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田辺 由紀夫 院長の独自取材記事

洋光台眼科クリニック

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日:2021/10/12

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洋光台駅を出て、団地に囲まれた広場を進むと見えてくる「洋光台眼科クリニック」。この地で26年、「目のことなら何でも任せられる」眼科クリニックとなるべく、地域住民の目の健康を支えてきた。田辺由紀夫院長は、弱視、斜視、神経眼科を専門とし、幼児から高齢者まで幅広く診療する。「開業医として目に問題のある方はすべて診察し、不安を取り除いてあげたい」という使命感のもと、通院が難しい高齢の患者には進んで往診も行う。「自然に恵まれた地元・横浜で、地域に根差したきめ細かな診療をしていきたい」と穏やかに語る田辺院長に、クリニックの特徴や診療への想いを聞いた。

(取材日2020年11月17日)

子どもの弱視や、斜視、神経に関係する病気が専門

まず、このクリニックの特徴を教えてください。

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開院したのは26年前、高校生の頃習い事で通っていたこともあって、この洋光台を選びました。現在の場所へは2005年3月に移転してきました。患者さんは生まれたての赤ちゃんからご高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。親子2世代で通われる方も増えてきて地域に定着してきたなと実感しています。最近の眼科医療機器の進歩は目を見張るものがあり、当院でもOCTの導入により眼底の病気や緑内障の早期発見が容易になっています。また、感染症対策にも力を入れ、院内の空調設備や低濃度オゾン発生器も配備しました。ホームページ上では待合室の滞在人数がわかるよう混雑状況を公開し、待合スペースに入れる人数も4人に制限していますので、ご確認いただきながらご来院いただければと思います。

大学病院時代は、どのような診療にあたられたのでしょうか?

専門としているのは弱視、斜視、神経眼科で、専門の外来でもそれらの診療にあたっていました。私は日本大学医学部附属板橋病院に在籍していたのですが、教授の専門が角膜だったこともあり、角膜移植の手術にも多く携わりました。角膜移植には、アイバンクに登録された方の角膜を使わせていただくので、亡くなられたとの連絡が入ると、医局員の私たちが頂きに伺うことになります。首都圏を中心に静岡県辺りまでの広範囲で、ご自宅で亡くなられた方の場合は、角膜を摘出する機材を持参しました。角膜移植を行う大学病院にいたからこそ経験できたことなので、眼科の医師として貴重な学びになったと思っています。

ご専門の弱視や斜視、神経眼科では、どんな診療をなさるのでしょうか?

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生まれたばかりの赤ちゃんは大人と同じほどは見えていません。5、6歳頃までに視力は育っていくものですが、それがうまく育っていない状態が弱視です。したがって、弱視の治療は就学時前までが勝負となります。原因としては、斜視や強い度の遠視、乱視、遠視や乱視の度数の大きな左右差などが多いです。他の先天的な病気を否定し、遠視などの度数を精密に測定し、適切な眼鏡をかけてもらいます。訓練の他、斜視に対しては手術治療も必要になることがあります。神経眼科は目の動きや視神経の病気が主な対象となります。脳や神経系の病気と関連することもあり、他科の先生との連携が必要なことも少なくありません。弱視や斜視、神経眼科は白内障や緑内障と比べてとっつきにくい分野ですが、これらを大学病院時代に学ぶことができたのは貴重な経験となっています。

「目についての不安」全般を診療。窓口的な役割も

患者さんは、どのようなことで来院する方が多いのでしょうか?

