全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月28日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 中郡大磯町
  4. 大磯駅
  5. さいとうクリニック
  6. 齋藤 元伸 院長

齋藤 元伸 院長の独自取材記事

さいとうクリニック

(中郡大磯町/大磯駅)

最終更新日:2023/04/03

齋藤元伸院長 さいとうクリニック main

2023年4月に新規開院した「さいとうクリニック」は大磯駅から徒歩3分。齋藤元伸院長は東京女子医科大学病院およびその関連病院で消化器外科医として研鑽を積み、その後、内科医としての勤務を経験。今まで培ってきた技術や経験を生まれ育った大磯で生かしたいと、地元での開院を決意した。内科、外科、消化器内科、内視鏡内科、肛門科を基盤とした総合診療を行う。内視鏡検査、超音波検査、採血検査、レントゲン検査などの充実した設備により病気の早期発見、診断をめざす。齋藤院長の根底にあるのは「困っている人を助けたい」という想い。その地域医療にかける情熱にふれてきた。

(取材日2022年12月20日/更新日2023年4月3日)

今までの経験を生かし総合的な診療で地元に貢献したい

開院場所の大磯町は院長が生まれ育った町だそうですね。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック1

はい。大磯は私が生まれ育った場所です。高校までは地元の学校に進学し、大学も実家から通ったので、数えきれないほどの思い出があります。開院するにあたり、今まで勤めてきた地域も視野に入れましたが、これまで培ってきた技術や経験を自分が育った町に還元できたらという想いがあったので、大磯での開院を決意しました。この辺りはのどかな景色も魅力で、私が小さい頃からほとんど変わっていないような気がします。幼少期は活発で、外で元気に走り回って遊んでいました。今も周りの景色を見ると、ふとその頃を思い出すことがあります。当時はとにかく遊ぶことに夢中でしたが、高校生になってから人の命を助ける職業に就きたいと思うようになり医師を志しました。

そして、医学部へ進学されたのですね。

はい。大学ではサッカー部に所属し練習に打ち込みました。同期、先輩、後輩に恵まれて楽しい大学生活を過ごしました。卒業後、大学にそのまま残って初期研修を受ける人が多い時代でしたが、新しい環境で新しい仲間と切磋琢磨したいという想いから東京女子医科大学病院を選びました。ほぼすべての診療科で研修を行い、その中から、第2外科に入局することに決めました。今では診療科ごとの医局になっていますが、当時の第2外科は消化器外科、乳腺外科、小児外科の複合医局であり、幅広い外科の診療を行えることに魅力を感じました。

専門性を絞ってというのではなく、幅広く診ることができる医師をめざされたのですね。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック2

そうですね。外科では手術前後の全身管理があるので、専門の臓器だけではなく、頭から足の先まで自分たちが責任を持って診るという考えの医局だったので、自分もその一員になりたいと思いました。また、小児外科もあったため、幅広い年齢層を診ることができました。多くのことを経験した後に、自分の専門を消化器外科に決めました。私がいた医局は診断に必要な検査ができるようになってからではないと手術が担当できないシステムでした。外科治療を学ぶだけではなく、自分で検査、診断もできるようになることが求められたので、そのため、疾患に対して診断から治療まで習得することができ、おのずと守備範囲は広がりました。

内科・外科を問わない総合診療。内視鏡、超音波も可能

開院を決意するに至ったきっかけについてもお聞かせください。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック3

私は大学病院およびさまざまな地域の中核病院で、消化器外科医として診療を行ってきました。大学病院では先端医療を、地域の病院では地域の特色に応じ、より患者さんに近い立場で診療に携わってまいりました。数年前より、患者さんにより近い立場での診療を継続的に行いたいという気持ちが芽生え、開業を意識し始め、今まで培ってきた技術や経験を生まれ育った大磯で生かしたいと思い開院を決意しました。地元の友人から「いつ地元に戻るのか、体調が悪い時に相談したい」などと言われたことも、地元での開院を後押しされた一因となりました。

