近藤 寛之 院長の独自取材記事
いちょうクリニック 内科・消化器内科
(名古屋市北区/平安通駅)
最終更新日:2025/05/09

名古屋市北区のショッピングモール・そよら上飯田の中に、2022年に開業した「いちょうクリニック 内科・消化器内科」。近藤寛之院長は、胃と大腸の内視鏡検査に数多く携わってきた経験を生かし、同院でも精度の高い内視鏡検査に尽力している。2025年4月からは、院長と同じく消化器内科が専門の医師が加わり、より手厚い診療体制となった。「買い物のついでに気軽に寄っていただけたら」と笑顔で話す近藤院長に、ショッピングモール内という便利な場所で、先進の設備による内視鏡検査や、かかりつけ医として多様な症状を診る同院の特徴について聞いた。
(取材日2025年3月10日/記事更新日2025年5月7日)
ショッピングモール内にある「地域のかかりつけ医」
先生のご経歴を教えてください。

愛知医科大学を卒業した後、中川区にある名古屋掖済会病院で研修医として勤務し、その後も開業するまで消化器内科で研鑽を積みました。消化器内科を選んだのは、今やがんは治療できる時代になったと感じられたことが大きいですね。内視鏡検査で消化器がんを早期に見つけられれば、大きな手術をせず、体への負担を抑えた治療が望めることに魅力を感じたんです。また、同病院では救命救急センターに力を入れていて、研修医の頃はもちろん、消化器内科を専攻してからもずっと当直がありました。救急科ではすべての診療科への対応が求められますから、内科や小児科などさまざまな病気を診た経験が今の自分の糧になっています。
なぜショッピングモール内という場所で開業されたのですか?
予防医療を行う上で一番大事なのは「通いやすいクリニック」であることだと考えたからです。例えば買い物をするとき、スーパーや薬局などいろいろなお店が入るショッピングモールであれば、1ヵ所で用事を完結しやすいですよね。そこにクリニックもあったらさらに便利なはずです。通いやすい場所にあれば、ずっとクリニックにかかっていなかった人にも「行ってみようかな」と思ってもらえるのではないでしょうか。「せっかく通いやすい場所で診るなら、どんな方にも寄っていただけるようにしたい」という思いから、私の専門である内視鏡検査をはじめ、一般内科、小児科、美容の相談に至るまで、年齢や性別を問わず幅広く診る「地域のかかりつけ医」をめざしています。
かかりつけ医として、広く診療するクリニックなのですね。

何かあったらすぐ相談できるクリニックでありたいので、発熱を伴う風邪や胃腸炎、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病といった内科診療はもちろん、検査としても、内視鏡検査、アレルギー検査、血液検査、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの抗原検査など、患者さん一人ひとりの悩みに応えられるように対応しています。ショッピングモール内にあるので意外かもしれませんが、当院の専門は内視鏡です。どんな疾患も診療いたしますが、胃カメラと大腸カメラによる内視鏡検査には特に力を入れています。大腸ポリープの切除までできる点も強みですね。また、男性型脱毛症(AGA)や勃起不全(ED)の治療など自由診療も充実させています。美容の分野も内科診療との親和性を感じていますので、遠慮なくご相談いただきたいですね。
先進機器と高い技術で、負担の少ない内視鏡検査に注力
強みとする内視鏡検査について教えてください。

