの方が多く、循環器内科では少し遠くからお見えになる方もいらっしゃいます。患者さんの年齢層は60代から80代くらいで、土曜日になると平日は仕事で来られない40代、50代くらいの方も増えます。中には以前に医院のあった桜木町付近からずっと通ってくださる方もおられて、それだけ父の診療が信頼されていたのだと実感しますね。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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患者さんの目を見て、しっかりと表情を捉えて診療することです。患者さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、最近は電子カルテに入力するため画面ばかり向いている医師も多いですからね。当院でも電子カルテを導入しましたが、問診中はなるべくキーボードを触らずメモ程度にして、診療後にまとめて入力するようにしているんですよ。このほか患者さんの話も病気の症状に限らず、普段の暮らしや趣味など病気に直接関係しないと思われることまで伺っています。そうすることでご本人の緊張はほぐれ、私もその方のことをより深く知ることができます。また最近寝つけないなど、まだ病気ではないけれどもやがて不調になるような兆候に気づいて、早めの対処をアドバイスできますから。当院を健康を維持する窓口と思って、何でも気になることは相談に来ていただきたいですね。

循環器関連のほか呼吸器や血管を調べる機器も充実

循環器内科ではどのような症状が多いですか?

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胸が痛い、息苦しいまたは息切れがする、体がむくむ、不整脈を感じるといったご不安で受診されることが多いですね。こうした場合は痛みや息切れなどがいつ始まったのか、これまでも同じような症状があったのか、症状は改善と悪化を繰り返すのか、それともずっと悪化している感じなのかなど、症状の出方を詳しく伺います。さらに既往歴や治療歴なども確認した後、血液検査、尿検査、レントゲン、心電図といった検査を行い、必要なら超音波検査(エコー)、運動中や運動後の状態を心電図で調べる運動負荷試験、24時間計測できるホルター心電図での検査も検討します。もちろん当院では結論が出せないケースは、済生会横浜市南部病院、横浜栄共済病院、神奈川県立循環器呼吸器病センター、横浜市立大学付属病院などをご紹介しています。

院内の検査機器も充実しているのですね。

循環器についての検査がひと通りできるのも当院の強みで、多少なりともその場で結果がわかれば、心臓のことが不安で来られた患者さんも、少し安心されるのではないでしょうか。中でも超音波検査は手軽に体内の状態がわかり、心臓の形や大きさ、心臓内部の弁が機能しているかなども診断できます。心臓の弁に不具合があると弁膜症が疑われ、息切れや体のむくみの原因にもなりますから、すぐに体質や年のせいなどとあきらめず、一度検査を受けていただければと思います。このほか当院には心電図と血管年齢が測れる装置、呼吸機能検査装置などもそろえています。前者の血管年齢とは血管の硬さや狭まり具合が年齢に応じたレベルかどうかを示し、動脈硬化の進み具合をある程度判断できるものです。また呼吸機能はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などで肺の機能が衰えているような状態の診断にも使います。

こちらでは漢方薬の処方もされると聞きました。

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ええ、例えば不整脈でも比較的軽い症状の場合などは、漢方薬を処方して飲んでいただくと緩和につながることが多いんですね。また当院では循環器の病気に限らず風邪や腹痛などでも、患者さんのご希望も踏まえて漢方薬を処方することがあります。西洋医学の薬は「このような症状にはこの治療薬」といった1対1の対応がほとんどですが、漢方薬では症状に加えて患者さんの体質も考慮して処方するため、より治療のバリエーションが広がるんです。私は日本東洋医学会漢方専門医を取得しており、内科の診断をベースに西洋医学と東洋医学のいいとこ取りのような形で、患者さんを全人的に診ていきたいと考えています。

重い症状を急速に回復させる循環器治療を専門に

先生は早くから医師をめざされていたそうですが。

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父が桜木町近くで診療していた医院は自宅も兼ねていて、医院の待合室を通らないと自宅の玄関に着かないという、少し変わった造りで(笑)。自然に医療の現場や父の仕事になじんでいったんでしょう。それに母は薬剤師で父の医院を手伝っていたため、私も小さい頃からくっついて医院の中で過ごすことが多かった上に、その母から「医師をめざしてほしい」と期待されていましたから。ただ当時は深夜の急患も受けていましたし、休みの日でも急患で父と遊べなくなることはしょっちゅう。大変だとは感じていましたが、いざ進路選択となると迷うこともなく医学部を選んでいましたね。

大学卒業後に循環器分野を選ばれたのはなぜでしょうか?

実は大学時代は心電図を読むのが難しいように思え、特に志望してはいませんでしたが、卒業後に研修した済生会横浜市南部病院で循環器内科を長く経験したんです。そして心不全や心筋梗塞などの重い症状で運ばれてきた患者さんが、治療によって短期間で回復に向かう様子を見て興味がわき、循環器内科を専門とする医局に入局しました。当時はカテーテルという細い管を血管に入れて治療する手法が確立され、循環器内科の花形となった時代で、私もいくつもの総合病院でカテーテル治療を行いました。ただ、私はそれをさらに突き詰める方向より、患者さんを全人的に診る診療のほうを主にしたいと考えて、各地の中核病院の内科でも広く診療経験を積んできたんです。

医院を受け継いで10年近くですが、お休みはどう過ごされていますか?

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ここを開院する前、健康管理のために始めたテニスをずっと続けていますね。休日に限らず、診療後なども含めると週3回は通っていて、この位置から相手コートのあそこに打ち込もうとか、できなかったことが自分の努力でできるようになるのが楽しいんですよ。また昨年からは大学の軽音楽部で結成したバンドを再開したので、その練習も大変です(笑)。仲間と話が盛り上がって、軽音楽部の卒業生で行うライブ大会への参加をめざして月1回はスタジオに集まって練習しています。もちろん個人練習も毎日1時間ほど続けていて、人生の楽しみはまだまだたくさんあると実感しています。

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