先生と仲良くなろう
親子で受診し健やかな口腔へ

子連れでも安心して過ごせるような院内で、親が先にチェアへ。不安や怖さの少ない歯科診療の提供を

Q親子やファミリーで、一緒に受診できるのですね。

A

▲子どもも通いやすい院内づくり

この近辺は住宅が多く、また当院の目の前はショッピングモールです。お散歩や買い物のついでに立ち寄ってもらえたらという思いもあって、この場所で開業しました。待合室にはキッズスペースや治療の励みになるようカプセルトイを用意し、診療ブースまでベビーカーで入れる広さにしています。各ブースも広めで、チェアの横には小さな椅子を置いてお子さんが座れるようにしていますし、靴を脱いで遊べる小さなキッズスペースを備えたブースも。お母さんやお父さんが先にチェアに座れば、お子さんは興味津々でその姿を見ますし、実際に治療を受けながら「大丈夫だよ」と笑顔を見せてあげると「じゃあ次は自分が座ってみる」となりやすいと思います。

Q子どもが通い始めるタイミングは、いつが良いのでしょうか。

A

▲治療の励みになるようカプセルトイを用意

「いつからでもどうぞ」というのが率直な気持ちです。ただ、早くから歯科医院が怖いと思ってしまうと、後々困ることに。ですので、痛みやトラブルがなく治療が必要でない時期から受診を始めて、歯科の雰囲気に慣れてもらえると良いですね。「歯が生えてきました、どうしましょう」でも構いません。その段階で治療が必要なことはほぼないですが、これから虫歯にしないためにどんな食生活やケアをすれば良いか、親御さんに説明します。あるいは、親御さんに症状があるときにお子さんを連れてきて、治療を受ける姿を見せてあげてほしい。子育て中や幼稚園で勤務していたスタッフがサポートしますので、気兼ねせずぜひ親子一緒に来てほしいです。

Qお子さんを診るときに心がけていることはありますか？

A

▲子どものペースに合わせた診療

やっぱり自分の体を触られるわけですし、治療は自分自身のこと。ですからどんなに小さなお子さんに対しても、例えば本人の目を見て「頑張ろうね」などと話をします。ちょっと大きな子でしたら、治療の目的や期待できる効果も説明します。ただ同時に「無理はしない」ことも大事にしています。小さな子でしたら、お母さんのお膝の上で治療することもできますし、どうしても嫌がるようなら、「今日はやめておこう、でもまた来てね、次は頑張ろう」と約束して帰します。症状や親御さんの希望にもよりますが、状況が許すのであれば、2回、3回と回数を重ね、お子さんが自らチェアに座ってもらえるようにしていきたいですね。

Q予防的矯正もされていると伺いました。

A

▲子どもに配慮した治療

歯が生えそろう時期の歯並びは外からの力で動きやすく、特に舌や唇の位置、指しゃぶりのような口周りの癖で大きく左右されます。また、今はやわらかい食品が多いこともあり噛む力が発達せず、顎が成長しにくいことや口呼吸のお子さんが多いことも心配です。乳歯の歯並びは永久歯の歯並びにも影響しますし、歯並びの悪さや口呼吸は将来的に全身の健康にも関わることがわかっています。予防的矯正では歯並びとともに口呼吸や口唇の癖に関しても改善がめざせますし、小さい時期のほうが癖は修正しやすい。また、本格的な歯列矯正よりは価格に配慮されています。ただ、装置はご自宅で使いますので、お子さんのやる気も大事になりますね。

Q小さな頃から歯科に通うメリットを教えてください。

A

▲子ども自身が興味を持ち、自分の意思で頑張れる治療をめざす

先ほど、「将来治療が必要になったときに、歯科嫌いで困らないように」とお話ししました。もちろんそれはそのとおりですが、早くから虫歯の予防やきれいな歯並びにつながる生活をしていれば、大がかりな治療が必要になる可能性は低くなるでしょう。親子が一緒になって、歯やお口に対する健康意識を育てていく、そのサポートも歯科医院の役目だと思っています。またこれまでの経験から、親御さんだけでなく、歯科医師がお子さんを褒めたり励ましたりすると「予防や治療に対してお子さんのやる気や使命感が変わる」ことも実感しています。歯科医師と親しい関係を築いておけることも、早くから歯科医院に通っていただくメリットだと思います。