全国のドクター9,321人の想いを取材
クリニック・病院 161,003件の情報を掲載(2021年2月25日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市磯子区
  4. 洋光台駅
  5. 洋光台眼科クリニック
  6. 田辺由紀夫 院長

田辺由紀夫 院長の独自取材記事

洋光台眼科クリニック

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日:2019/08/28

20740 df 1 main 1340584084

洋光台駅を出て、団地に囲まれた広場のようなスペースに位置するのが「洋光台眼科クリニック」。1994年に開業し、2005年に駅から徒歩4分の現在の場所に移転した。「目のことなら何でもまかせられる」眼科クリニックとして、地域住民の頼れる存在であり続けている。田辺由紀夫院長は、弱視、斜視、神経眼科を専門と し、幼児から高齢者までを診療する。「開業医として目に問題のある方はすべて診察し、不安を取り除いてあげたい」との使命感のもと、精神的なものが原因の子どもの患者にもやさしく寄り添い、通院がむずかしい高齢の患者には往診も行う。取材日は、午前の診療が終了する時間になっても、待合室で診察の順番を待つ患者数人の姿が見られ、信頼の高さが伝わってきた。仕事を離れての楽しみは写真撮影で、被写体は自然の花や野鳥。「自然にも恵まれた横浜が大好き。これからも地域に根ざして、きめ細かな診療をしていきたい」と穏やかに語る田辺院長の人柄も印象深い取材だった。
(取材日2012年5月18日)

子どもの弱視や、斜視、神経に関係する病気が専門

まずは、先生のご経歴をお聞かせください。

20740 df 1 1 1340068091

1985年に日本大学医学部を卒業し、日本大学医学部附属板橋病院、に約8年勤務した後、1994年3月に洋光台で開業しました。開業時は現在とは別の場 所で、2005年3月にここへ移転し、より駅から近くなりました。洋光台で開業したのは、もともと横浜市出身ということで、市内で開業したいと考えていた ことと、この辺りは団地があり、周辺に住宅地に広がる郊外型の場所ですので、さまざまな年代の方が多く、診療がしやすいのではと考えたからです。開業して 約20年経ち、患者さんは、以前の場所の時からいらしてくれる方も多く、地域に定着できていると実感しています。

大学病院時代は、どのような診療にあたられたのでしょうか。

私の専門は弱視、斜視、神経眼科ですので、それらの専門外来で診療にあたっていました。手術は、白内障を中心に800件くらいやりましたね。また、日本大学医学部附属板橋病院は、教授の専門が角膜だったので、角膜移植の手術の件数が多いのが特徴です。私が在籍していた頃のある年は、日本でいちばん角膜移植の手術の件数が多かったんですよ。角膜移植は、アイバンクに登録された方が亡くなると角膜をいただくわけですから、亡くなられたとの連絡が入ると、医局員の私たちがいただきに伺うことになります。首都圏を中心に静岡県辺りまでの広範囲で、ご自宅で亡くなられた方の場合は、角膜を摘出する機材を持参して伺いました。角膜移植を行っていない大学病院に勤務している眼科医では経験できないことですから、眼科医として貴重な経験ができたと思っています。

ご専門の弱視や斜視、神経眼科では、どのような治療をなさるのでしょうか。

20740 df 1 2 1340068091

視力は、5・6歳ぐらいまでに育っていきますが、育っていない状態を弱視と言います。ですから、弱視の患者さんは、就学前の子どもさんになり ます。大人でも斜視の患者さんはいらっしゃいますが、子どもでは弱視と関係している場合があるので、より問題となることが多いのです。大人の斜視 は、後天的な病気から生じることが多く、見た目の問題で治療する方が多いのが特徴ですね。神経眼科は、目の動きや視神経の病気を主に診る領域で、代表的な 病気は視神経炎や眼球運動障害です。後者では、脳の病気が関係することもあるので、脳神経外科など他科の先生との連携が必要になります。弱視、斜視、神経 眼科は、結果がわかりやすい白内障などの手術などと比べると地味な分野ですが、開業医の先生で専門にされている方はあまり多くないように感じています。

子どもから高齢者まで、「目についての不安」全般を治療。窓口的な役割も

患者さんはどのような症状で来院する方が多いのでしょうか。

20740 df 1 3 1340068091

当院は、団地と住宅街を控えた場所にありますから、患者さんは子どもとお年寄り、主婦の方が多いですね。お子さんは視力の問題やけがで、お年寄りは白内障 や緑内障、加齢黄斑変性など加齢に伴う病気で受診する方が多いです。最近は精神的な問題が原因で視力が低下していらっしゃるお子さん が増えているように思います。朝、登校前になるとお腹が痛くなるというお子さんがいらっしゃいますが、それと同じように「見えない」と言うお子さんがいら して、検査すると目や体に病気はないのだけれど、視力を測るとたしかによくない。そのようなお子さんが、元々年に2・3人はいらっしゃいましたが、現在は もう少し多くなっていますね。心因性視力障害と呼ばれていますが、決定的な治療法はありません。見えなくて本人が困っている場合は精神科にお願いします が、困っていないようなら、当院で経過を見ていきます。大体、そうしているうちに見えるようになってくるんですね。精神的にも成長してきて、自然に心の問 題を克服できるようになるのだと思います。