総合的に診てもらえるクリニックを地域の皆さんも求めていたのではないでしょうか。

そうですね。体調が悪いときや何か相談をしたいときに、最初に何科を受診すれば良いのか迷う方は多いと思います。そんな時に大きな病院に行かずとも、総合的な診療が受けられるのは患者さんの負担軽減にもつながると考えます。高齢社会になり、複数疾患をお持ちの方も少なくありません。当院では内科・外科を問わない総合診療に加え、内視鏡、超音波、レントゲン、採血検査など充実した設備により、病気の早期発見、診断に努めます。総合的に判断することができれば、患者さんには大きなメリットとなるのではないかと考えます。

内視鏡検査が受けられるのも患者さんにとって通いやすさにつながるでしょうね。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック4

胃がんや大腸がんは早期発見・治療によって根治が望める疾患です。早期で発見できれば体に負担の少ない低侵襲の内視鏡治療や腹腔鏡治療などを選択できます。早期がんの場合、症状が出ないこともあるので、症状のない方でもスクリーニングとして行う意義は十分あります。また、高齢の方は複数の疾患を抱えておられる方も少なくありません。通院しているクリニックで内視鏡検査も受けられると、全身状態を把握できている分、その後の診断、治療が進めやすいこともメリットだと思います。内視鏡検査は苦しいのではないか、また、実際に受けられて苦しかった、つらかったという体験から検査に踏み出せない方もいると思います。当院ではできる限り負担を軽減できるよう、経口内視鏡のほかに経鼻内視鏡も備え、鎮静剤を用いた検査にも対応します。また、大腸検査ではポリープがあった場合、日帰りで手術可能なものであればその場で治療する方向で考えています。

困っている人の声に耳を傾け、気持ちに寄り添う診療を

この辺りは一軒家にお住まいの高齢者も多いと聞きました。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック5

そうですね。大磯出身でありますので、土地勘があることは診療にも非常に役立つと思います。住所を聞いただけであの辺りだなとわかりますし、坂道が多い、あるいは歩いて何分くらいかかるな、というような見当がつきます。その上でお話を聞けば、より深く患者さんの生活環境を知ることができますから。高齢者は特に複数のクリニックを通院するとなるとご負担が大きく、足が遠のいてしまうことも否めません。困っている人を助けたいというのが医師である私の原点ですので、内科だから、外科だからという線引きはせずに総合的な診療を行います。それがかかりつけとして最も求められていることだと思っています。

そのためには院長ご自身の健康管理も大事だと思いますが、何か取り組んでいることはありますか?

趣味がランニングなので、時間があると走っています。体を動かすことが好きなので、これまでもよく地域のマラソン大会などに参加していました。走らなくなると体重が増えてくるので、やはり体を動かすことは重要だなと実感しています。あとリフレッシュするという意味では釣りも好きです。大磯という自然に満ちた環境の中で育ちましたので、小さな頃からずっと釣りをしていたんですよね。魚を釣ることよりも、心穏やかに海を眺めているのが好きなのかもしれません。このようにリラックスできることも健康面に良い影響をもたらしてくれると思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

齋藤元伸院長 さいとうクリニック6

当院は、内科、外科、消化器内科、内視鏡内科、肛門科を軸とした総合的な診療を行います。また、感染対策の診察室を設け、発熱等感染の疑いのある患者さんと定期受診の患者さんが接することのないように、クリニックの入り口を分けました。安心して受診していただけるのではないかと思います。私は困っている方の相談に乗るというスタンスですので、診療科の線引きはいたしません。開院するにあたり、「病気を診るだけでなく、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添い、声に耳を傾け、それに応えることを信条として、誠実かつ丁寧な診療を心がける」と決意しました。その想いを胸に、これから先の医師人生を地域医療に捧げるべく、まい進する所存です。些細なことでも構いません。お気軽にご相談にいらしてください。よろしくお願いいたします。

Access