4月から常勤になった藤本諒先生は、私と同じく、日本消化器病学会消化器病専門医と日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医を持つ医師です。経験豊富な2人の医師がそろい、内視鏡の検査枠を拡充し予約も取りやすくなったので、ぜひ検査を受けていただきたいですね。胃の内視鏡検査については、鼻から挿入する経鼻内視鏡を採用しています。先進の機器を導入したので、ファイバーが細く、患者さんの苦痛が少ないのが特徴です。画質もとても鮮明です。検査がつらいと血圧が上がりやすく、心臓に負担がかかることもあるので、高齢の方こそ経鼻内視鏡がふさわしいのではと考えています。鎮静剤を使用することも可能ですから、検査に恐怖心がある方や以前検査で嫌な思いをした方も気兼ねなくご相談ください。胃内視鏡と大腸内視鏡の同日検査も受けつけていますし、土曜日受診や当日の検査にも対応しています。
大腸内視鏡検査についてはいかがですか?
大腸内視鏡検査は事前準備や検査後が大変なイメージで、ハードルが高いと感じる方も多いですよね。そこで当院では受けやすさを重視し、不安に配慮しています。例えば、下剤はご自宅で飲んできていただくものの、院内にトイレを複数設置し、トイレつきの個室も設けました。また、検査時に大腸を膨らませる際は、検査後におなかの張りが残りにくい炭酸ガスを用いるなど、できる限り苦しくない検査になるよう機器をそろえています。大腸ポリープを放っておくと大腸がんにつながるリスクがあるため、その場で切除を検討して日帰り手術を行うことも可能です。早期がんを発見したり、将来的にがん化の可能性があるポリープを取り除いたりすることは大切ですから、「検診に引っかかったら内視鏡検査をしよう」くらいの気持ちで、気負わず受けてもらえたらうれしいです。
やはり、検診に引っかかったら内視鏡検査を受けたほうが良いのですね。

胃がんや大腸がんは、いかに早く見つけられるかが鍵になります。男女を問わず40歳を超えたら内視鏡検査を受けていただきたいです。健診に引っかかったのであればなおさら、放置しないことが重要です。胃もたれや便秘といった不調が続く場合も内視鏡検査をお勧めしたいケースがありますので、相談だけにでもお越しください。また名古屋市では胃がん検診の費用の助成を行っています。まずは名古屋市の胃がんリスク検査やピロリ菌検査、便潜血検査を受けてみて、その結果次第でご検討いただくのでも問題ありません。当院では、若い方にも市の検診を受けるようお伝えしています。胃がんと関連するピロリ菌や大腸がんと関連する大腸ポリープの有無といったがんリスクを、若いうちから知っておくことが大事です。リスクが低いことがわかれば安心できますよね。何かあればしっかりフォローしますので、不安に思わずぜひ当院の内視鏡検査を受けてみてください。
通いやすさにこだわり、即日対応のアレルギー検査も
当日にわかるアレルギー検査をされていると聞きました。

花粉症の検査をしたいという方が増えているため、スギ花粉や食べ物、ハウスダストなど41項目のアレルゲンを特定するための検査装置を2台導入しました。わずかな血で調べるので注射器を使わず、通常の血液検査に比べて痛みが少ないのが特徴です。1歳から受けられるので、親子でも検査できますよ。院内で検査が完結し、結果も当日中にわかるので、待つ間に買い物もできますし、結果をもとにその場で薬を処方できることもこの検査のメリットですね。検査結果にご不安があれば総合病院をご紹介します。花粉症だとわかれば、次の季節が来る前に薬を飲み始めるなど早めの対策も取れるでしょう。心地良く生活するために自分のアレルギーを知ることは大切ですから、気軽に受けていただけたらと思います。
気軽に受診するためにも通いやすさは大切ですね。
当院では立地以外の面でも通いやすさを追求しており、特に待ち時間の軽減にはこだわっています。お会計をスムーズに済ませられるよう、自動精算機やキャッシュレス決済システムを取り入れ、現金はもちろんクレジットカードや電子マネーなども使えます。オンライン予約やウェブ問診にも対応し、内視鏡検査もオンラインで希望の日時を予約できるんですよ。また、患者さんがリラックスできるよう、天井は解放感が出るように高くして、椅子もすべて違う色でカラフルにするなど内装にもこだわりました。予防のためにもしっかりと通ってもらいたいので、通院が快適になるようスタッフを含め全員で努めています。
最後に読者へメッセージをお願いします。

「人生100年」といわれ健康寿命が重視される今、健康で過ごす時間をより長く維持するための予防医療に、より一層力を入れていけたらと思います。その一環として注力するのが、先進機器による内視鏡検査です。以前は外科手術が必要だったがんも、今や早期発見できれば内視鏡で取り除くことも可能です。健康寿命を延ばすには定期的な内視鏡検査が大きな意味を持ちます。先述したとおり土曜も診療し、インターネット予約も可能です。市の検診から検診後のフォローまで一貫して対応しますので、検診に引っかかった方や気になることがある方など、どなたでもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは男性型脱毛症(AGA)治療/7000円~、勃起不全(ED)治療/2000円~