全国のドクター8,992人の想いを取材
クリニック・病院 161,454件の情報を掲載(2020年2月23日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市港南区
  4. 上永谷駅
  5. 医療法人社団 野庭中央診療所
  6. 渡邊 淳一郎 院長

渡邊 淳一郎 院長の独自取材記事

野庭中央診療所

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日:2019/11/05

20801 %e5%8c%bb%e7%99%82%e6%b3%95%e4%ba%ba%e7%a4%be%e5%9b%a3 %e9%87%8e%e5%ba%ad%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e8%a8%ba%e7%99%82%e6%89%80

父の後を継ぎ、2009年から地域医療に取り組んできた「野庭中央診療所」の渡邊淳一郎院長。一般内科に加えて、専門性を生かした循環器科の診療や、生活習慣病の管理にも積極的に取り組む。また診療にあたっては電子カルテと従来の紙カルテを併用するのも同院の特徴。「電子カルテはデータの保存には便利ですが、どうしても画面のほうを向きがちになる。患者さんと向き合い、確実な診断がしたいので、診察では紙カルテを基本としています」。患者とのコミュニケーションを大切にする診療姿勢が印象的だ。呼吸器疾患の診療にも力を入れ、地域のニーズに応えていきたいと語る渡邊院長に、クリニックの特徴や診療への思いを語ってもらった。
(取材日2019年9月24日)

専門性を生かした地域のかかりつけ医

まず、開業までの経緯を教えてください。

1

祖父と父が医師でしたので自然に医学の道に進みました。循環器内科を選んだのは、人間の根幹である心臓の治療を開胸せずにカテーテル治療などで救命できる姿を見て感動したからです。心筋梗塞などで命にかかわる状態で救急搬送されてきた方が元気になられて歩いて帰られる。そういうのを見てすごいなと思いました。大学卒業後、母校の獨協医科大学の越谷病院循環器内科に入局し、その後、埼玉県の春日部中央総合病院に勤務していました。ここではカテーテル治療を専門的に手がけている施設で研鑽を積んでいました。

こちらで開業されたきっかけは?

ここは父が45年ほど前に開設した診療所です。2009年に、父が体調を崩したので、院長を引き継ぎました。突然「明日から院長になってほしい」と言われましたので、苦労しましたね。勤務していた病院もすぐに辞めるわけにはいきませんから、しばらくの間、平日はこちらで診療し、休日は埼玉県の病院まで通って片づけや引き継ぎを行いました。何の準備もなく院長となって、経営やスタッフのことも考えなければならないことを実感し、開業医は大変だなと思いましたね。

院長になられてから、医院を改装されたそうですね。

2

院長になって約2年後に大幅に改装しました。以前、入口は重いガラス戸、院内はスリッパに履き替えていただいてました。受付は囲われていて小窓から患者さんと顔を合わせる、昔ながらの診療所という感じでした。ですので入り口は自動ドアとスロープにして院内もバリアフリーで車いすのまま入っていただけるようにしました。トイレにも車いすのままご利用いただけます。また診察室スペースのほうが待合室より広かったので、逆に待合室のスペースを広く取りました。受付はオープンカウンター、待合室はグリーンを基調に患者さんの不安な時間を少しでもリラックスして快適に過ごしていただけるようにしたつもりです。以前はなかった駐車場も診療所前に確保しました。設備面では、私の専門である循環器の診療ができるような専門的な機器をそろえました。

こちらの特徴を教えてください。

地域密着型で、当院のある団地の方など近隣の方が来られる診療所ですね。団地は50年ほど前にできた団地ですから、患者さんは高齢の方が多く、父の代から通われている方、親子2世代、3世代で来てくださるご家族も少なくありません。土曜日などには現役世代の方が来られます。スタッフは長く勤務しているベテランが多いので、患者さんのこともよくわかっており、安心して任せています。診療面では、風邪や腹痛など一般的な内科診療、生活習慣病の診療や管理に加え、私の専門である循環器の診療に力を入れています。

