院内で詰め物が作れるCAD／CAMシステム、保険診療から自費診療までさまざまな素材から選ぶことも可能

QCAD／CAMシステムとはどのようなものですか？

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▲数十分から数時間で製作できるCAD／CAMシステム

CAD／CAMシステムでは、3Dスキャナーで撮影した歯や口腔内の数値をもとにパソコンで詰め物やかぶせ物をデザインし、専用加工機でブロックの状態の素材を自動で削り出します。かつては歯科技工士など人の手で数日かけて作っていましたが、このシステムでは数十分から数時間で製作できます。またデジタルデータに基づいて製作するので、サイズなどの誤差が少ないですし、採寸から製作まで一貫しているので効率良く製作できます。当院でもこのシステムを導入していて、受診から製作、治療まで、より短時間で提供できるよう努めています。加工機は受付の横にありますので、詰め物やかぶせ物が削り出される様子を見ることもできますよ。

Qどのような患者さんが、この治療に向いていますか？

A

▲金属アレルギーがある人でも安心して治療ができる

素材が白いので、白い詰め物やかぶせ物を使って治療したい、自然の歯に近い見た目にしたいという方にお勧めです。特に若い方は、圧倒的に白い素材を希望されるようです。素材には金属が含まれないので、金属アレルギーがある方でも安心して治療ができると思います。それから、製作にかかる時間そのものが非常に短くなりましたし、でき上がる詰め物やかぶせ物も歯にフィットしやすいことが期待できます。保険診療であれば最短で2日、自由診療の素材を使えば、最短1日での治療も可能です。このため、少ない受診回数で早く治療を終えたいという方や、歯科治療が苦手だという方にも向いている治療だと思います。

Q治療の流れはどのようになりますか？

A

▲3Dスキャナーでスキャンをして歯の立体画像を作成

当院では今のお口の状態を正しく知っていただくために、高校生以上の方では初診時に3Dスキャナーでスキャンをして歯の立体画像を作成します。エックス線画像と一緒に見ると、歯の中で広がっている虫歯や歯茎の腫れなどもわかりやすいですよ。その上で治療方針を立て、虫歯や歯周病などの治療を始めます。詰め物やかぶせ物が必要になれば、CAD／CAMシステムを使って院内でスピーディーに製作。違和感がないように微調整をして歯に接着します。白い素材は金属よりも汚れがつきにくいですし、接着の技術が進歩して、外れにくさも期待できるようになりました。日常的なケアをきちんとすれば長く使い続けられることも望めます。

Q最近では、保険診療でも白い素材が使用できると聞きました。

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▲保険診療の白い素材での治療を選ぶ患者が増えている

CAD／CAM用ブロックという白い素材が、保険適用になっています。セラミックなど自由診療になる素材に比べると耐久性や色の種類は限られますが、保険適用の範囲も広がりました。以前は歯の位置によって保険適用に制限がありましたが、現在は7番と呼ばれる一番奥の歯が上下とも残っていれば、それより前の歯は基本的には保険適用になります。もちろん、詰め物やかぶせ物はCAD／CAMシステムで製作。今は金属価格が高騰していて自由診療の白い素材とさほど価格差がないこともあり、保険診療の白い素材での治療を選ぶ方が非常に多いですよ。

Q白い素材には、他にも種類があるそうですね。

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▲患者のニーズにあわせて素材を選べる

自由診療になりますが、当院では白い素材としてセラミックも取り扱っています。セラミックは非常に硬いので品質や耐久性が高く、また色の種類も非常に多いので、よりご自身の歯に調和する色を選ぶことができます。実は、3Dスキャナーはサイズとともに色も計測していて、素材の色も見た目だけでなく数値に基づいて選択できるのです。また自由診療であれば、最短受診したその日にスキャンから詰め物・かぶせ物の製作、装着まで行えますし、データが当院にあるので、以前に作ったかぶせ物が万が一取れたり割れたりしても同じものがすぐに作れます。ご自身のニーズにあわせて素材を選べるのも、CAD／CAMシステムによる治療の特徴です。