忙しい母親たちにぜひ知って欲しい
効率的な「小児予防接種情報」
下永谷こどもクリニック
(横浜市港南区/下永谷駅)
最終更新日:2021/10/14
生後〜5歳位までの子どもの健康を守るために、現在は様々な予防接種の受診が求められている。大切な子どものためにもすべて適時に受けたいところだが、現実的には「スケジューリングがうまくできない」「副作用が心配」などの悩みを抱えるお母さんも少なくはない。そんな母親たちを温かくサポートしているのが「下永谷こどもクリニック」の半澤 典生院長。予防接種を効率的に受けるためのスケジューリングのコツや副作用についてなど、たっぷりアドバイスを頂戴した。
(取材日2013年10月9日)
目次
同時接種のアドバイスや、一人ひとりに合わせた個別接種計画の立案も。予約なしでも接種可能のやさしいクリニック
- Q子どもの予防接種スケジュールについて大まかに教えてください。
-
A
まず生後2ヵ月からヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが接種開始となります。任意接種のロタウイルス・B型肝炎ワクチンと同時接種可能です。3ヶ月より四種混合ワクチンとBCGが加わります。1歳以降にMR・水痘・おたふくワクチン、3歳以降で日本脳炎ワクチンという流れです。さらに季節限定でインフルエンザワクチンもあります。それらをうまく組み合わせて接種していくことになります。不活化・生ワクチン、定期・任意接種とあり、また、それぞれのワクチンには定められた接種回数・間隔があります。基本は任意接種も含め全て接種することですが、実際にスケジュールを考えるのはなかなか難しいかもしれません。まず主治医に相談してみましょう。
- Qスケジューリングがうまくできなかった場合はどうすれば良いですか?
-
A
接種スケジュールをたてても、受ける予定だった予防接種が風邪をひいてしまって打てないなど、スケジュールが狂ってしまうこともあるでしょう。特に最近は働くお母さんが多いので、予定を調整するのもひと苦労かもしれません。しかし、予防接種で予防できる病気はしっかり予防することが大切です。多少、接種間隔がずれても打ち直しということはありませんので、主治医に相談をしてその都度スケジュールを調整してください。こういったご相談はよくありますよ。
- Qお母さんがスケジュール調整をしやすいように、先生が配慮していることは?
-
A
予防接種の種類・接種回数が増えたため、同時接種が一般的になりました。できるだけ効率的に接種できるようにその組合わせを考えていきます。これから接種を開始したいとか、打ち漏らしていたワクチンを接種したいとかいろいろあると思いますが、子ども一人ひとりに合わせた個別の接種スケジュールを立てています。当院では、14:30〜15:30を予約制の予防接種・乳児健診に充てておりますが、一般診療時間帯でも接種希望あれば接種しています。携帯などで待ち状況が、ある程度わかり順番がとれるので、空いているときに来て接種、というように有効に利用していただけたら幸いです(アイチケットシステム)。働くお母さんは時間の調整が大変でしょうから、困ったことがあれば気軽に相談していただきたいです。お子さんが接種するついでに、お母さんやお父さんも一緒に予防接種を受けていただくことも可能ですよ。
- Q副作用の心配はどのくらいあるのでしょうか?
-
A
ワクチン接種後の副作用は全くないわけではありません。しかし実際には接種部位の発赤・腫れなど軽度なことが大多数です。発熱することもありますが、ほどなく解熱します。重篤な副作用は極めて少ないのです。ワクチンがある病気というのは、根本的な治療法がなかったり、死に至ったり後遺症が残ったりする可能性がある病気です。ですので副作用を心配して予防接種を打たないリスクの方がはるかに大きいと言えるでしょう。それからもう1点追加しますとワクチンは「自分がかからないため、もしかかっても症状が軽く済むためという以外に「周りの人にうつさないため」という側面もあります。
- Qアレルギーを持っていても予防接種を受けることはできますか?
-
A
子どもでアレルギーというと気管支喘息、花粉症などのアレルギー性鼻炎・結膜炎やアトピー性皮膚炎が大多数と思いますが、とても重篤な卵アレルギーの方へのインフルエンザ予防接種以外は、まず接種できます。また治療として抗アレルギー剤、吸入剤や軟膏を使用している場合は、一応主治医に相談して欲しいのですがほとんど大丈夫です。卵によるアナフィラキシーの既往があったり、鶏卵完全除去が必要な重篤な卵アレルギーの方がインフルエンザ予防接種を希望する場合は、必ず接種前に主治医に相談して下さい。近年はアレルギー症状のあるお子さんが増えてますが、ほとんどのお子さんは接種可能ですのでご安心下さい。