正東 脩平 院長の独自取材記事
上福岡エスデンタルクリニック
(ふじみ野市/上福岡駅)
最終更新日:2026/10/02
小さな子どもがいると、親自身が不調でも医療機関へ行くのは簡単ではないことが多い。「上福岡エスデンタルクリニック」は、正東脩平(しょうとう・しゅうへい)院長自身の体験から「家族が一緒に通える歯科医院」をめざし、2022年12月に開院したクリニックだ。正東院長は、日本歯科大学を卒業後に台東区・蔵前の歯科医院に勤務し、地元に戻ってきた。患者が不安を感じることがないよう、丁寧でわかりやすい説明に心をくだく。「一緒に相談して決めましょう、といつも声をかけています」と語る正東院長に、家族皆で通えるクリニックへの想いや、不安や疑問を残さない説明の工夫、今後の展望を聞いた。
(取材日2026年8月31日)
地元に構えた「家族全員で通える歯科医院」
まずは、歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

通っていた中学・高校が医療系をめざす人の多い学校で、僕自身もともと医療系に進みたい気持ちがあったので、自然とそうなっていきました。医療系といっても薬剤師や医師、歯科医師などいくつか職種があるので、どれを選ぶか悩んだ時期もありました。決め手になったのは、人と多く接する機会があるほうが良いな、という思いです。歯科医師や医師であれば、診療の中で患者さんとじっくり話ができて、接する時間も長いのかなと。それで、歯科医師の道を選びました。
地元・ふじみ野市での開院を選んだのはなぜですか?
歯科医師になったからには、いつかは自分のクリニックを持ちたいと思っていました。その時期を考えている中で大きな転機になったのが、子どもができたことです。子どもとの時間を大切にしたい気持ちもあり、地元の埼玉に帰ろうと決めました。勤務していた時と違って、朝は時間に余裕がありますし、夜も早く帰れますからね。ちょうど地元でいい場所が見つかったのも縁だったと思います。東京で勤めていた頃は、オフィス街だったので、30~50代くらいの働いている方を診ることが多かったんです。こちらは埼玉のベッドタウンですから、お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方がいらっしゃいます。お子さんの予防からご高齢の方の義歯作りまで、多様なニーズに応えられるのが良いなと思い、ここでの開院を決めました。
コンセプトは「家族全員で通えるクリニック」なのですね。

はい。子どもを持ってから、親が不調で医療機関に行きたくても、小さな子ども連れだとすごく大変だと実感することがありました。それなら家族全員が来られるようにしたい、手が空きづらい親御さんたちも通いやすい歯科医院にしたいと考えて、クリニックの方向性を決めました。今は保育士が2人在籍しており、保育士がいない時も歯科助手がお手伝いすることで、小さな子どもがいるお母さんやお父さんにも落ち着いて治療を受けてもらえるようにしています。診療スペースは広く取っていますので、親御さんと離れることが難しい子は一緒に診療室へ入って、テレビを見て待っていてもらうことも可能です。院内は車いすやベビーカーのまま入れますし、キッズルームやベビールーム、おむつを替えられる場所なども設けました。ありがたいことに、0歳から100歳まで、本当に幅広い患者さんが来てくださっています。
疑問や不安を残さないことが一番大事
小さなお子さんとは、どのように向き合っていますか?

