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岡田 賢三 院長の独自取材記事

岡田クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2024/07/02

岡田賢三院長 岡田クリニック  main

港南台駅から徒歩2分の「岡田クリニック」は、地域のかかりつけ医として内科を中心に患者の幅広い悩みに対応することが特徴。多くのがん患者を診てきた岡田賢三院長は、消化器の内視鏡検査をはじめとするがんの早期発見や、生活習慣病の予防や管理にも力を入れてきた。「痛い」「受けにくい」というイメージのある内視鏡検査も、鎮静剤を使用するなど苦痛に配慮している。待合室や診療室には、ロゴマークにも採用されているイルカをモチーフとした絵画が飾られ、和やかで居心地の良い雰囲気だ。診療にあたっては「患者さんへの説明を重視し、納得していただいた上で治療を行うよう心がけています」と語る。長年にわたり地域医療に貢献する岡田院長に、医師としての歩みや診療の特徴を聞いた。

(取材日2024年5月22日)

がんの検査や、生活習慣病診療に取り組む

医師を志したきっかけや専門分野について教えてください。

岡田賢三院長 岡田クリニック 1

亡くなった父が産婦人科医院を開業していたのでその影響を受けて、小学生の頃の文集には「将来は医師になりたい」と書いていました。横浜市立大学医学部卒業後、横浜市立大学附属病院消化器科に入局し、胃がん手術を専門に研鑽を積みました。「患者さんを自分の手で治療したい、治療後の姿が見たい」と思い、手術がメインとなる外科を選んだのですが、当時の日本人の死因の1位は胃がんで、手を尽くしても回復が望めない患者さんとも向き合ってきました。そのため手術後の治療や、手術ができない場合の治療にも多く携わり、手術前後の管理についても勉強を重ねました。

隣にある済生会横浜市南部病院にも勤務されていたのですね。

そうです。済生会横浜市南部病院をはじめ、神奈川県立がんセンター、横浜南共済病院などの関連病院で、胃がんはもちろん、乳がん・甲状腺がん・大腸がん・肺がんなど、さまざまながんの手術・治療を経験しました。内視鏡検査については、医師になった直後からずっと手がけてきました。消化器外科の医師としてがんの手術をしてきた中で得た、病変を病変だと判断するための勘や経験が、今も検査でのがんの見落としの回避につながっていると思います。また、神奈川県立がんセンターでは内科の医師として1年半ほど診療する機会も得ました。メスを持たず、胃・大腸の内視鏡検査や血管造影検査、超音波検査など、診断の経験を豊富に積めたことは、現在も当院の診療で大きく役立っています。

港南台で開業されたきっかけは?

岡田賢三院長 岡田クリニック 2

手術が望めない患者さんの最期を温かい在宅医療で看取りたいと考えたのが、開業のきっかけです。当時、済生会横浜市南部病院に勤務していて、当院が入居しているこのビルが建つのを見ていて、病院とも連携しやすいので開業を決めました。ただ実際に開業してみると、患者さんがたくさん来られて忙しく、訪問診療は数年間しか実現できませんでした。その代わりに、地域のかかりつけ医としてがんの早期発見につなげ、一人でも多くのがん患者さんの治療へと導くお手伝いができればと考えています。今でも南部病院とは密に連携を取っていますので、手術や精密検査が必要な患者さんは迅速に紹介しています。

経鼻内視鏡を導入し、痛みに配慮した検査に努める

クリニックでの診療の特徴を教えてください。

岡田賢三院長 岡田クリニック 3

一般内科・消化器内科・胃腸内科・肛門内科の診療、乳腺・甲状腺疾患の診断・管理、各種検診などを行っています。高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病をはじめ、胃腸の調子の優れない方、肛門の異常や便通異常など、さまざまな症状の方が来院されます。はっきりとした症状が出ている時はもちろん、「原因はよくわからないけど、なんとなく調子が悪い」といった場合もお気軽にご相談ください。院内で可能な検査は、内視鏡検査、胃・胸部・腹部のエックス線検査、腹部・乳腺・甲状腺の超音波検査、動脈硬化検査、心電図検査などです。また病理組織の検査が必要なケース以外は、原則として当日すぐに診断結果をお伝えし、迅速な診断・治療を心がけています。

