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上野 克仁 院長の独自取材記事

うえの内科外科医院

(大田区/西馬込駅)

最終更新日:2026/04/08

上野克仁院長 うえの内科外科医院 main

西馬込駅から徒歩7分の「うえの内科外科医院」。温かみのある院内に笑顔で迎え入れてくれたのは、院長を務める上野克仁先生。穏やかで優しい雰囲気と、何でも相談できそうな親しみやすさを持つ先生だ。2022年10月に、先代から同院を承継するまでは、総合病院から町のクリニック、訪問診療専門クリニックまで、さまざまな環境で医療を提供してきた。そのため、同院では外来診療と訪問診療、さらにはオンライン診療に対応し、幅広い患者の健康を見守っている。地域に対して深い愛情を持っているという上野院長に、クリニック承継の背景や診療方針など、じっくり話を聞いた。

(取材日2026年2月25日)

地元住民に愛されていたクリニックを承継

こちらのクリニックについて教えてください。

上野克仁院長 うえの内科外科医院1

ここはもともと「オダチ外科内科クリニック」として、25年ほど地域に密着した医療を提供してきたクリニックです。そちらの院長職を先代の小立先生から承継し、2022年10月に「うえの内科外科医院」として新たに開業しました。とはいえ、インテリアも医療設備もスタッフも、先代の頃のままです。先代院長は、地域に密着した医療を長年提供し、地元の方々に慕われてきた方です。一家で通われているご家族も大勢いらっしゃいます。観葉植物をたくさん置いたり、照明にこだわったりと、癒やしを意識した空間づくりも大切にされていました。「気軽に来院できる」「相談しやすい」、そんなアットホームな雰囲気は保ち続けていきたいですね。

クリニック承継のきっかけは何だったのでしょうか?

私はこちらを承継する前、訪問診療のクリニックで8年ほど勤めていました。やりがいがある一方で、勤務医の立場だと自分の提供したい医療や方針を実現できないもどかしさも少なからずあったんです。自分の考える医療を提供したいと考えていた中で、ご縁があって医院承継をお考えだった小立先生にお会いしました。お人柄も素晴らしく、クリニックの設備なども充実していましたので、私は一目で気に入ってしまいましたね。実は幼少期をこの近くで過ごしており、縁があると感じたことも承継の決め手となりました。開業から3年がたち、地域の皆さんに浸透してきたこと、そして少しずつではありますが、診療の核となる部分ができてきたと感じています。

現在はどのような診療を行っていますか?

上野克仁院長 うえの内科外科医院2

内科と外科に加えて、私が循環器を専門としていることから、心臓に関するお悩みをはじめ、近年急増している睡眠時無呼吸症候群のご相談にも応じています。また、訪問診療やオンライン診療も行っています。これまで都心、郊外、大規模病院、小さなクリニックなどさまざまな場で経験を積ませてもらいました。特に、こちらを受け継ぐ前まで勤めていた訪問診療のクリニックでは、医療者として何ができるかということを考えさせられました。「病気=治療をする」と考えるのが一般的ですが、末期がんの患者さんの場合、治療ではなく穏やかに過ごせる環境づくりを優先するというケースを幾度も見てきました。何を重視して患者さんの診療に臨むべきなのか考えることができた経験は、今の診療でも生きていると思います。

増える生活習慣病や認知症の早期発見・治療に注力

最近はどのようなご相談が多いですか?

上野克仁院長 うえの内科外科医院3

外来にはさまざまなお悩みの方がいらっしゃいますが、中でも糖尿病や高血圧などの生活習慣病に関するご相談が多いですね。地域柄、高齢の患者さんが多いことから、腰痛や骨粗しょう症のご相談のほか、訪問診療を希望される方も増えてきています。院内は承継時からほぼ変わっていませんが、訪問診療のスタートに伴いポータブルエコーやポータブル心電計を導入。また、もともと使っていた電子カルテを新しい物にアップデートしたことで、訪問診療先でも患者さんのカルテを見られるようになりました。訪問診療に伺っている患者さんは、ほとんどが先代院長の頃から当院に通われていた方なので、これまでのデータが役立っています。