精神的なものが原因の場合も診てもらえるのは、患者さんにとって心強いと思います。

精神科の先生でも子どもは苦手にされる方もいますから。何より、そういう場合でも、目の病気がないということを確認するのは必要です。もし、脳神経系に原因があるとしたら、脳外科の先生にお願いしてCTを撮るなどして脳腫瘍などの病気があるかどうかを調べなくてはなりません。子どもだけではなく大人もそうですが、目に不安がある方にとっての窓口的な役割を果たし、必要であれば大きな病院や他科を紹介する「振り分け係」も当院の重要な務めです。その方が感じている症状の軽さ・重さと、医師が診断する病気の重さ・軽さは必ずしも一致しないものですし、開業医として振り分けをきちんとやることは大切なことなんです。

患者さんと接する時に気をつけていらっしゃることをお聞かせください。

20740 df 1 4 1340068091

眼科はお年寄りの患者さんが多いのですが、どんな時もお名前で呼びかけることを心がけています。「おじいちゃん・おばあちゃん」とは決して呼ばないこと が、患者さんと向き合うことになると思いますので。病気だけを見るのではなく、人を見るようにもしています。同じ病気でも、その方の性格でその病気とつきあい方は異なるものです。悲観してしまう人も楽観的に受け止める方もいますから、画一的な話し方や薬の出し方はしないことが大切だと考えています。例え ば、薬がなくてもいいような場合も、「薬がないと不安」と言う方は、何かしらお出ししたりもします。また、高齢の患者さんは、当院がカバーする地域で、行ける範囲でしたら往診もしています。高齢者の訪問診療をしている他科の先生から、「目の調子がよくない患者さんがいるので診てください」と頼まれることも ありますし、開業して20年近く経っていますから、もともと通院されていた方が歩けなくなり、家族の方に頼まれて往診するケースが増えてきました。一度診た方は、医師として責任がありますから、できる限り診ていきたいと思っています。

花や野鳥の写真撮影が趣味。自然にも恵まれた横浜に愛着

先生は、どのような少年時代を過ごされ、いつ頃眼科医を志したのですか。

20740 df 1 5 1340068091

私は生まれも育ちも横浜なのですが、子どもの頃は、植物採集などが好きな少年でしたね。鎌倉あたりまで行って花などを採集し、標本を作ったりしていました。父が眼科の医師で、子どもの頃、開業医の父が仕事しているのを見ていましたので、自分にも合う仕事だろうなと感じていたことと、医学部に進み、講義で「眼科に進む人は細かなことが好きな人がいいですよ」と先生がおっしゃっていたことも決め手になりました。もともと細かな作業が得意だったので、後押しされたような気持ちになりましたね。

自然がお好きでいらっしゃるのですね。

そうですね。趣味は写真撮影で、眼科医は、眼とカメラの仕組みが似ているせいかカメラが趣味の人は多いのですが、私は主に花や野鳥の写真を撮っています。花は日常的に撮影していて、当院のホームページに、自分で撮影した実家の庭の花の写真を載せているんですよ。また、近くの小児科の先生が日本野鳥の会に入っていらして、年に1・2回、野鳥の観察にご一緒させていただくのは楽しみですね。最近では真鶴や小田原で、サギやカワセミを撮影しました。子どもの頃、父がよく連れて行ってくれた三溪園に、たまに行くのも楽しいですね。今も当時の風景が残っていて、子どもの頃と違った見方ができますし、子どもの頃は見られなかった夜桜など、新たな発見があります。私は東京にも住んだことがありますが、そういう時、「やはり横浜が好きだな」とつくづく思うんですよ。

読者にメッセージをお願いいたします。

20740 df 1 6 1340068091

地域の眼科クリニックとして、患者さんには、不安や疑問があれば何でも聞いてもらい、納得していただける診療をこれからもしていきたいと考えています。また、40代になりますと緑内障などの検査をした方がいい年代ですから、検診を気軽に受けていただけるように情報発信もしていきたいですね。昔は、老眼になるとコンタクトレンズをあきらめたり、度数を弱くして近くを見えるようにしたりしていましたが、今は遠近両用のコンタクトレンズもあります。私自身も遠近両用コンタクトレンズを使っていて、「そこそこいけるな」と感じていますので、老眼で不自由な想いをしている方の相談にものっていきたいですね。

Access