小さな子どもの治療は予防が中心ですね。一番良いのは、虫歯ができないこと、病的なことが起きないことだと思うんです。ただ、何か起きた際に僕たちが対応できないと困ります。泣いてばかりで治療できないとなると、いくら小児を専門とする歯科医師でも手を出せないことが多々ありますから。だからこそ、歯科医院という環境に慣れてもらうことも大切だと考えています。お父さんやお母さんについて来ることで、自然と慣れてもらえるので、そういう意味も含めて、0歳から来てもらえればと思っています。実際、小さい頃から通っている子は、大きくなっても泣いて治療が受けられないということはあまりなく、すっと診療室に入れる子が多いなと感じます。小児の診療については、専門的に手がけている歯科医師にも来てもらっています。
診療の際に心がけていることを教えてください。
昔から同じですが、患者さんに疑問や不安を残さないこと、これが一番です。口の中は自分では見えないので、患者さんからすると何をされているのかわかりづらい場所です。だからこそ、わかりやすい説明を心がけています。写真を撮ったり資料を見せたりしながら、今どのような状況なのか、どんな治療法があるのか、しっかりお伝えするようにしています。それでも足りないかもしれないので、毎回「何かあれば言ってくださいね」とお声がけしています。僕よりも受付や歯科衛生士のスタッフのほうが話しやすいこともあると思うので、患者さんが困っていることはなかったか、後でスタッフに確認もします。あとは、患者さんの表情をよく観察するようにします。表情から、この方はまだ納得されていないかもしれないと感じたら、説明を足す。伝わっているかを確かめながら、言い方を変えるなどしますね。
治療法も、患者さんと相談しながら決めていくのですね。

今は、歯科医師が決める時代ではないと思っています。がんの手術を受けるかどうかを選ぶのも患者さんですから。僕たちの役割は、選択肢をお示しして、判断するための知識を渡すこと。その中で患者さんに選んでもらえればと考えています。メリットもデメリットもしっかりご理解いただいた上で「どうしても歯を残したい」と言われれば、ではそれで進めてみましょう、という話です。患者さんのお口ですからね。妊娠中の方も同じで、今すぐ治したいというご希望なら早めに治療しますし、おなかの赤ちゃんのことを考えてもう少し後がいいということなら、相談して様子を見ていただきます。患者さんを困らせてしまうかもしれませんが、一緒に相談して決めましょう、といつも声をかけているつもりです。
診療の質と通いやすさの継続的底上げをめざす
どのような時にやりがいを感じますか?

患者さんから、直接でも口コミでも「ありがとう」の声をいただけると、非常にうれしく思いますし、ありがたいなと感じます。やっぱり、喜んでもらえるのがやりがいですね。ただ、これもスタッフのおかげだと思っています。皆すごくテキパキ動いてくれて、とても丁寧に対応してくれます。僕からは必要最低限のことを伝え、気持ちよく働けるような環境づくりを心がけています。スタッフそれぞれが自分で考えて動いてくれるので、本当に助かっています。
今後、力を入れていきたいことを教えてください。
経営的に院を大きくしていきたいとは考えていないので、自分のキャパシティーの中で、今来てくださる患者さんを大切にしながら診療も運営もできればと思っています。ただ、患者さんのニーズには応えられるよう知識や技術をアップグレードすることは常に意識しています。開院から4年ほどたち、患者さんが増えて予約が取りにくくなっているので、まずはここを解決すべく、スタッフを増やすことを考えています。クリニック全体の診療レベルの底上げにも取り組みたいですね。担当する歯科衛生士によって説明が違う、ということをなるべくなくしたいので、知識を共有し、誰が担当しても同じような結果を出せるようにしたいと思っています。もちろん、治療の質を高めていくためにも、インプラントや歯周病治療などは、これまでどおり日々勉強を重ねていくつもりです。
最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

口に関わることであれば、本当に何でもご相談ください。魚の骨を飲み込んでしまった、口内炎ができた……こういった内容でも構いません。「この口内炎はがんではないか」と心配な方や、お子さんで「永久歯が内側から生えてきたけれど、この歯の位置は大丈夫ですか」といった場合のご相談も可能です。虫歯や歯周病以外のことでも、遠慮なく来ていただきたいですね。診療内容も、だいたい何でも手がけています。疑問や不安があれば、相談してなるべくゼロにしてお返しできると思っていますので、困ったことがあればお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、つめもの/3万3000円~、歯列矯正/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

