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柳川秀雄 院長の独自取材記事

新杉田やながわ眼科

(横浜市磯子区/新杉田駅)

最終更新日:2019/08/28

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「目は小さな臓器。さまざまな病気にかかる」ことを改めて実感したと、開業後を語る柳川秀雄院長。「新杉田やながわ眼科」はJR線新杉田駅、京急線杉田駅の両方に近い便利な場所にある。昔からの住宅地や商店街と新しい町とのバランスがいい地域だからこそ、患者の年齢は幅広く病気も多様なのだ。「さまざまな症状を治療するだけでなく、難しい病気を見つけるなど広く深い知識と経験が求められますね」と柳川院長。以前に勤めていた大学病院では専門の眼科医として重病患者を診療し、NICUで未熟児が失明する危機を幾度も防いできた。「子どもたちの小さな目を診療して磨いた眼科医の力を、皆さんの診療に役立てたいと思います」と、経験を生かして地域に貢献できる喜びを口にする。自身が大好きだという海を身近に感じる杉田地区で、一生続ける覚悟で診療に取り組む姿を取材した。
(取材日2013年9月11日)

大学病院の経験を地域医療に生かす診療を

大学の病院に長くお勤めだったのですね。

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ええ。医学部を首席で卒業した後、大学院在籍期間も含めて約8年、東邦大学の大森病院(現・東邦大学医療センター大森病院)で診療していました。私が所属した眼科の教授は「研究も大切だが、現場の経験も必要」という考えでしたから、研究と診療のどちらにも全力投球で本当にたいへんでしたね。しかしそのおかげでNICU(新生児の集中治療室)での未熟児網膜症のほか、緑内障、眼底疾患、白内障などさまざまな病気の診療を経験でき、同時に専門知識を深めることができました。例えば未熟児網膜症は、早産の赤ちゃんに起こりうる失明の恐れがある病気。治療のタイミングがシビアで、眼底検査による早く確実な発見が求められます。赤ちゃんの小さな目の眼底の所見を正確にとることは本当に大変なことでしたし、その子の一生を左右するだけに特に重い責任を感じる検査でした。このようにお子さんの小さな目を多く診た経験から、「正確な眼底検査で異常を発見し、適切に診療する」という眼科医の基礎能力が磨かれました。子どもの目は瞳が小さく、大人の目を検査するより、高度な見識や経験が必要になる分野だったので、そういった当時養われた見識や経験は、この地で開業して大人の患者さんの糖尿病網膜症や網膜剥離の患者さんを診るときなどに、とても生きていますね。また病院での当直で、「目が急に見えなくなった」「目に何か刺さった」「目をぶつけて視力が心配」といった急患に対応する力も身についたと思います。中には眼球破裂や緑内障発作などすぐ手術しないと失明するという病気もあるため、夜中に緊急手術をしたこともありますが、これはやはり技術と経験が必要なこと。そうした緊急対応力もクリニックの診療で生きるのではないでしょうか。

その後、杉田で開業されたのはなぜでしょうか?

妻の実家にも近いなじみの町で、古くからの住宅地や商店街と新しい町並みが融合した、バランスの取れた地域だと思ったからです。妻は眼科の勤務医で、私はこれから開業、双子の子どもは小学校入学前という時期で、両親が近いと子育てにも安心という期待もありましたね。また私自身のことでは大学時代にウインドサーフィンを始め、祖母の住む鎌倉にもよく通ったので、杉田のように海が近くて開放的な雰囲気が大好きなんですよ。もちろんずっと杉田で診療を続ける覚悟で、患者さんと長くおつき合いしたいと思っていますから、診察も皆さんが納得がいくよう努力しています。まだ開業して数年ですが、当院に幅広い年齢の患者さんが多様な症状や悩みでお見えになり、改めて「目はいろいろな病気が起こりうる、小さな臓器」だと実感しました。すべての分野に精通することが求められると同時に、難しい病気の方はすぐ病院に紹介するための見極めなど、広く深く診療を行う開業医の魅力にひかれています。

そうした眼科医になられたきっかけは何でしたか?

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子どもの頃から鼻と喉が弱くて耳鼻咽喉科によく通院しましたし、他界した祖父が内科医、大阪にいる叔父は精神科医と、医師が身近にいたことで医療に興味を持ちました。臨床実習や大学病院での診療を経験して、やはり人を救って感謝される仕事に就いてよかったと思いましたね。最初は耳鼻咽喉科を専門にと考えましたが、病院で眼科の診療に接してそちらを志したんです。白内障の手術後、はっきりと見えるようになった患者さんが感激する姿など、こんなに喜ばれる分野に是非進みたいと感じました。

隠れた病気も見つけるため、患者との会話を重視

先生はどのようなお気持ちで診療されているのでしょうか?