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お子さんでは、視力の問題やケガで、高齢者の方は当然ながら加齢とともに起こりやすい白内障、緑内障、加齢黄斑変性などで受診する方が多いですね。また、子どもでは、目自体に病気はないにもかかわらず、精神的な要因で視力が低下する心因性視力障害の方が増えているように感じます。その他、パソコン作業やスマホ、タブレット端末の普及で「見えづらさ」や「目の疲れ」を訴えて来られる方も増えていますね。いずれにしても、年齢を問わず目に不安がある方にとっての窓口的な役割を果たし、必要であれば大きな病院や他科をご紹介する「振り分け係」も当院の重要な務めなのです。

在宅医療にも対応されているとか。

ええ、当院の周辺地域で可能なかぎり対応しています。訪問診療をされている他科の先生から頼まれることや、もともと通院されていた方が歩けなくなり、ご家族の方にご依頼いただく場合が多いですね。特に注意が必要なのが、緑内障の方。現在は多種の目薬があり、大部分の緑内障は目薬だけでコントロールできるようになりました。しかし、目薬を止めてしまうと症状が進行してしまいます。定期的に眼科の医師が診察していくことが大切です。近年は高齢者のみのご家庭が増え、緑内障であることをご家族や介護施設の方が承知していないケースも多く見受けられます。そこで当院では「緑内障連絡カード」をお渡しするようにしました。緑内障であることを周りの方が知ることができるのはもちろん、副反応の危険性のある薬剤の情報も記載されているので、眼科以外の医療機関を受診される際も安心いただけるかと思います。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

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ご高齢の患者さんに対しては特に「おじいちゃん・おばあちゃん」とは呼ばず、お名前で呼びかけることを心がけています。また、その方の性格で病気との付き合い方は異なるものです。悲観してしまう方も楽観的に受け止める方もいますから、画一的な話し方や薬の出し方をしないことも大切だと思います。そしてもう一つ、2021年3月からマイナンバーカードの保険証利用が始まりますが、眼科は目の見えにくい方がいらっしゃる場所ですし、カードを紛失してしまうリスクなどにも配慮して、引き続き健康保険証での診療に対応していきます。そもそも保険診療にマイナンバーは不要です。健康保険証が廃止されてしまうと誤解されている方もおられるようですが、保険証はなくなりません。今までどおり受診される際には保険証をご持参いただければと思います。

花や野鳥の写真撮影が趣味。自然に恵まれた横浜に愛着

先生はどのような少年時代を過ごされ、いつ頃医師を志したのですか?

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私は生まれも育ちも横浜なのですが、子どもの頃は植物採集などが好きな少年でした。よく鎌倉あたりまで行って、花などの標本を作ったりしたものです。父も眼科の医師で、子どもの頃、開業医の父が仕事しているのを見ていましたので、自分にも合う仕事だろうなと感じていたことと、医学部での講義で「眼科に進む人は細かなことが好きな人が良いですよ」と先生からお聞きしたことも決め手になりました。もともと細かな作業が得意だったので、背中を押されたような気持ちになりましたね。

自然がお好きでいらっしゃるのですね。

そうですね。趣味はカメラで、特に花や野鳥の写真を撮るのが好きです。目とカメラの仕組みが似ているせいか、眼科の医師には写真が趣味の人が多いそうですよ。また、近くの小児科の先生と年に数回、野鳥の観察にご一緒させていただくこともあります。子どもの頃、父がよく連れて行ってくれた三溪園に、たまに行くのも楽しいですね。今も当時の風景が残っていますが、子どもの頃は見られなかった夜桜など、新たな発見もあります。また、最近では山手の洋館や山下公園のバラ園などにも行きました。あそこは被写体だらけですからね。私は東京にも住んだことがありますが、やはり横浜が好きなんです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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これからも地域の眼科クリニックとして、不安や疑問があれば何でも聞いていただきたいですね。当院では診療時のご説明と併せて、イラストを用いたオリジナル資料もお渡ししています。これは近視や遠視、乱視といった屈折異常に関することやコンタクトレンズについてQ&A形式でまとめたものです。口頭で一度説明されただけで理解するのは難しいものです。これらの資料が理解の助けになればうれしいです。また、40代になりますと緑内障のリスクが高まりますので、気軽に検査を受けていただけるよう情報発信をしていけたらと思います。昔は老眼になるとコンタクトレンズを諦めたり、度数を弱くして近くを見えるようにしたりしていましたが、今はさまざまなコンタクトレンズがあります。老眼でお困りの方もどうぞご相談ください。

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