心筋梗塞など心疾患の早期発見、早期治療をめざす

先生ご専門の循環器の診療について教えてください。

3

循環器科では、胸痛、動悸、息切れやむくみ、血圧異常、心電図異常のあった方などに対して、詳しい検査と検査結果に基づいた治療を行います。対象となる病気は、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心不全、高血圧症、不整脈などですね。必要に応じて連携病院へ速やかに紹介し、術後の管理などを当院で行います。心電図をはじめ、心電図を24時間連続して記録するホルター心電図や、心臓・頸動エコー、動脈硬化検査、睡眠時無呼吸症候群の検査など循環器に関わる多様な検査ができるのも特徴です。例えば頸動脈エコーでは、動脈硬化で血管壁が厚くなったり硬くなったりしている様子が画像で観察できます。被ばくや痛みの心配なく動脈硬化の進み具合を知るのに役立つので、生活習慣病の方にも受けていただきたいですね。また、多くの患者さんが抱えている高血圧コントロールの目標値は以前より細かくなっています。ぜひ専門医のもと治療を受けていただきたいですね。

患者さんとのエピソードをお聞かせください。

「ちょっと歩くと息苦しいから」と健康診断に来られた患者さんを診察すると心筋梗塞が疑われて、すぐに救急車で大きな病院に行っていただいたことがあります。ご本人は自覚がなく、「どうして行かなければならないの」という感じだったのですが。また、「最近、息苦しい」と感じ、当院のホームページを見て来院された方を診察したら、肺の血管が詰まる肺動脈血栓症ということもありました。循環器疾患の息苦しさと、呼吸器疾患の息苦しさを見分けるのは難しいものなのです。「息苦しいのは風邪だろう」と来院される患者さんが多いのですが、しっかりお話を聞いて診察しないと大きい病気を見落とすことになりかねません。「めまいがするから貧血です」と言われる患者さんに対しても、他の原因が隠れている場合が多いので正確に診断することを心がけています。

診療される上で、どんなことを大切にされていますか。

4

何よりも、患者さんの話に耳を傾け、どんな些細なことでもよく聞くということを大切にしています。これは医師として父から学んだことでもあります。そのために、電子カルテと紙カルテを併用しているのが当院での診療の特徴です。電子カルテはデータ管理をするのには便利ですが、画面ばかり見ることになり、どうしても患者さんから目を離さないといけない。その点、紙カルテは、書きながら、患者さんを診ることができます。どちらの良いところも生かし、電子カルテにデータを保存、基本的には紙カルテをベースにしています。検査データなどは、すべて患者さんにお渡しして説明し、現状を理解ししていただくのに役立てています。血圧やコレステロール値の高い方に自覚を持っていただくのはなかなか難しいものですから、当院では看護師からも、パンフレットなどを使って食生活や生活習慣について丁寧にアドバイスするようにしています。

地域のニーズに合わせて、多様な診療に対応

先生のプライベートについてもお聞かせください。

20191007 5

休みの日は、家族サービスですね(笑)。趣味はマラソンです。こちらに越してきてたまたま横浜マラソンを実際に観る機会がありました。そこで影響されてしまったんです。ジム通いから始めて東京マラソンなどフルマラソンまでチャレンジしています。

これからの展望を教えてください。

父から院長を受け継いで、あっという間の10年だったなという気がします。クリニックも常に成長し、変わっていかなければならないと思うので、これからも改善していきたいですね。具体的には、血液検査など診療機器の刷新や、患者さんの利便性のために予約制度の導入も考えています。また、循環器科と関連も深い呼吸器疾患の診療にも力を入れていきたいと考え、禁煙や睡眠時無呼吸症候群の診療も始めました。喘息など慢性的な病気の診療にも積極的に取り組みたいですね。また生活習慣病から循環器の病気につながることも多いので、若い方の健康診断や各種検診など予防医学にも力を入れたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

6

患者さんから「心筋梗塞などを防ぐためにはどういう時に受診したらいいですか」とよく質問されます。症状は人それぞれです。胸が痛い、息苦しいなど代表的なものや背中や肩の痛み、喉の違和感など関連痛と呼ばれる症状が出ることもあります。何だか調子が悪いなど不安や気になることがあれば、まずは受診していただきたいです。放置はダメですよ。あとは健診などで異常がわかったら、ぜひ精密検査を受けてください。生活習慣病は自覚症状が少ないため、知らずに進行することもあります。また当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法や禁煙治療専用の枠を設けるなど幅広い診療に対応しています。何か気になることがあれば、ぜひ気軽に受診して、健康維持に役立てていただきたいですね。

Access