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三上 康和 院長の独自取材記事

三上耳鼻咽喉科

(横浜市南区/南太田駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市立大学附属病院で長く耳鼻咽喉科の診療に携わり、また癌研究会附属病院(現:がん研究会有明病院)の頭頸科でも研鑽を積んだ「三上耳鼻咽喉科」三上康和院長。「地域医療に取り組みたい」と2009年に同院を開業した。多種類のファイバースコープや超音波検査装置などの設備を整え、小さい子どもから高齢者まで、耳鼻咽喉科の多様な疾患や、耳や鼻のトラブルに対応している。「漫然と流されず、患者と丁寧に向き合いたい」という真摯な診療姿勢が印象的な三上院長。その一方、ニックネームにちなみ、「みかん」をクリニックのトレードマークにするなど気さくな人柄で、耳鼻咽喉科が苦手な子どもにも慕われているようだ。そんな三上院長に、クリニックの特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2019年1月9日)

頭頸部がん診療の研鑽も積んだ耳鼻咽喉科の医師

まず、耳鼻咽喉科の医師になるまでの経緯を教えてください。

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内科医師である父が、患者さんに頼られている姿を見て、自分もそうなりたいと小さい時から考えていたのが医師を志したきっかけかなと思います。内科と耳鼻咽喉科のどちらに進むか迷いましたが、内科的治療だけでなく手術もしたいと考えて横浜市立大学附属病院の耳鼻咽喉科に入局しました。耳鼻咽喉科は、自分で診断するところから始まり、最初から最後まで患者さんをしっかり診ることができ、また耳や鼻、喉から頭頸部がんまで、担当する分野が広いことも魅力でした。

がん診療の研鑽も積まれたとお聞きしました。

大学を卒業して7年目に、恩師の教授から癌研究会附属病院(現:がん研究会有明病院)の頭頸科で学ぶことを勧められました。そこは頭頸部がんの治療で知られる病院で、頭頸部について学びたいという医師が全国から集まり、活気のある刺激的な環境でした。横浜市大から派遣された医師として、大学の名を落とさないように、また学んだことを伝えるという使命も感じ、必死に勉強しました。学べば学ぶほど興味が湧き、当初の派遣期間を延長してもらい、3年4ヵ月間働くことができました。いろいろな医師たちの考え方を知る機会となり、耳鼻科医師としての知識や技術も深めることができた貴重な経験でした。「病気を治す!」という姿勢、患者さんに対する向き合い方を改めて学んだと思います。

この南太田で開業された理由は?

大学病院で勤務するうちに、だんだんと「耳鼻咽喉科の医師として一度リセットし、新しいことに挑戦したい」という思いが強くなったのです。そして開業するなら、横浜市大の附属病院に患者さんを紹介できる地域でと思っていました。いくつもの街を実際に歩いて回り、ちょうど建築中だったこのビルを見つけたのです。南太田にはもともと親近感を感じていましたが、昔ながらの地域と新しいマンションが立ち並ぶ地域が混在し、お年寄りも多い一方、小さな子どもを持つ若い夫婦も多い、バラエティーに富んだ魅力的な街で、ここで開業して良かったと思っています。

「みかん」がトレードマークになっていますね。

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三上なので、子どもの頃、みかんと呼ばれたこともあり、愛着があるんです(笑)。そこで、みかんと、耳鼻咽喉科のシンボルである額帯鏡を使ったデザインにしようと決めたのです。院内のマスコットや、胸につけているバッジは妻が作ってくれて、また妻や娘がぬいぐるみや絵本を少しずつ集めてくれました。

ファイバースコープや超音波による適切な診断が特徴

どのような患者さんが多いですか?

