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桂 裕紀 院長の独自取材記事

長岡京かつら耳鼻咽喉科

(長岡京市/長岡京駅)

最終更新日:2023/02/22

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科 main

JR京都線長岡京駅より徒歩約2分の場所にある「長岡京かつら耳鼻咽喉科」。2022年12月1日に開院したばかりの新しいクリニックだ。明るい院内と愛らしいうさぎのロゴが印象的で、子どもの受診はもちろん、優しい桂裕紀院長の人柄を頼りに、幅広い世代の患者が訪れる。桂院長は、10代の頃から原因不明の両耳難聴に悩まされ、補聴器の装用をきっかけに耳鼻咽喉科の医師を志したという。同じ悩みを持つ患者を救いたいと、補聴器に関する外来も設け、遠方から訪れる患者も多いそうだ。痛みや怖さに配慮した診察をモットーに、患者の不安に寄り添える地域のかかりつけ医でありたいという桂院長に、診療する上で大事にしていることや、クリニックの今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2023年2月3日)

両耳難聴に悩んだ過去から耳鼻咽喉科の医師を志す

こちらのクリニックで院長に就任された経緯をお伺いできますか。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科1

医療法人結和会の理事長である原聡先生にお声をかけていただいたのがきっかけです。結和会の掲げる理念が「日本一の居心地が良い診療、より接遇の行き届いた温かい対応」であり、患者さんの不安を安心に変えたいという想いに共感して、こちらの院長を務めることになりました。私自身、以前いた病院でも、患者さんにいかに満足して帰ってもらえるかを意識して働いていたので、それを当院でも実現できたらと思っております。また、結和会が持つ診療システムをはじめとしたノウハウやスキルを習得したいという気持ちもあります。

これまでのご経歴についてお伺いできますか。

高知大学の医学部を卒業したのち、京都大学医学部附属病院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科に入局しました。頭頸部の悪性腫瘍に対する外科治療を主に行っていたので、切除や再建手術をはじめ、感染症が起きないようにするための治療など、多くの複雑な症例にも携わってきました。そのあとは前職である倉敷中央病院に移り、そこは耳鼻咽喉科の症例数を持つ病院でしたので、手術の執刀や麻酔に関することなど、多くの研鑽を積むことができました。そもそも私が耳鼻咽喉科の医師を志したのは、10代の頃から原因不明の両耳難聴に悩まされ、最終的に補聴器を装用することになった過去がきっかけなんです。なので、病院でも当クリニックでも、同じような悩みを抱える患者さんを救いたいという思いがあります。

クリニックにはどんな方が多くいらっしゃいますか。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科2

大半は近隣エリアに住む方です。一般的な耳鼻咽喉科領域に関する主訴や、補聴器に関する相談が多いですね。あとはお子さんを連れてくるお母さんから、他の耳鼻咽喉科に行くと大泣きしてしまったけれど、ここなら大丈夫と言ってくださることもあり、そういったお声は非常にうれしいですね。当院のうさぎのロゴを覚えていて「あのうさぎさんのところに行く!」なんてお子さん自ら言ってくれることもあるそうです。子どもは痛がらせたり怖がらせたりしてしまうとクリニックに行くのが億劫になってしまうので、そこに配慮した治療を心がけています。私のめざすクリニックのかたちとして、これまでの経験を生かして耳鼻咽喉科の医師としてスペシャリストな役目は果たしつつも、皆さんが何でも気軽に相談できて、安心して通えるようなホームドクター的な存在でありたいと思っています。

補聴器に関する外来を設け、悩みや不安に寄り添う

補聴器に関する専門的な相談も受けておられるそうですね。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科3

補聴器購入や装着に際しての悩みや相談を受けつけられたらと思い、専門の外来を設置しました。私自身が難聴を患って補聴器を装用しているので、難聴の患者さんが不安に思うポイントをしっかり理解しているつもりです。開業したばかりですが、ホームページにも記載しているからか、遠方から来てくださる方も多くいらっしゃいます。他のクリニックで補聴器の装用を勧められたがどうしたらいいかわからない、今装用している補聴器だと聞き取りにくい、といったさまざまな相談をされますね。当院では補聴器販売会社と提携し、定期的に補聴器の調整も行っています。初めて補聴器を買う場合は価格を気にされる方もいらっしゃるかと思いますが、価格の相談にも乗れますので、安心していらしてください。

