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小池 宏秋 院長の独自取材記事

こいけ歯科医院

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2026/07/08

小池宏秋院長 こいけ歯科医院 main

「できる限り、患者自身の歯を残したい」。そのような思いを診療の軸に据えるのが、2022年に開業し、下北沢駅から徒歩1分の場所に位置する「こいけ歯科医院」の院長・小池宏秋先生だ。入れ歯やかぶせ物を専門とする補綴治療の経験を重ねる中で、天然歯の価値を誰よりも実感してきたという小池院長。だからこそ、歯を削りすぎないこと、神経をできるだけ残すこと、そして再治療を繰り返さないことを重視している。治療にあたっては、それぞれの選択肢のメリットだけでなくリスクやデメリットについても丁寧に説明し、患者が納得した上で治療を選べるよう心がける。そんな小池院長に、同院の特徴や患者への思いを聞いた。

(取材日2026年6月12日)

どう治療するか、より「どうすれば残せるか」を考える

診療で最も大切にしていることを教えてください。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院1

一番大切にしているのは、自分の歯で噛み続けられることです。私は入れ歯やかぶせ物といった補綴治療を専門にしていて、それなりに経験も積んできました。でも、治療を重ねれば重ねるほど、天然の歯がどれだけ優れているのかを実感します。インプラントも入れ歯も大切な治療法ですが、やはり、自分の歯に勝るものはありません。だからこそ、まずは歯を残すことを考えたいのです。そのためには、虫歯が大きくなる前に見つけ、傷が浅いうちに適切な治療を行い、再発を防ぐことをめざすのが大切です。もちろん、必要のない処置をするつもりはありません。ただ、治療が必要な場合でも、できるだけ歯を削らないことを重視しています。ですから当院では、「どう治療するか」よりもまず「どうすれば歯を残せるか」を考えるようにしています。

その考え方に至ったきっかけはあったのでしょうか。

若い頃は、正直なところ「良い治療をすればずっと持つ」と思っていました。大学病院に勤務していた頃は、自分の技術を高めていけば、患者さんの歯を長く守れると信じていましたし、そのつもりで一生懸命勉強していました。ただ、その後いろいろな先生のもとで経験を積ませていただく中で気づいたのは、どれだけ熱意を持って丁寧に治療した歯でも、20~30年たつとやり直しが必要になることが少なくないという現実でした。治療が無意味ということではありません。必要な時には質にこだわった治療を提供できるよう、今も技術を磨き続けています。ただ、その現実を知ったことで「治療を繰り返さないこと」の大切さを強く意識するようになりました。歯は治療のたびに少しずつ削られ、自分の体の一部が失われていきます。だからこそ、できるだけ歯に手をつけずに済む状態を維持すること、本当に必要な時だけ適切な治療を行うことが大切だと思うようになりました。

治療のやり直しを繰り返すことで、歯の状態は悪くなっていくのでしょうか。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院2

そうですね。治療のやり直しが必要になると、その度に歯の状態は少しずつ厳しくなっていくことが多いのです。もちろん、やり直しの治療をすればその時は機能を回復できます。でも、その過程で自分の歯は少しずつ失われていくのですよね。歯科医師は皆、一生懸命治療していますし、私自身もそうです。ですから、繰り返しになりますが、患者さんの歯をどう治療するかだけではなくて、どうすればその歯にできるだけ手をつけずに済むかを考えるようになりました。天然の歯がどれほど価値のあるものなのか、そして治療の度に何を失っているのかということを、私たち歯科医師ももっと意識する必要があるのではないかと考えています。

