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富松 美保 院長の独自取材記事

パイナクリニック祐天寺

(目黒区/祐天寺駅)

最終更新日:2025/05/09

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺 main

東急東横線祐天寺駅から徒歩2分にある「パイナクリニック祐天寺」院長の富松美保先生は優しい笑顔が印象的な女性医師だ。大学病院やがんの専門病院を経て、東京都健康長寿医療センターにも勤務した院長は、これまでの経験を存分に生かし、専門の消化器内科から一般内科まで幅広く対応。女性医師が内視鏡検査を行っており、プライバシーにも配慮しているため、女性患者も安心して検査を受けることができるだろう。「おなかの病気は、原因がはっきりしないのに不調ということも多いんです」と富松院長。だからこそ、丁寧な診察と説明で症状の改善をめざしているのだという。明るく清潔な院内で、同院の診療について、さらには診療への想いまでたっぷり聞かせてもらった。

(取材日2022年10月28日)

原因のわかりにくい症状を改善に導く

開業まではがん診療や高齢者診療など、幅広く経験を積まれたそうですね。

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺1

私は消化器内科が専門で、大学病院やがんの専門病院では主に膵臓、胆管、胆嚢の疾患の患者さんを多く診てきました。膵がん、胆管がん、胆嚢がんなどは自覚症状が出た時にはかなり病気が進行していることが多く、症状のないうちに検査をすることの重要さを改めて感じることも多かったですね。東京都健康長寿医療センターは患者さんの平均年齢が80代で、100歳の方も少なくありませんでした。ですから、ご高齢の患者さんの診察は人一倍経験を積んできました。コミュニケーションにおいては、まずゆっくり丁寧にお話しし、わかりにくいことは大きな絵や字に書いてご説明するようにしています。声を大きくしてお話しするよりも、ゆっくりご説明差し上げると伝わりやすいなど多くの患者さんとお話する中で気づくこともたくさんありました。私の専門は消化器内科ですが、今までの経験を生かし若い方はもちろん、ご高齢の方にも来ていただければうれしいですね。

診察の際どのようなことを大事にしていらっしゃいますか。

消化器の病気は、なんとなく胃の調子が悪い、便秘気味など漠然としていて、はっきりここが悪いと言えない場合も多いんです。そういった症状のある方で「とりあえずお薬出しておくので様子を見ましょう」と言われることも多いと思います。しかし、どんな症状でも患者さんのお悩みが少しでも改善できるよう対処法を考えます。そのために、生活背景まで含めてよくお話を聞かせていただきます。その上で食生活で気をつけることをお伝えしたり、お薬を調整したりしながら診療させていただきます。

こちらの診療方針に至った理由を教えてください。

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺2

やはり、今までがん患者さんの診療をしてきたからでしょうか。がん患者さんの多くが、身体や心におつらい症状を抱えていらっしゃいます。突然病気が発覚し、急激に悪化するような場合は、不安な気持ちが拍車をかけて、痛みが一層強くなったり、全身に不調が出たりします。吐き気、下痢、便秘、腹部の張りなど、消化器症状はよく拝見しました。いつ誰ががんになってしまうかわからない。本当に他人事ではないと思いながら患者さん一人ひとりと向き合ってきたことが、私を頼ってくださった患者さんを大切にしたいという診療方針の礎になっていると思います。

バリエーションが多く、苦痛の少ない消化器内視鏡検査

こちらの内視鏡検査の特徴を教えてください。

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺3

まず、女性医師が担当するということが特徴です。特に大腸カメラは男性医師に抵抗を覚える方もいらっしゃるかと思いますが、その点は安心していただけるはずですよ。また、着替えをする場所やそこから検査室への誘導などにも気を配っていますね。もう一つの特徴は、検査にバリエーションを持たせているところです。麻酔の有無、麻酔の量はどの程度にするか、具体的にはぐっすり眠ったほうがいいのか、うとうとするぐらいが安心なのか。患者さんのご希望に合わせて調整しています。ほかにも、胃カメラは口から入れるか、それともより抵抗の少ない鼻からか、事前に服用する下剤を飲む場所も自宅か院内かを選択できますし、院内で飲用する方のために専用の個室も用意しています。下剤の種類も複数あり、これまでの経験を伺った上で、その患者さんに適したものを選ぶようにしています。

胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うこともできるそうですね。

お忙しい方には1日で検査が済むので便利だと思います。別々の日に実施すると、麻酔希望の方は2回麻酔をすることになり、体へのご負担が増えてしまいます。長時間カメラを体内に入れておくことも負担ですから、なるべく最小限の時間でと心がけています。当院で使用している機器は、検査中に二酸化炭素を体内に送り込めるようになっているので検査後腹腔内に空気がたまりづらく、そのため検査後の違和感や苦痛は少なくなっていると思います。機器自体もやわらかい造りになっていますから、異物感は少ないですし、拡大して詳細に観察できるような機器を導入しました。また、大腸ポリープは基本的にその場で除去するため、改めて入院する必要がありません。大学病院ではスペースの問題や、患者さんも多いため効率よく検査することが求められますが、当院ではなるべく患者さんに負担なく、プライバシーにも配慮できるように、機器や設計の段階からこだわりました。

内視鏡検査は何歳くらいから受ければいいのでしょうか?

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺4

胃・大腸内視鏡検査ともに、40歳を過ぎたら受けたほうがいいと考えています。自覚症状が出たときにはすでに病気が進んでいることがあるので、何か症状が出る前にぜひ検査にお越しください。クリニックですから、比較的予約も取りやすいかと思いますし、当日のお食事の状態によっては、診察したその日に検査することもできるんですよ。検査は不安という方もいらっしゃるかもしれませんが、検査中もなるべくお話をして、「今、何をしているのか」「この後どれぐらいかかるのか」などをその都度お伝えすることで、リラックスしていただけるよう努めています。

地域の人が何でも相談できるクリニックに

消化器内科や内視鏡を専門にしたのはどうしてですか?

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺5

研修医としていろいろな科を回っているとき、消化器内科で初めて胃カメラを操作したのですが、それがもう面白くて。すっかり内視鏡のとりこになりました。十二指腸の奥までカメラを入れ、また出してくる作業は、思った以上に難しいんです。それができるようになると、今度は見逃しがないよう、かつ短い時間で患者さんの苦痛を少なく、というように次々に課題が生まれていって、勉強の連続です。新しい機器もどんどん開発されますし、どうしたらもっと患者さんが楽に感じるだろうかと何年たっても新しい発見があり、これで終わりということがありません。そこに魅せられましたね。

印象に残っている患者さんのことを教えていただけますか。

先ほども少しお話ししましたが、膵臓がんなどは症状が出たときはかなり病気が進んでいて、入院されてそのまま亡くなられる方もいらっしゃいます。でも検査で早期に見つかることもあるんですね。勤務医時代のこと、40代のある患者さんが膵炎で入院されていたのですが、膵炎の原因となりやすいアルコールや脂っこいものの摂取がみられないので、念のため超音波内視鏡検査を行うことにしました。そうすると、CT検査では見つけることができなかった15mm大の膵がんが見つかり、その方は、初期のうちに手術を受けることができたんです。その頃はまだ扱える医師が少なかった超音波内視鏡による検査が病気の早期発見につながったことは私にとっても非常にうれしい経験でした。

最後に読者へのメッセージや、今後の抱負をお聞かせください。

富松美保院長 パイナクリニック祐天寺6

内視鏡検査に関しては、大学病院まで足を運ばずに精度の高い検査を受けていただけると自負しています。それだけの設備もそろえました。ですから、目黒区エリアからだけといわず、多くの方に来ていただきたいと思っています。一般内科に関しては、地域の方々が気軽に来て、何でも相談できるクリニックをめざしています。そのためには、患者さんとの間に信頼関係を築くことが大事。診察で患者さんのお話をよく聞き、丁寧にご説明するのはもちろんですが、それ以外にも会計の待ち時間の短縮や、私とスタッフの意思疎通などにも気を配っていきたいですね。ゆくゆくはホームページで皆さんからの問い合わせに答えたり、病気の説明をしたりといった情報発信もしていければと。足を運んでくださった患者さんに、「ここに来てよかった」と思っていただけるクリニックでありたいです。

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