認知症の早期発見・治療にも力を入れているそうですね。

はい。認知症の治療では一般的に、進行を遅らせる目的で薬物療法やリハビリテーション、生活指導などが行われます。当院では薬を処方するだけでなく、生活全体を支える「総合的な診療」を大切にしています。私自身、ご本人やご家族が毎日を穏やかに過ごせるようになることが何よりも重要だと考えています。そのため、ご家族とも密に話し合い、現在抱えている生活上の問題としっかり向き合い、「何が必要か」「何を優先すべきか」を一緒に考えていきます。もちろん、状況やご希望に応じて適切な薬物療法も行いますが、常にそれぞれの患者さんやご家族の幸せに目を向けた治療計画を立てるよう心がけています。また、認知症以外の症状が疑われる場合や、合併症の治療が必要と判断した場合には、地域の専門医療機関や基幹病院と速やかに連携をとれる体制も整えていますので、安心してご相談いただきたいですね。

生活習慣病については、どのようなタイミングで相談するべきですか?

上野克仁院長 うえの内科外科医院4

生活習慣病の怖い所は、重症化するまでほとんど自覚症状がないという点。ですから、早期発見のためには年に1回の健康診断がとても重要です。特に、生活習慣病の発症が増える40代から60代の現役世代で、健康診断で数値を指摘されたことがある方、生活習慣病の家族歴がある方は、自覚症状がなくとも一度ご相談いただきたいと思います。その際には、その年だけでなくここ3年ほどの健康診断の結果をまとめてお持ちいただけると良いですね。診察や詳しい検査で何もなければそれで安心ですし、定期的な治療が必要となれば当院でしっかりとケアを行っていきます。

親しみやすい、地元のかかりつけ医をめざして

診療の際、大切にしていることはありますか?

上野克仁院長 うえの内科外科医院5

わかりやすい説明、これに尽きると思います。医師側が説明義務を果たしているつもりでも、患者さんは理解していないケースというのは少なくありません。すると、食い違いが起きたり患者さんを困らせてしまう可能性もあります。淡々と長い説明を聞いていても、すべてを覚えることは難しいですよね。そのため、時には、優先順位の高い項目や確実に理解してほしい内容に絞って説明することもあります。診療や内容は、患者さんに理解してもらうことが一番重要ですからね。

やりがいを感じる瞬間について教えてください。

地域に根差した診療を行い、この3年間で地域の皆さんと一緒に年を重ねてこられたことをとてもうれしく感じています。以前の勤務医時代と比べ、今は地域密着型であることをより重視するようになりました。当院は私が継承する前から電子カルテがあり、20年来の患者さんの診療記録が残っています。「あの頃から通ってくださっているんですね」と昔話に花を咲かせ、過去から続く患者さんの人生の歩みを知ることで、私自身もより深いつながりを感じています。最近は地域の集まりに呼ばれることも増え、先日は子どもたちの相撲大会に救護班として参加しました。こうしたイベントや、道端でばったり会った患者さんと何げないあいさつを交わし、「ありがとう」と言ってもらえる瞬間に、この地で診療を続けてきて本当に良かったと感じます。こうした温かいつながりを大切に、できるだけ長く地域の皆さんを支えていきたいですね。

今後の展望と、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

上野克仁院長 うえの内科外科医院6

年齢や症状に関わらず、多くの方に利用していただきたいと考えています。内科、外科、循環器内科を標榜していますが、お困りの際は診療科の枠にとらわれず気軽にご相談ください。これからは、より多くの患者さんをできるだけお待たせせずに受け入れられる体制を整えるとともに、一人ひとりの患者さんとしっかり向き合う時間を確保することが目標です。そのためにも、今後はスタッフの増員などサポート体制をさらに手厚くしていく予定です。スタッフと連携することで、私自身は患者さんのお話をじっくり伺い、診療に専念できるようなクリニックをつくっていきたいですね。また、訪問診療に特化したクリニックも増えましたが、通院が難しくなった時に「顔なじみの先生が来てくれる」という安心感を求めている方はまだまだ多いと感じます。外来と訪問診療、両方を行える地域のクリニックとしての強みを、これからも生かしていきたいと考えています。