丁寧な検査と説明が魅力
初診時の流れについて
ILC国際腰痛クリニック東京
(港区/品川駅)
最終更新日:2024/08/09
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- 保険診療
医師の説明がよく理解できず、不安を解消できないまま治療を受けた経験がある人は意外と多いのではないだろうか。腰痛や首痛などの体の慢性疼痛を中心に診療する「医療法人OJ会 ILC国際腰痛クリニック東京」では、患者が自らの意思のもとで選択して治療を受けられるよう、事前の相談や説明に時間をかけているという。簑輪忠明理事長は「整形外科の診療は、姿勢など生活習慣の見直しが必要になったり、何度もリハビリテーションに通院したりと、改善をめざすのに先が長いケースも少なくありません。治療の意義や目的を理解した上で自分で選択してこそ、頑張れるのではないかと考えます」と話す。患者の意思決定を尊重する同院で、治療前の検査や説明がどのように行われるのか、初診の流れについて詳しく聞くとともに、その工夫に迫った。
(取材日2024年7月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q貴院の初診は、時間をかけて丁寧に行っていると聞きました。
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A
当院は完全予約制で、初診では医師による説明や、看護師への相談だけでお一人に約1時間を確保しています。診療の出発点として、まず患者さんがご自身で今の体の状態を把握し、治療の目的や意義を知った上で、「ご本人の意思で」治療を選択することが肝要だと考えるからです。昨今はインフォームドコンセントの概念が広まり、患者さんの意思決定を尊重する医療が当たり前になりつつありますが、いまだに時々「先生に任せる」とおっしゃる方がおられます。しかし慢性疼痛は生活習慣から来るケースが多いですから、ご本人の意思がなければ根本的な解決につながりません。ですから正しく知っていただく機会として、初診の説明に注力しています。
- Q先生だけでなく、看護師さんにも相談ができるのですね。
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A
そうですね。私たち医師の説明の後、患者さんを別室にご案内し、看護師に相談できる時間を設けています。なぜわざわざ別室に案内するのかといえば、患者さんの立場になって考えると、医師に聞きにくい質問もあるだろうと思ってのことです。些細なことだからと、その場で不安や疑問を口にできなくても、看護師になら言いやすいという方もいらっしゃいますから。また、私からは患者さんの状態についてこと細かく解説をするのですが、そうするとどうしてもお伝えする情報量が多くなってしまいます。その時は頭を整理するのに精一杯で、後から疑問が湧いてくる患者さんのためにも、すぐフォローできるようにこの体制を取っています。
- Q初診前にできる、無料のメール画像相談について教えてください。
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A
メールでレントゲンとMRIの画像を送っていただいて、所見レポートを返送する取り組みをしています。このメールで診断がつけられるわけではなく、あくまで簡易的な相談でしかありませんが、少しでも疑問を解消していただき、受診のハードルが下がればという思いで対応しています。当院は品川駅にあり、新幹線で遠方から受診される方も少なくありません。せっかく交通費や時間をかけて来ていただいたのに無駄足になってはいけませんから、患者さんには、メールでのやりとりを受診の判断材料の一つにしていただけたら。何か不安があれば、遠方の方に限らず、どなたでもまずはお気軽にメールでご相談いただければと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1電話で予約し、提携クリニックでMRIを撮影
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完全予約制のため、電話で予約を入れる。電話をするとはじめにスタッフから簡単にクリニックの説明や今後の流れの案内があるので、通院のイメージがしやすいだろう。話を聞いた上で受診を希望する場合は、事前に提携クリニックでMRIを撮影。MRI検査の所要時間は約20~30分、結果が届くまでに7~10日程度かかるので、スケジュールは余裕を持って確保を。すでに手元にMRI画像がある場合は、それを持ち込んでも良い。
- 2初診当日、受付を済ませてエックス線画像を撮影
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当日はMRI画像と保険証、お薬手帳を持って受診しよう。受付を済ませたら、最初にエックス線画像の撮影へ。着替えは不要だが、アクセサリーなどの貴金属は外すよう注意。所要時間は5分程度で、例えば腰痛の場合は腰のエックス線画像を1枚、加えて前屈・後屈した状態も撮影する。MRIは寝た状態の臥位で撮影するが、エックス線は立位で撮影するので、その比較によって骨の動きが痛みに影響しているかなどを確認するという。
- 3診察室で医師による問診と診察を受ける
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問診では症状や生活習慣の他、人生をさかのぼっていつから痛みに悩んでいるか、負担をかける肉体労働の経験や、スポーツなどの趣味があったかといった点も確認される。これまでの人生が生活習慣をつくり、それが痛みの原因になっている可能性があるために聞くそうだが、患者が痛みに耐えてきたつらさに寄り添いたい思いもあるという。医師が患者の価値観を知る機会にもなり、治療プランの立案にも役立てられる。
- 4検査結果と治療の説明を受ける
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問診と診察の内容と、検査結果を踏まえた説明が行われる。レントゲンとMRIの画像がモニターに表示され、医師がその見方から教えてくれるので、自分の現在の状態、痛みの原因や有用な治療について詳しく把握できるだろう。説明の際には患部のイラストが描かれた紙が用意され、医師の手書きのメモが書き加えられたものを渡されるため、後から見返したり、家に帰って家族に相談したりするときにも活用できる。
- 5看護師による補足の相談タイム
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医師の説明の後、相談室に通される。そこで看護師が「医師の説明でわからなかったことがなかったか」「他に質問はないか」などを念押しで確認してくれるので、疑問があれば聞いておこう。すぐに治療を受けると決められない場合も、無理に勧められるようなことはなく、迷っている理由やそれぞれの事情に配慮してくれる。自分の現在の状態を知り、病気や治療についての知識を得た上で自ら選択できるような環境が整えられている。