納得した状態で治療を進めていくための説明

治療の際、患者さんへの説明を大切にされているそうですね

小池宏秋院長 こいけ歯科医院3

治療の際には、自分の歯がどれだけ優れたものなのか、そして、できるだけ触らないこと・治療をしなくて済むことが本当は一番良いのだということから始まり、15~20分くらいかけてお伝えするようにしています。どれだけ良い治療をしても、再発のリスクをゼロにすることはできません。まずは、そのリスクをできるだけ下げていきましょうとお話ししています。なぜなら、自分の歯が一番大事だからです。もし、まだ一度も治療をしていない歯をお持ちの方がいらっしゃれば、そういう歯については、「絶対に虫歯にしないよう頑張りましょう」と伝えるようにしています。歯は治療を繰り返すほど弱っていきますからね。そのことを理解いただき、定期的なメンテナンスにつなげていきます。知った上で選択するのと、知らないまま機会を逃してしまうのとでは意味が違いますから。「知らなかったために歯を失ってしまう人を減らしたい」という思いを伝えています。

歯を残す治療の中でも神経を残すこと大切さにされていると聞きました

はい。神経を残せるかどうかは、その歯の将来を大きく左右します。患者さんの中には「神経を取れば痛みがなくなるから問題ない」と考える方もいらっしゃいます。神経を失った歯は、例えるなら「枯れ木」のような状態です。見た目は変わらなくても、少しずつもろくなり、将来的に割れてしまうリスクが高くなります。そして歯が割れてしまうと、抜歯やインプラント、入れ歯などの選択を迫られることもあります。だからこそ私は、できる限り神経を残すことを大切にしています。

他には、どのような説明をされていますか?

小池宏秋院長 こいけ歯科医院4

詰めものやかぶせものをする際に、材料にはそれぞれ特徴があり、再発リスクや耐久性にも違いがあることも説明し、単に「白か銀か」「保険か自費か」ということではなく、それぞれのメリット・デメリットを知った上で選択していただくようにしています。患者さんには「削って詰めたら終わり」ではなく、ご自身の歯が今どのような状態で、これからどういったリスクが考えられるのかを理解していただきたいのです。知らずに選べなかったのと、知った上で選択したのとでは、その後の納得感も大きく違いますからね。そして、その場で結論を出すのではなく、まずは虫歯をしっかり取り、できる限り神経を残すことを優先します。その後、神経の状態を確認しながら、次回あらためて治療方法や材料について一緒に相談していくスタンスで説明しています。

「時間はかかってもきちんと治療したい」という人へ

セカンドオピニオンで来院される方もいるそうですね。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院5

そうですね。他院でインプラントを勧められたけれど迷っている方や、現在の治療方針に不安を感じている方が相談に来られることがあります。ただ、私は必ずしも「当院で治療しましょう」とは言いません。今の主治医の先生と相談されたほうが良いケースもありますし、インプラントが必要であれば専門の先生をご紹介することもあります。大切なのは、患者さんが十分に理解して納得することです。そのためのお手伝いができればと思っています。

どのような患者さんに頼ってほしいとお考えですか。

時間がかかっても、きちんと治療したいと考えている方ですね。痛みが取れればそれでいい、という考え方を否定するつもりはありません。ただ私は、10年後、20年後を見据えて歯を守ることをめざしています。そのためには治療だけでなく、メンテナンスも必要になりますし、患者さん自身の協力も欠かせません。「できるだけやり直しをしたくない」「自分の歯を長く残したい」と考える方には、お力になれると思います。

患者さんにとって、どのような歯科医院になっていきたいですか?

小池宏秋院長 こいけ歯科医院6

気兼ねなく相談できる、かかりつけ歯科医院でありたいと思っています。治療のことはもちろん、「これってどうなんだろう?」と思ったことをフランクに聞けるような存在でいたいですね。やっぱり一番うれしいのは、ここでしっかり治療をして、その後は大きなトラブルなく過ごしていただけることです。患者さんの年齢層は幅広いですが、多いのは40代、50代以上の方です。もちろん20代、30代の方もいらっしゃいますし、一番ご高齢の方だと90代の患者さんも通院されています。近隣の方だけでなく、クチコミや紹介をきっかけに少し離れた地域から来てくださる方もいらっしゃいます。目の前の痛みを取るためだけでなく、その歯を10年後、20年後も維持することを見据えて診療を行っていますので、歯のことで気になることがあれば、まずは気軽に相談していただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/5万5000円~7万7000円
※回数によって料金に変動あり