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鈴木 毅彦 院長の独自取材記事

上永谷整形外科

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日:2020/04/27

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1970年代に上永谷駅の開設に伴い周辺エリアの開発が進む中、鈴木毅彦院長の父が設立した「上永谷中央診療所」を前身とする「上永谷整形外科」。2010年に同院に着任した鈴木院長は、当初、内科や消化器分野の診療を行っていた父の患者のけがや腰痛の診療を行うことからスタートした。2016年に父が引退したタイミングで院名を現在のものに改め、整形外科・リハビリテーション科に特化した診療を開始。現在では日々の診療と同時に、理学療法士の育成にも力を入れる鈴木院長。着任より10年の節目を迎え、より快適な診療環境を追求するための医院建て替えに臨む心境や、診療・患者への思いなどを聞いた。
(取材日2019年11月14日)

「大丈夫」の声かけで、不安を拭える診療を

こちらでの診療内容について教えてください。

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肩凝りや腰痛、けが・骨折、手足や顔の傷を縫う処置、骨粗しょう症の検査・治療など、整形外科全般を総合的に診療しており、中でも、運動機能訓練により、運動機能の向上や慢性疼痛の軽減を図る「運動器リハビリテーション」に力を入れています。最近は先端技術を取り入れるクリニックもありますが、当院での診療は、ベーシックな治療を実直に行うことに重きを置いています。患者さんはご高齢の方が多いですが、お子さんも増えていますね。地元なので、実家の近所の方や、小学校時代の同級生のご両親がみえたり、20年前くらいに入院も行っていた頃にお世話になったと言う方が最近になって受診されたり。いろんな患者さんと接して、父の診療所がどれだけ地域に根づいていたのか知りました。ここはみんなが同じ時間を過ごしてきた、一つの共同体。そんな温かい雰囲気を大切にしながら、長く培われてきた信頼関係を守っていきたいです。

日々の診療で心がけていることはありますか?

患者さんに安心していただくことです。治療についてだけでなく、どうして痛くなるのかや、様子を見ていて大丈夫なのかなどもよく説明するように心がけています。もちろん後遺症や副作用などのリスクもご理解いただく必要はありますが、一度にお話しすると混乱や誤解、不安を招きかねませんよね。中には、痛みに苦しんでいる患者さんもいますが、仕方ないで済ませるのではなく、つらいお気持ちを話していただき、安心できるような言葉をかけてからできる限りの処置をすると、患者さんが納得してくれることが多い気がします。

そのポリシーは何がきっかけで芽生えたのですか?

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診療をし始めた当初は、父がメインであり、整形外科的な投資が思ったようにできなかったため、私がやってあげられることといえば「大丈夫」と言ってあげることだったというのもありますが、以前に勤めていた病院で指導してくださった先輩の影響が大きいですね。経験の浅い医師が臨床で難しい状況になった時、重苦しい空気を一変させたのが、先輩の「大丈夫。こうすれば大丈夫だよ」という一言でした。みんなが「何とかなる、何とかしよう」という気持ちになって、私自身とても安心したのを今でも覚えています。それ以来「大丈夫ですよ」と言うことで安心してもらいたいと思うようになり、患者さんに伝わる話し方を意識するようにもなりました。

10年かけてできあがったスタッフとのチームワーク

スタッフとのチームワークも特徴ですね。

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最初は来院患者さんも少なかったので、各部署の様子などをよく見渡せていたのですが、次第に患者さんも増えるにつれて、最近はあまり気を留められていませんでした。今回、医院の建て替えに際し、各部署の運用など改めて確認してまわったところ、私の考えの及ばないような部分も、知らないところでいろいろ工夫をしてやってくれています。長くいる人を中心に、きちんと考えながら仕事にあたってくれているように感じています。指示をしなくてもみんなが同じ目標に向かって思っている以上の働きを見せてくれるのは、10年たったからこそできることかもしれませんね。毎日診療をしていると、さまざまな問題が起こることはありますが、方針を示すと、あとは現場のスタッフが対応してくれます。大きなことは私も交えて報告し合いますが、ある程度は現場で対応してくれます。当院の診療に合ったチームワークが生まれてきていると実感していますね。

理学療法士の育成にも力を入れていると聞きました。

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ドクターは大学病院などの大きな組織に属し研修をする機会がありますが、通常、理学療法士は医療機関を個々に探して技術を身につけていきます。その内容も決まったかたちがあるわけではないようです。自分が研修医だった頃を振り返ると、この期間がいかに大切だったかがわかります。勉強熱心な理学療法士に基本的なことをしっかり覚えてもらい、どこへ行っても第一線で活躍できるようになってほしいという思いから、理学療法士の育成をスタートさせました。その内容については、理学療法士とドクターがそれぞれの立場から意見を出し合い、一緒に考えています。学生の受け入れもしていこうと思っていた矢先、募集をかける前に学生が尋ねて来てくれるという、うれしいハプニングも。当院の教育方針が学生に響くものだったようで、想定よりも早く新人が入ることになりました。

快適で通いやすい医院になるように

先生が医師を志した理由を教えてください。

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物心ついた頃には、周囲から医師になると思われていて、自分で決めたわけではないんですよ。父も私を「後継ぎ」と呼んでいましたね。その割には私の成績を心配せず(笑)。成績は中くらいでしたが、もはや医学部しか選択肢はない感じで、とにかく最後まで諦めずに勉強しました。「自分は意外に医師向きかも?」と感じたのは大学卒業後です。初めに研修を受けたICU(集中治療室)は、医師や看護師をはじめとする多職種が一緒に働くチーム医療の現場。考え方や立場の違いを超えて、譲るところは譲って調整しないといけません。そういった経験から、患者さんに対してもじっくりと話を聞き、わかりやすく説明して納得してもらう力が自然と養われ、今の診療に生かせているのかもしれません。

ところで先生は、ご趣味などありますか?

パソコンでの曲作りは中学生の頃から続けています。なかなかのクオリティーで作れるんですよ。先日、ある音楽ユニットがリミックスコンテストを開催したので、私も応募したんです。家族が買い物に行っている間や、寝静まった隙を見てリミックス作業に没頭しました(笑)。何とか完成してぎりぎり応募できましたが、結果はかすりもせず……。いつか1曲だけでも世に出せたらうれしいですね。

医院の建て替えへの意気込みとともに、読者へのメッセージをお願いします。

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現在建て替え工事中の医院は、ワンフロアで診療をします。移動のしやすさにこだわり、理学療法士が増えても問題ない広さを確保。内装や外装もオーダーメイドで、おしゃれなカフェ風にする予定です。トイレは誰でも使えるユニバーサルトイレと女性専用トイレを用意。トイレはできるだけ使い心地のよいものにしたいと考えています。これまで使いにくかったところを改善し、できるだけ心地よい空間にしていきたいです。長らくお待たせしましたが、ようやくみんなに快適に過ごしていただける医院になりそうです。そして、新しくなっても、ここでお話ししたようなことをきちんと続けられるよう頑張ること。新たに来てくれた患者さんが「思ったとおりの先生で良かった」と感じてくれるような診療をめざしたいです。

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