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多いのは小学校に上がる前の小さいお子さんと、高齢の方です。症状としては、お子さんたちは、痛みのある中耳炎から鼓膜の奥に水のたまる滲出性中耳炎、鼻水や鼻づまりなど。高齢の方は耳鳴りや難聴、働き盛りの方はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが多いですね。お子さんの場合、私もスタッフもなるべく痛くしないように心がけていますが、治療で鼻水を吸い出す時は細い管を鼻に挿入するので、どうしても泣く子が多くなります。でも泣いても、また来てくれるのでホッとします(笑)。スタッフが子どもの扱いに慣れているので助かっていますね。

診療面での特徴を教えてください。

電子ファイバースコープを3本用意し、喉に刺さった魚の骨などを取る鉗子つきのものなどを含めてファイバーは合計6本備え、大学病院と同等のレベルにしています。ファイバースコープは洗浄に時間がかかるので、本数が必要なんです。また大学病院時代、超音波検査を専門としていたので、超音波検査装置を備えているのも当院の大きな特徴です。例えば、首筋の太い筋肉「胸鎖乳突筋」の下にできるしこりは触診ではなかなかわかりませんが、超音波検査をすれば多くの情報が得られ、診断が容易になります。甲状腺や耳下腺の腫瘍の診断にも役立ちますし、患者さんの負担も少なく、時間もかかりませんから有用な検査だと思います。当院のホームページを見て、首のしこりが心配だから超音波検査を受けたいと受診される患者さんも少なくありません。

診療する上で大切にされているのはどのような点ですか?

患者さんが困っている症状をよく聞いてしっかり治すことです。漫然と治療せず、的確に診断して、早く治すことも重視しています。また、患者さんへのわかりやすい説明を心がけています。電子カルテのファイリングシステムは、撮影した耳や喉の画像、聴力検査やエックス線検査の結果などを患者さんごとに管理できるので、患者さんに説明する際にとても役立ちます。治療経過がひと目でわかるので、私自身もとても助かっています。

ところで、プライベートな時間はどのようにお過ごしですか?

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これという趣味もなく(笑)、時々映画を観に行くくらいです。小学生の頃は少年野球、中学では卓球、高校では柔道、大学ではラグビーと、いろいろ経験しました。中でも楽しかったのが柔道で、今でも毎年正月には欠かさず、当時の柔道部仲間と集まってお酒を飲んでいます。それぞれ職業も違いますから、いろいろな話ができて楽しいですし、高校時代の友人は私には一生の友人ですね。

子どもから高齢者まで信頼される耳鼻咽喉科をめざす

これからの展望についてお聞かせください。

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患者さんは、私という個人を頼って来院してくださるので、勤務医時代とは異なる責任感や緊張感をもって診療に携わっています。現在の診療の質を持続し、これからも地域の方々に信頼されるように、「当院へ来て良かった」と思っていただけるような診療を続けたいと考えています。開業して10年たち、小さかったお子さんが成長した姿などを見ると、この地域で開業して良かったなと改めて思います。縁あってこの地に開業したわけですから、地域の人のためにできることを尽くしていくことが私の使命だと思っています。

耳鼻咽喉科の医師という立場から、お母さんやお父さんへアドバイスはありますか?

小さなお子さんは滲出性中耳炎を繰り返す場合が多いので、根気よく治療してほしいですね。幼児は自分からあまり症状を訴えないので、完治しないうちに親御さんが大丈夫だと判断して通院をやめることが少なくありません。医師が「大丈夫」と言うまでは通院を続けてください。また乳児は口呼吸がうまくできないので、鼻水が多い時はこまめに吸ってあげることが大切です。ご自宅でうまく吸えないときや鼻水が多い時は気軽に来院してください。風邪の場合、小児科とどちらを受診したらよいかと迷われることもあると思いますが、鼻水が多かったり、鼻水がたれて咳が出ていたりする場合は耳鼻咽喉科に来ていただけたらと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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最近、目立つのは、喉の違和感や異物感を訴える方です。大人の方で、風邪でもないのに、喉の違和感や声のかすれがある場合はがんの可能性もありますから早めの受診をお勧めします。また急に聞こえなくなったり耳鳴りがしたり、耳がこもった感じになったら、突発性難聴が考えられます。治療が遅くなると回復が難しくなるので、できるだけ早く受診してください。鼻水が喉のほうに流れて咳が長引く場合には、副鼻腔炎からの後鼻漏が原因になっていることがありますので、耳鼻科を受診してください。また、高齢になり耳の聞こえが悪くなってきても、補聴器は恥ずかしいと使われない方が多いようです。最近、認知症と難聴の関係も明らかになってきていますので、認知症の予防としてもきちんと補聴器を使っていただきたいと考えています。

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