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禁煙したいと思い立ったとき
医師がサポートする禁煙の外来

くすのきクリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2024/09/13

くすのきクリニック 禁煙したいと思い立ったとき 医師がサポートする禁煙の外来 くすのきクリニック 禁煙したいと思い立ったとき 医師がサポートする禁煙の外来
  • 保険診療

タバコの健康への影響は、改めて言うまでもなく広く知られている。喫煙者自身の病気のリスクはもちろん、副流煙が周りの人に及ぼす影響もそうだ。2024年3月には新幹線の喫煙ルームも廃止され、吸える場所もどんどん減っている。健康面はもちろん、今の社会の流れを考えても、さらには経済的な面でも、タバコの吸いづらさは加速的に進んでいる。こういった状況を加味し、メリット・デメリットだけを考えると、吸わないことのメリットのほうが大きいという判断になるだろう。といっても、理屈ではやめられないのが、喫煙者の常。だが、実は医師のサポートを得ながら禁煙をめざすという方法もあるのだ。今回は「くすのきクリニック」の天野辰哉院長に、タバコをやめたい人へのアドバイスと、保険適用での禁煙プログラムの流れについて話を聞いた。

(取材日2024年8月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qニコチン依存症について教えてください。
A

依存症には明確な基準があります。「ニコチン依存度スクリーニング検査(TDS)」で10問中5個以上「YES」があるかが診断には重要です。「思っていたより多く吸ったことがある」とか「禁煙や本数を減らすことに失敗したことがある」とか、正直ほとんどの喫煙者が当てはまる問いなんですけどね。私自身が思うのは「タバコに罪悪感のある方」が依存症なのではないかと。「本当はやめたい」と思いながら吸っていて、禁煙したくてもできない。でもそうして意識がある方にこそ、医師はサポートできるんです。タバコの健康への影響を理解した上で、罪悪感なくタバコを楽しんでいるのであれば、それは個人の考えの1つとも言えると思います。

Qとはいえ、タバコは健康への影響もありますよね。
A

もちろんです。代表的なところでいうと、肺がんと深く関わります。ほかにも胃がん、膵臓がん、肝臓がん、子宮頸がんなど、さまざまながんや悪性腫瘍の発症リスクに関わるとされます。さらに狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化症といった病気の可能性も出てきます。一説によると、タバコの煙が含む化学物資はおおよそ5000種類。そのうち約70種類が健康に影響を及ぼす物質といわれます。具体的な病名をたくさん挙げていますが、そうじゃなくても皆さんなんとなく「タバコは体に良くない」という意識はお持ちですよね。それを一歩進めて、今平気で吸っている方にも、少しは気にしてほしいと思っています。

Q禁煙の外来は、実際どのぐらいの時間がかかりますか?
A

初診で、問診とテストを行って、まずニコチン依存症であるかどうかをチェックします。その後は、2週間後、4週間後、次に8週間後、最後に12週間後と、計5回来院いただいて、約3ヵ月で禁煙のプログラムは完了です。当院では、安定的に供給できるため、禁煙補助薬のニコチンパッチを処方しています。これを毎日ご自身で貼っていただき、毎回の来院では経過観察を行います。禁煙の状況を患者さんと話しつつ、器具を使って呼気の一酸化炭素濃度の測定も。もし、前回と今回の間に吸われていたら、すぐにわかる仕組みです。途中で離脱する方、プログラムを終えてもその後また吸ってしまう方などもいらっしゃるでしょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1ウェブで診察予約
くすのきクリニック ウェブで診察予約

ウェブサイトまたはメッセージアプリで診察の予約を行う。その際、禁煙目的であることを一文書き添えておくとスムーズ。来院時は、初回の問診と併せて「ニコチン依存度スクリーニング検査(TDS)」を受けるが、ウェブ上に10個の質問項目がすべて公開されているので、気になる人は事前に見ておくことも可能だ。

2診査・診断
くすのきクリニック 診査・診断

喫煙習慣について医師からヒアリングを受け、「ニコチン依存度スクリーニング検査(TDS)」に回答する。まずテストでは、全10問のうち5問以上が「YES」に該当することがニコチン依存症の条件。さらに、35歳以上の場合は「1日あたりの平均喫煙本数×喫煙継続年数」が200以上になることで、禁煙治療に保険適用が認められる。併せて、一般的な診察も行う。

3禁煙治療開始
くすのきクリニック 禁煙治療開始

禁煙治療は初回の診察室から開始。具体的な“治療”は、日々、自宅で行う。患者が行うのは、初回に処方されたニコチンパッチを毎日貼ることだけ。パッチから、皮膚を通じて少量のニコチンが体内に浸透。タバコよりも少量のニコチンを適度に摂取することで、ニコチンの離脱症状を抑える目的がある。もちろん「タバコを吸わないこと」が最重要。

4経過観察
くすのきクリニック 経過観察

初回の来院以降は、2週間後、4週間後、8週間後に通院。毎回医師の問診を受け、ニコチンパッチによる副作用がないかなど、基本的な診察とともに呼気の一酸化炭素濃度測定を行う。ニコチンパッチはその都度処方される。

5禁煙プログラム終了
くすのきクリニック 禁煙プログラム終了

最後の来院は初回診察から12週間後。4回目以降はニコチンパッチを貼らずに過ごす。ここでひとまず禁煙プログラムは終了。全5回のプログラムの最終目標は、禁煙の成功だ。

ドクターからのメッセージ

天野 辰哉院長

タバコは、やめたほうがいいと思うんです。ただそれは「やめたい」と思われている喫煙者の皆さんは百も承知だと思います。禁煙しようと思い立つ時点でそれは素晴らしいこと。そこで私たちのような医師を頼っていただければと思います。「禁煙したい」という考えからクリニックで治療を受ける流れは、まだ一般的とはいえませんが、一人でできないことも医師のサポートで実現につながればすごく良いと思うんです。まずは軽い気持ちで構いません。まだまだ数は少ないかも知れませんが、まず、禁煙の外来というものを選択肢に加えてみていただければと思います。

天野 辰哉院長 くすのきクリニック
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