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岡田 賢三 院長の独自取材記事

岡田クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2019/08/28

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そもそも多くのがん患者を診た経験から、終末期の患者を見守る訪問診療を手がけたいと考えていたという「岡田クリニック」岡田賢三院長。開業後は地域のニーズに合わせて、消化器の内視鏡検査をはじめとするがんの早期発見や、生活習慣病の予防や管理に取り組んできた。「痛い」「受けにくい」というイメージのある内視鏡検査も、鎮静剤を使うなど苦痛を感じにくいようにできるだけ受けやすく工夫している。横浜市の胃がん検診で内視鏡検査が受けられるようになったのに合わせて、経鼻内視鏡も導入したという。診療にあたっては「患者さんへの説明を重視し、納得していただいた上で治療を行うよう心がけています」と語る。長年にわたり地域医療に貢献する岡田院長に、医師としての歩みや診療の特徴を聞いた。
(取材日2019年3月25日)

がんの早期発見や、生活習慣病診療に取り組む

まず、医師を志したきっかけや専門分野について教えてください。

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亡くなった父が産婦人科を開業しており、その影響を受け、小学生の頃の文集には「医師になりたい」と書いていました。横浜市立大学医学部卒業後、同附属病院消化器外科に入局し、胃がん手術を専門に研鑽しました。「患者さんを治したい、治る姿が見たい」という思いで、手術がメインとなる外科を選んだのです。当時、日本人の死因の1位は胃がんで、私たちが手を尽くしても治らない胃がん患者さんは多かったので、がん手術の実績を積むことはもちろん、手術後の治療や、手術ができない場合の治療にも多く携わり、手術前後の管理についても勉強を重ねていました。

隣にある済生会横浜南部病院にも勤務されていたのですね。

そうです。横浜市南部病院をはじめ、神奈川県立がんセンター、横浜南共済病院などの関連病院で、胃がんはもちろん、乳がん・甲状腺がん・大腸がん・肺がんなど、さまざまながんの手術・治療を経験しました。内視鏡検査については、医師になった直後からずっと手がけてきました。消化器外科の医師としてがんの手術をしてきた中で得た、病変を病変だと判断できる勘や経験が、今もがんの見落とし回避に貢献していると思います。また、県立がんセンターでは内科の医師として1年半ほど診療する機会も得ました。メスを持たず、胃・大腸の内視鏡検査や血管造影検査、超音波検査など、診断の経験を豊富に積むことができたことは、現在も大きく役立っています。

港南台で開業されたきっかけは?

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手術をしても命を救えない患者さんの最期を温かい在宅医療で看取りたいと考えたのが、開業のきっかけです。当時、横浜市南部病院に勤務しており、当院が入居しているこのビルが建つのを見ていて、病院とも連携しやすいということで開業を決めました。ただ、実際に開業してみると、おかげさまで患者さんがたくさん来られるので忙しく、訪問診療は数年しか実現できませんでした。その代わりに、地域のかかりつけ医としてがんを早期発見し、一人でも多くのがん患者さんの命を助けるお手伝いができればと考えています。また今でも南部病院とは密に連携をとっており、手術や精密検査が必要な患者さんは迅速にご紹介しています。

経鼻内視鏡も導入して、痛みの少ない検査に努める

こちらの診療の特徴を教えてください。

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一般内科・消化器内科・胃腸内科・肛門内科の診療、乳腺・甲状腺疾患の診断・管理、各種検診などを行っています。患者さんは、港南台駅周辺にお勤めの方や、港南区、栄区の方が中心です。高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病をはじめ、胃腸の調子の優れない方、肛門の異常や便通異常など、さまざまな症状の方が来院されます。院内で可能な検査は、内視鏡、胃・胸部・腹部のエックス線、腹部・乳腺・甲状腺の超音波、動脈硬化検査、心電図などです。内視鏡検査については、先進の機器を導入しています。これは波長を変えることにより組織や血管の色を変化させることができ、良性か悪性かの判断に役立てています。また病理組織の検査以外のものは、原則、当日すぐに診断結果をお話しし、迅速な診断・治療を心がけています。