設備面でのこだわりがあれば教えてください。

当院のこだわりは、診察室が2部屋あることです。急患が入った場合でも、他の患者さんをお待たせすることも少なくなりますし、将来的にもっと患者さんが増えた際には倍の数の診察ができると思っています。また今後は2部屋を活用し、私が患者さんを診ている間に、スタッフが次に待機している患者さんに対応できるような仕組みを作りたいとも思っています。最終的に、この病院の主人公は私ではなく、スタッフであってほしいという想いがあるんです。継続して通う患者さんに、スタッフと楽しくコミュニケーションを取ってもらえたらうれしいですね。もう1つは、聴力検査室が防音室になっていることです。聴力検査は簡易的なボックス型のものを使っているクリニックも多いですが、当院のものはゆったりとした広さのある防音室になっています。患者さんも集中しやすいのではないでしょうか。

今後注力していきたい治療はどういったものがありますか。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科4

幅広くさまざまな疾患を診ていきたいと思っています。その中でも、クリニック内でできる専門性の高いものにも注力したいです。例えば、投薬や点鼻薬などでは改善が乏しい鼻水や鼻閉症状の改善を図るためのレーザー治療や、外傷や鼓膜チューブ留置後、慢性中耳炎後に起きる鼓膜の穴の残存に対する鼓膜閉鎖手術も、条件が合えば外来の診察室で行おうと思っています。全身麻酔が必要なものや基礎疾患がある方には無理して行わず、適切な医療機関を紹介しますが、簡単な手術であればできるようにしたいですね。大学病院などはどうしても検査や治療に時間がかかってしまうので、患者さんの負担を軽減するためにも、当院でできることはやっていきたいです。

わかりやすい説明と痛みや怖さに配慮した診療をめざす

診療する上で大事にしていることを教えてください。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科5

一番大事にしているのは、とにかく患者さんには満足して帰っていただくことでしょうか。すべての疾患に確実な治療法があるというわけではないので、何事も必ずうまくいくとは限りません。それでも満足して帰ってもらうためには、医師の態度や説明方法が関係してくるのかもしれないと思っています。なので、日頃からそこは意識していますし、患者さんと対面で接するときの仕草にも気を配っています。あとはなるべく患者さん一人ひとりに合わせた、わかりやすい説明をするようにしています。こちらが説明した際に患者さんの反応が微妙だった場合には、別の治療法も提案してみるなど、この疾患だから絶対にこうしましょうとは言わず、なるべく症状を見ながら一緒に治療法を決めていくよう、心がけています。

クリニックの今後の展望についてお伺いできますか。

まだ開業したばかりですので、まずは困り事を抱えた患者さんにたくさん来ていただくことが第一目標です。そして、設備もより一層良いものを整備していき、スタッフの質をより高められれば、患者さんの満足度も向上していくと思います。また今後は地域の医療機関同士でも積極的に連携していきたいです。現在は、近隣の京都済生会病院と連携していて、術後フォローは当院で行うようにしていますし、今後はがんの再発期間が終わった患者さんなどもこちらで診察していこうと思っています。アフターケアを当院で請け負いつつ、地域のかかりつけ医としての役目もしっかり果たしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。

桂裕紀院長 長岡京かつら耳鼻咽喉科6

何か困り事があってもなかなか医師に相談しにくいという患者さんも多いと思います。そういった方も遠慮せずに、ぜひお越しいただけたらと思っています。耳鼻咽喉科の看板を掲げていますが、それ以外のことでも不安があれば気軽に相談してください。日頃不安に思っていることを安心に変え、患者さんには楽しい毎日を送っていただきたいと思っております。困ったときにいつでも安心して受診していただけるような信頼関係を構築し、長岡京の地域医療に関わっていきたいと考えておりますので、スタッフ一同お待ちしております。

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