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私が他院を受診したと想像すると、自分にしっかりと向き合い、病気や治療についても詳しく説明してくれる医師が安心できると思います。ですから当院も患者さんの相談に乗るという気持ちでコミュニケーションし、詳しく説明して一人ひとりのご要望にお応えしたいですね。患者さんは皆さん不安を抱えて来院されます。それが病気なのか、病気ならどう治療するのかなど、私の説明で理解を深めていただき、その方の不安を解消するのはとても大切なことです。「これは○○です」と病気を診断してお薬を出すのは当然で、私は「ほかに何かお悩みはありますか?」「実はこんな不調があって……」とプラスαの会話から、別の隠れた病気も見つけ出したいと思っています。せっかく受診されたのですから、そのサインを見逃さないよう注意して診療したいですね。

どのような病気が隠れていることが多いですか?

気づきにくい病気として、比較的知られているのは緑内障だと思います。自覚症状がないといわれますが、次第に視野が狭くなることで、人や物によくぶつかる、目の疲れやかすみが慢性化するなど、振り返ると「あれがそうか」という思える異常が出ていることがあります。しかし病気とは思わなかった、意識してなかったなど、日常生活では見過ごされがちなんです。そのためかなり症状が進んでから、または他の病気で受診して見つかることが多いのです。中でも日本人に最も多い「正常眼圧緑内障」は、特に進行がゆるやかで視野の変化がわかりにくいのです。40歳を超えた方は一度はご相談に来ていただき、必要なら視力や眼圧に加えて眼底や視野などの検査も受けていただければと思っています。検査に手慣れて結果の精度も高い視能訓練士が検査を行いますので、両目で10分前後で終わります。ですので、お気軽にご相談いただきたいと思います。

ほかに受診を迷ったときの注意点はあるでしょうか?

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ドライアイもご本人が病気と気づきにくく、ある程度の不調は我慢できるために発見が遅れやすい病気の一つです。乾燥感や目がゴロゴロする違和感のほか、目が疲れやすい、目の奥が痛む、見えづらいなどもドライアイが疑われる症状に含まれます。現在はドライアイを治療する目薬も多くの種類があり、一人ひとりに合った使い分け、または併用によってとても楽になるはずです。さらに涙の分泌量が減っている方は、涙点プラグによって症状を緩和できます。私が眼科医になって20年もたちませんが、その間にも眼科の検査・治療は非常に進歩しました。昔は治療不可能だった病気、例えば加齢黄斑変性症なども治療できたり、進行を食い止められたりと、研究成果が医療現場に反映されているのです。また白内障の手術も1週間入院して1時間の手術を行い、その1週間後から次第に視力が戻るといった感じでした。それが今では手術自体が10分ほどで終わり、翌日にはハッキリと見えるまでに回復します。以前の常識で治りにくい、治療が長引くと思い込んでいる方など、是非早めに検査や治療に来ていただきたいですね。

最新機器で正確に検査を行う視能訓練士が常駐

クリニックの設備について特色を教えてください。

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当院はビル2階にあって、窓からたくさんの光が入って開放的なイメージ。その雰囲気に合った、患者さんが気持ちよくなる空間にしようと思いました。内装はシンプルにまとめたのですが、単調さを避けて受付後ろの壁紙は少しこだわりましたね。また小さなお子さんも検査しやすいよう、検査室は広めのスペースを用意しています。できれば将来は妻と一緒に診療したいと考えて、診察室は最初から2つ作ってあるんです(笑)。まだ開業して数年ですから、最新の眼底カメラなど検査機器も新しく、充実していますが、そうした検査機器を十分に使いこなせるよう、当院には視能訓練士が常駐して正確な検査を行っていることも大きな特色です。

視能訓練士は診療にどう役立つのでしょうか?

眼科領域の検査や治療はここ20年ほどで大きく進化しました。検査機器も同様で、それらを専門家である視能訓練士国家資格を持つスタッフが適切に扱うことで、非常に精度の高い検査が可能になります。眼科医にとっては視力が低下すれば病気の発症を疑いますし、合っていない眼鏡やコンタクトは慢性的な眼精疲労、頭痛、肩こりの原因にもなります。ですから毎回正確に視力を測ることは、眼科の診療で非常に大切なことなんです。またお子さんの斜視や弱視などの診断には欠かせないパートナーだと思っています。また高齢や生活習慣病などで視力が低下した方には、必要な器具を選び、その使い方の指導やリハビリなどにも携わっています。当院では開業時からずっと視能訓練士が常駐していますが、患者さんをより正確に診断するためにも、今後もこの体制を続けたいと考えています。

こちらで開業されて、プライベートはどうお過ごしですか?

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兄に誘われて始めたウインドサーフィンは、今も大好きで続けています。海上を滑るように疾走する感じ、全身を使ってジャンプしたときの浮遊感など、日常とは違った経験ができるのがいいですね。海から陸の風景を見て自然や四季を感じ、仕事を忘れてリフレッシュできます。ただ子どもが生まれ、こちらで開業してからは海に行く機会もずいぶん減りました。その代わり家族全員のスポーツとして、テニスとスキーを始めました。妻もスポーツやアウトドアが好きで、実はスキーは彼女の方が先輩格。私はスノーボード派でしたが、妻はスキーが得意、子どももスキーを習い始めることになって、仲間はずれになる前にあわてて転向しました(笑)。まだ小学生の子どもたちですが、将来は好きな仕事に就いてくれたらと思っています。ただ最近は娘が「眼科医になりたい」と言ってくれて、それがとてもうれしかったですね。

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