経鼻内視鏡も導入し、負担の少ない胃の内視鏡検査を行われているそうですね。

1日に4〜5件、年間1000件近くの胃の内視鏡検査を行っています。定期的に検査を受ける患者さんが増えるにつれ、実施件数が増えていきました。内視鏡検査はつらく苦しいイメージをお持ちの患者さんも多いと思いますので、ご希望により鎮静剤を使って内視鏡検査を受けていただいています。また横浜市の胃がん検診で内視鏡検査も始まったのに合わせて、経鼻内視鏡を導入しました。鼻からのほうが楽という方もいらっしゃいますので、良いほうを選んでいただいています。2013年からは内視鏡検査で胃炎が判明した患者さんは、保険適用でピロリ菌検査もできるようになり、当院でもピロリ菌の検査と除菌を多く実施しています。ピロリ菌は胃がんの原因とされているものですから、胃炎などの症状のある方にはぜひ検査をお勧めしたいですね。

大腸の検査や肛門診療には、どのような特徴がありますか。

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大腸の内視鏡検査は、検便の結果が陽性だった方や、おなかの調子が悪い方、便通異常の方などに対して年間200件ぐらい行っています。胃の検査と同じ鎮静剤を使用しますので、苦痛は少ないと思います。大腸がんの早期発見には、まず検便を毎年習慣づけることが大切です。肛門内科は、痔を疑うような肛門の異変をきっかけに受診される方が多いですね。女性は便秘になりやすいので切れ痔が多いのですが、出血や痛みがあっても「恥ずかしい」と放っておく方も少なくありません。便通のたびに肛門を切って悪化してからでは治るのに時間がかかりますし、痔だと思い込んでいたら実は大腸がんや直腸がんという場合もあります。ぜひ恥ずかしがらずに早めにご相談いただきたいですね。

患者自身が理解し、納得する治療を心がける

先生の診療方針について教えてください。

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治療内容をわかりやすく説明することで患者さんに理解していただき、納得の上、治療することが一番大切だと考えています。特に、生活習慣病の患者さんに対しては、投薬よりもまず食事療法や運動療法、生活習慣の改善を優先します。薬以外の方法をお教えして試した上で、十分な説明を行い、患者さんに薬の必要性を納得していただけるまでは無理な投薬はしません。と言っても、食事療法や生活習慣の改善はなかなか難しいものですから、患者さんに積極的に取り組んでいただけるよう、生活習慣病の怖さや、放置するとどうなるかを、できるだけわかりやすい言葉で説明するように努めています。

ところで、お休みの日はどのように過ごされていますか?

子どもも成長しましたので、今は、月に1、2度ゴルフをする以外は、家でゆっくりしていることが多いですね。娘は結婚して独立しましたが、息子はまだ医学生ですから、私もまだまだ頑張らないと……と思っているところです(笑)。

開業して25年を経て、どのような思いをお持ちですか。

医師としては、やはり患者さんに喜んでいただいた時が一番うれしいですね。開業時からおつき合いしている方や、定期的に来てくださる患者さんにありがたく思う一方、喜んでいただけなかった患者さんのことも気になります。印象深いのは、そちらの患者さんのほうかもしれません。できるだけご要望に沿い、満足していただける診療ができるようにと心に刻んでいます。体全般に関しての相談にのれるホームドクターとして、今後も一生懸命に診療をしたい。ここに来れば何とかなると患者さんに頼っていただけるクリニックであるよう努めていきたいと考えています。横浜市南部病院や周辺の医療機関と連携を取りながら、この港南台地域の医療に貢献していきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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がんも生活習慣病もやはり早期発見、早期治療が重要です。働き盛りの方も高齢の方も、ぜひ検診を受けて早期発見に努めていただきたいと思っています。また、自治体の行う検診のほとんどは40歳以上の方を対象としています。若くともがんなどの重篤な疾患にかかることはあります。20代、30代の方も勤務先などの健康診断を必ず受け、何か気になることがあれば早目に受診していただきたいですね。当院では、胃や大腸の内視鏡検査や、乳腺や甲状腺の超音波検査も行っています。特に乳腺の検査は痛みも少なく手軽に受けていただける検査ですので、何か気になることがある方はぜひ来院してください。

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