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寺岡 宏倫 院長の独自取材記事

てらおか内科消化器クリニック

(横浜市港南区/港南中央駅)

最終更新日:2020/04/01

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港南中央駅から徒歩約9分、住宅地の中にある「てらおか内科消化器クリニック」。内科・消化器内科を掲げ、生活習慣病から胃腸の症状、消化器のがんまで幅広く対応するホームドクターとして、徐々に地域の認知度を上げてきている。院長を務める寺岡宏倫先生は、医師になって以来ずっと内視鏡の検査・治療に携わってきた、内視鏡のエキスパート。定期的に受ける必要がある検査だけに、検査時の苦痛の軽減を重視している。「過去に痛い思いをして、二度と受けたくないと思っている方にこそ、ご相談いただきたいですね」と語る寺岡院長に、内視鏡を専門に選んだ理由からプライベートまで、さまざまな話を聞いた。
(取材日2017年12月14日)

内視鏡で命を救う先輩の姿に感動し消化器科へ

こちらで開業したのはどういうご縁ですか?

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私はこの地と同じ神奈川県でも藤沢の出身で、こちらにはもともと縁もゆかりもありません。でも、大好きな横浜市ということと、町の雰囲気が妻の地元に似ていることから、この場所での開業を決めました。なじみのない土地で不安もありましたが、地域の皆さんが温かく迎えてくださったことでこうして今まで診療が続けられ、本当にありがたいなと思っています。内視鏡検査が得意とうたっていることもあり、開業当初は検査を受けにいらっしゃる40~60代が中心でしたが、現在は70代、80代のご高齢の方もいらっしゃってくださり、患者さんの数もだいぶ増えました。ここは本当に見つけにくい場所で、開業から7年がたち、ようやく地域の皆さんの認知度も高まってきたところでしょうか(笑)。

医師をめざしたきっかけを伺えますか。

医師になったのは、父の影響です。父はもともと外科の医師で、年齢とともに手術から離れて内科を中心にしていきました。診療所は実家の隣にあり、小さい頃からまさに背中を見て育った私は、ある意味、父に憧れていたのでしょう。私には兄が2人いますが、「俺たちは医者にならないから、お前がなれ」と言われてそのとおりになったくらいですから。一日勉強している父の姿に、「自分も同じことができるだろうか?」と不安に思うこともありましたが、いくつになっても新しいものを吸収していく姿勢は、やはり尊敬できるものではありました。医師になって大学病院に勤務してからも、「いずれは父のように地域医療をやっていく」ものだと当然のように考えていましたね。

消化器内科を専門に選ばれたのはどうしてでしょう?

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研修医時代、救命救急で見た光景がきっかけでした。救急の現場に吐血して運ばれてきた患者さんは、その場でカメラを体内に入れ出血源を探して血止めをしますが、それがとても感動的でした。もともと開業をめざしていたので、「将来的にも使える技術だ」と思い、消化器、特に内視鏡を専門に学びたいなと思ったんです。はじめての治療は入局して1日目。やはり、吐血して救命救急に運び込まれた患者さんで、先輩がカメラを操作して胃潰瘍とわかった時点で「じゃあ血止めして」と、当時まだカメラ操作も数回しか経験のない私にバトンタッチ。今なら、経験の浅い私でも十分治療できる状態の患者さんだと判断して先輩は私に振ったのだとわかりますが、その時はもう必死で……医師人生で3本の指に入る緊張の治療でした。

苦痛の少ない内視鏡検査を心がける

こちらで受けられる診療内容をお伺いします。

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内科領域では、風邪やインフルエンザの他、生活習慣病なども診ています。治療に漢方も取り入れているのは、当院の特徴の一つ。病気とはいえないものの、ほてりやめまい、食欲不振などの症状があることを未病といいますが、病院勤務時代はそういう訴えをされる方を「病気ではないから」といって、帰してしまっていたんです。しかし、症状があって苦しんでいるのは事実ですから、なんとか力になれないものかと思い、開業時に独学で勉強を始めて、現在は希望する方に漢方を処方するようになりました。消化器内科領域では、胃痛、腹痛、便秘、下痢、胸やけ、腹部膨満感といった消化器症状全般に対応。ピロリ菌の検査・除菌も行っています。そして、当院で最も力を入れているのが、胃・大腸の内視鏡検査です。

検査にもいろいろありますが、内視鏡検査のメリットは?

