福崎佑院長の独自取材記事

フォーユー歯科クリニック

(熊本市中央区／九品寺交差点駅)

最終更新日：2023/01/19

中央区本荘、市バス大学病院前より徒歩3分に位置する「フォーユー歯科クリニック」。熊本の繁華街からも近く、会社や大学がある活気ある地域に2018年に開業した同院は、広い駐車場と「ForYou」の看板がひときわ目をひいている。「フォーユー」というクリニック名には、「患者さんに寄り添い、あなたのための治療がしたい」という想いを込めたと話す、院長の福崎佑（ふくさきゆう）先生。福崎院長の診療コンセプトは予後を見据えた再発のない治療。そのため同院では、歯周病検査や虫歯菌の顕微鏡検査を徹底し予防治療に注力。また、虫歯治療は1日で治療を完了させるためCAD／CAMシステムを導入。「地域の皆さんの歯の健康を守りたい」と優しい笑顔で語る院長に、クリニックの特徴や日々の診療のこだわりなど、さまざまな話を聞いた。

（取材日2022年12月9日）

ママも子どもも。家族みんなが通いやすいクリニック
丁寧なカウンセリングを重視し、予後を見据えた治療を
人の笑顔を変え生き方も変える、歯科医師という職業

ママも子どもも。家族みんなが通いやすいクリニック

開業されるまでのご経緯と、これまでのご経験をお聞かせください。

福岡歯科大学を卒業し、大学病院で研鑽を積んだ後、埼玉県の個人クリニックに勤務しました。そこに勤めていた大学時代の先輩から、「1度関東の診療を経験するのもいいよ」とアドバイスをもらったことがきっかけです。いつかは九州に戻る予定でしたが、まずは関東で勉強をさせていただくつもりで就職しました。そこは、とても忙しいクリニックだったのですが、基本的に初診の患者さんは診断から治療まで、すべて任せてもらえる環境でした。さらに、例え1年目の歯科医師であったとしても、自分で方針を定めたのであれば矯正歯科でもインプラントでも自らやるというスタンスでした。1年目から豊富な経験を積ませていただいたと思います。また、CAD／CAMシステムを知ったのも埼玉のクリニックでした。そして、開業を見据えて九州に戻ってくる際に、さらにCAD／CAMシステムの知見を深めたいと思い、佐賀県の歯科クリニックにて4年勤務しました。

こちらのエリアに開業されたのはなぜですか？

僕は長崎県の出身なのですが、妻が熊本県出身だったので、できれば妻の実家の近くでと思い、熊本で開業場所を探しました。その際に、道路沿いで駐車場が多く確保できて、さらに中心地が近くて気軽に患者さんが来院しやすい場所を目標に探し、この場所に巡り合いました。院内は、あえて歯医者さんらしくない感じにしましたね。患者さんにゆっくりしていただきたいと思い、診療室も個室や半個室にしてプライバシーを守れる環境を整えました。

設備面などのこだわりはありますか？

医療機器について、CAD／CAMシステムを導入することは最初から決めていましたね。そして、自分が患者さんの立場に立った視点で考えたときに、やはり滅菌はしっかりとしておきたいと思いました。ハンドピースもしっかりと減菌できるものを採用し、院内感染対策、器具の滅菌の徹底を実施しています。

丁寧なカウンセリングを重視し、予後を見据えた治療を

診療内容についてお聞かせいただけますか？

当院では初診時にいきなり治療に取りかかるのではなく、1時間ほどお時間をいただいて、まずはカウンセリングと検査を行います。痛みがある場合はいち早く治療をしますが、よっぽどのことがない限りは、まずはしっかりとお話を聞かせてもらうことを大切にしています。エックス線や口腔内の写真を撮り、画像を用いてご自身の状態を目で見て確認いただきながら、説明をしていきます。そして、実際に治療に入る段階では、お口の中をきれいにした状態のほうが治療の予後が良いので、そういった意味で歯周病の検査をします。その中で、当院では、唾液の検査と顕微鏡の検査を追加でさせていただいております。唾液の検査では、虫歯の原因である虫歯菌の量を測定します。同時に、口臭を数値を用いて出せますので、それを示すことで当院でお手伝いできることや改善できるポイントをお話ししています。

こちらならではの治療はありますか？

虫歯の治療からセラミック装着まで2〜3時間で終えることを狙う、CAD／CAMシステムを用いたワンデイトリートメントは当院の特徴的な治療だと思っています。どうしても、保険診療の範囲内だけの治療では、虫歯再発のリスクはあります。例えば、金属の詰め物ですと型採りをして、それを作っている1週間程度は仮の詰め物で仮蓋をします。その期間に、そこにまた虫歯菌が入ってしまうこともあります。そして、そこに金属で蓋をしてしまうと、再び虫歯になります。これは、歯医者で時限爆弾を作っているようなものですので、どこかでこの流れを断ち切らねばならないと感じています。CAD／CAMシステムを用いることで、その日のうちにセットできますので、細菌感染による2次的な虫歯のリスクも減らすことができ、非常に有用な治療だと感じています。

診療の際に最も心がけていることをお聞かせください。

丁寧な説明と、予後を見据えた治療を提供することを心がけています。保険診療を前提に治療を行っておりますが、現在のお口の状態を踏まえた上で、治療方法を何パターンか提案をし、そこから患者さんがいいものを選んでいただきます。そして、ゴールに向かって治療していきます。自費の診療については、患者さんが説明に共感しご納得していただけるのであれば、歯科医師としては良い治療経過が見込めると考えますので、患者さんご本人のことを思うと是非にと感じます。ただ、やはり選ぶのは患者さんです。こちらは、しっかりと説明をして、患者さんがご納得いただける治療を提供したいと考えています。

人の笑顔を変え生き方も変える、歯科医師という職業

歯科医師をめざしたきっかけはございますか？

父が医療従事者だったこともあり、最初は医学部をめざしていたのですが、大学入試に落ちてしまい、親の勧めで歯学部を選びました。ですので、大学生の頃は、実際に歯科医師としてモチベーションが上がるのかと心配だったことも正直ありました。しかし、参加したセミナーで講師の先生が「医者は人の命を救うことができるが、歯医者は人を笑顔にして、生き方を変えることができる」と言われて、その言葉を聞いた時に心に衝撃が走りました。自分はそれを目標に歯科医師としてやっていこうと思えたのです。歯科医師は痛みを取るだけの治療を求められることも多々ありますし、詰め物をしても金属だと喜んでもらえないこともあります。しかし、患者さんも僕たち提供者も納得のできる治療ができたとして、患者さんがニコッと笑ってくれれば、「すごくいいことを仕事にしているな」と思えますね。本当に歯科医師になって良かったです。

先生ご自身やスタッフさんでスキルアップなどされていることはありますか？

そうですね、基本的には自分が行きたいと思うセミナーには積極的に参加しています。患者さんとお話をする中で自分のスキルで少し足りないと思うところは、スキルアップできるように心がけています。院内全体では、自分が学んできたことを勉強会でスタッフに伝えるようにしています。そして新しい機器や技術については、まずは自分たちでやってみて、満足を提供できるレベルになってから、患者さんに提供するようにしています。

今後の展望や、地域の患者さんへメッセージをお願いします。

痛いときだけではなく、痛くないときや予防の段階から通っていただけるようなクリニックをめざしています。歯周病菌や虫歯菌などをコントロールさせていただいて、将来ご自身の歯で快適な生活を送るお手伝いがしたいと思っております。そんなにハードルの高い歯医者ではありませんので、地域の皆さんには、気軽にニコニコ笑ってご来院いただければうれしく思います。