経鼻内視鏡も導入し、負担に配慮した胃の内視鏡検査を行われているそうですね。

これまで数多くの胃の内視鏡検査に携わってきました。口から胃の内視鏡を入れる経口内視鏡検査はつらく苦しいイメージをお持ちの患者さんも多いと思いますが、当院はご希望に応じて鎮静剤を使った検査を行います。長年にわたり定期的に検査にいらっしゃる患者さんが多いのは、こうした負担に配慮した検査に対応しているからかもしれません。当院は経鼻内視鏡も導入していますので、初めての方は鼻からの検査を選ばれることが多いです。また、2013年からは内視鏡検査で胃炎が判明した患者さんは、保険適用でピロリ菌検査もできるようになり、当院でもピロリ菌の検査と除菌も行っています。ピロリ菌は胃がんの原因とされていますから、胃炎などの症状のある方には検査をお勧めしたいですね。

大腸の検査や肛門診療には、どのような特徴がありますか。

岡田賢三院長 岡田クリニック 4

大腸の内視鏡検査は、検便の結果が陽性だった方や、おなかの調子が悪い方、便通異常の方などに対して行っています。胃の検査と同じ鎮静剤を使用しますので、苦痛の軽減のために尽力しています。大腸がんの早期発見には、まず検便を毎年習慣づけることが大切です。また、肛門内科は痔を疑うような肛門の異変をきっかけに受診される方が多いですね。特に女性は便秘になりやすいので切れ痔が多いのですが、出血や痛みがあっても「恥ずかしい」と放っておく方も少なくありません。便通のたびに肛門を切って悪化してからでは治療にも時間がかかりますし、痔だと思い込んでいたら実は大腸がんや直腸がんという場合もあります。恥ずかしがらずに、早めにご相談いただきたいですね。

患者自身が理解し、納得する治療を心がける

岡田院長の診療方針について教えてください。

岡田賢三院長 岡田クリニック 5

手っ取り早く薬を処方してほしいと考える患者さんもいるかもしれませんが、私は治療内容をわかりやすく説明することに時間を割くことが大切だと考えています。特に、生活習慣病の患者さんに対しては、投薬よりもまず食事療法や運動療法など、生活習慣の改善を優先します。薬以外の方法をお教えして試した上で、十分な説明を行い、患者さんに薬の必要性を納得していただけるまでは無理な投薬はしません。といっても、食事療法や生活習慣の改善はなかなか難しいものですから、患者さんに積極的に取り組んでいただけるよう、生活習慣病の怖さや、放置するとどうなるかを、できるだけわかりやすい言葉で説明するように努めています。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

運動は月に1、2度ゴルフをするくらいです。ゴルフ仲間である医師の先輩が70代や80代になってもはつらつとされている姿を見ると刺激をもらえますね。今は私と同じく胃腸を診療する医師になった息子が毎週1日、当院に来て各種検査の手伝いなどをしてくれるようになりました。将来的に当院を継ぐかどうかはわかりませんが、彼が一人前の医師になるまでは私も現役を続けていきたいですね。

開業して30年を経て、どのような思いをお持ちですか。

やはり患者さんに喜んでいただいた時が一番うれしいですね。開業時からお付き合いしている方や、定期的に来てくださる患者さんにありがたく思う一方、新型コロナウイルス感染症流行時はビルの構造上、隔離環境を広く取ることができず、発熱した方を受け入れることができないこともありました。医師としては、ご要望に応えることができなかった患者さんのことも気になります。今後もできる限りクリニックの環境を改善して、体全般に関しての相談に乗れるホームドクターとして、一生懸命に診療していきたいです。ここに来れば何とかなると患者さんに頼っていただけるクリニックであるよう努めます。横浜市南部病院や周辺の医療機関と連携を取りながら、この港南台地域の医療に貢献していきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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がんも生活習慣病もやはり早期発見、早期治療が重要です。働き盛りの方も高齢の方も、ぜひ検診を受けて早期発見に努めていただきたいと思っています。自治体の行う検診のほとんどは40歳以上の方を対象としていますが、若くてもがんなどの重篤な疾患にかかることはあります。20~30代の方も勤務先などの健康診断を必ず受けていただきたいですね。当院では、胃や大腸の内視鏡検査や、乳腺や甲状腺の超音波検査も行っています。対応していないのは子宮がん検診ぐらいです。気になることがある方はぜひ早めに来院してください。

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