内視鏡ならではのメリットは、病気が疑われる部位のサンプルを検査の時に採取できることと、場合によっては内視鏡的手術で治療までできてしまうこと。その理由から、今は内視鏡検査がゴールドスタンダードになっています。ただ、他の検査法にもそれぞれのメリットもあるので、決して否定するわけではありません。例えば、バリウムによる胃のレントゲン検査は、内視鏡検査よりも費用が抑えられますし、検査時の痛みも軽微だとされています。一般に、内視鏡検査よりも精度が低いといわれますが、実はベテランの医師による検査なら精度が高いんです。内視鏡検査で見にくいところはバリウム検査が得意で、バリウム検査で見えにくいところは内視鏡検査が得意、という面があるため、両方の検査を受けるのが理想です。また、内視鏡検査で使う整腸剤が飲めない人は、CTがお勧めです。費用はかかりますが、楽に、精度の高い検査結果が得られると思います。

苦痛の少ない内視鏡検査が受けられると聞きました。

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消化管内視鏡検査は、1回で終わりではなく、定期的に検査し管理していくことが求められます。検査での苦痛が大きければ、二度と受ける気にはならないと思います。ですから、1人でも胃がん・大腸がんで亡くなる方を減らすためにも、検査時の苦痛を軽減するのが私の務めだと思っています。胃の内視鏡検査では、経口カメラよりも息苦しさや嘔吐反射が少ないとされる経鼻カメラを用意しました。また、以前に痛い思いをしているという方や痛みに敏感な方も受けやすいよう、麻酔併用の検査も選べるようになっています。「二度と受けたくない」という方ほど、ご相談いただきたいですね。

便秘で悩む患者には実践しやすい方法をアドバイス

どういった患者さんが多いのでしょうか?

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健康診断で指摘されて内視鏡検査を受けに来る方はもちろん、消化器内科を掲げている関係で、やはり胃腸症状を訴える方が目立ちます。最近は、メンタルが原因でおなかの症状が出るケースも増えてきましたが、便秘で悩まれている方も多く、便が出やすくなるようなさまざまなアドバイスをしています。便秘を解消したい場合、ヨーグルトや繊維質のものを取るなど食べ物には非常に気を遣う方は多いのですが、運動はつい忘れがち。わざわざ時間をつくって動く方も少ないので、通勤・通学で歩いている時に「ちょっと腰をひねってみて」などと日常の動作での工夫をお教えします。その他、排便時は和式便器での体勢が理想なので洋式の場合は踏み台を使ってしゃがむとか、おなかを圧迫する猫背の姿勢を正す、などもよくお伝えすることです。

休診日はどうされていますか?

以前は、子どもがスイミングクラブに通っていた関係で、父の威厳を見せようと区民プールでバタフライの練習などをやっていました。しかし、子どもが2人とも大きくなって私もあまり泳がなくなり、代わりに、日本人だから日本らしいものがやりたいなということで弓道を始めました。本当に始めたばかりで超初心者ですが、日本の文化に触れるのもいいものだと思っています。あとは、いくつかの研究会に参加していますので、その関係で時間を使うことが多いでしょうか。勉強会のあとの懇親会で、私の専門外のものが得意な先生と情報交換したり、実際の治療について質問してみたりしています。糖尿病や血圧、心筋梗塞などジャンルを問わず興味のあるものには顔を出しています。

最後に、メッセージをお願いします。

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早期発見で大腸がんや胃がんに対処するためにも、定期的にチェックをしていただければと思います。特に大腸がんは、部位別がんの死因で男性、女性ともに近年高い順位となっています。ぜひ一度、検査を受けてください。大腸がん検査でコストパフォーマンスが良いのは、便検査です。もちろんこれも重要な検査ですが、あまり敏感とは言えませんので、やはり大腸内視鏡検査を、できれば40歳、少なくとも50歳になったら受けることをお勧めします。普段から健康に気を遣っている人でも、大腸がんや大腸ポリープができることもあるので油断は禁物です。そして、ぜひ内視鏡検査を受けていただきたいのは、市販の便秘薬や下剤をよく使っている方。常用している場合は、すぐにでも検査を受けていただきたいですね。

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