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有馬 秀英 院長の独自取材記事

江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2024/03/25

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院 main

東京メトロ東西線・門前仲町駅2番出口から永代通りの1本裏の通りを少し歩いたところにある「江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院」。2022年に開業した消化器疾患と肛門疾患、内視鏡検査に特化したクリニックだ。院長の有馬秀英先生は、穏やかでゆったりとした口調が印象的。昭和大学附属豊洲病院(現・昭和大学江東豊洲病院)で約15年間にわたり消化器がんをはじめさまざまな外科手術や内視鏡治療に携わってきた。同クリニックではリラックスして内視鏡検査を受けてほしいとの配慮から、カフェのような待合室やかわいいイラストが描かれたトイレを設けた。「胃と大腸ともに痛みや不快感を抑えるために、鎮静剤を用意しています。安心して内視鏡検査を受けていただきたい」と話す有馬院長。クリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2023年12月4日)

リラックスして内視鏡検査を受けられる診療環境を

門前仲町に開業された経緯について教えてください。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院1

私は約15年間、昭和大学附属豊洲病院(現・昭和大学江東豊洲病院)の外科でさまざまな治療・手術に携わってきています。開業後も病院と協力していきたいと思い、土地勘のある門前仲町が良いのではないかと考えました。消化器専門のクリニックが少なかったこともこのエリアに決めた理由です。勤務医時代は、消化器の進行がんで搬送される患者さんが多くいることがとても残念でした。「もっと早く内視鏡検査で発見できれば」との思いから、開業した今は検査に注力しています。東京メトロ東西線は乗客数も多く、門前仲町は西船橋・中野間のちょうど中間地点でどこからも通いやすく利便性も高いですね。以前、江東区内に住んでいた時には富岡八幡宮に子どものお宮参りに行ったこともあり、この街には何となく親しみを感じています。

とても明るい雰囲気ですが、クリニックづくりではどんなことを工夫なさったのでしょうか。

患者さん目線を大切にして動線や色合いなどを工夫しました。内視鏡検査を受ける方は緊張なさっていますから少しでもリラックスして過ごせるよう、一般の患者さんとは別に専用待合室を設けています。青空と雲の壁紙にして、本を置くなどしてカフェのような雰囲気にしています。下剤を飲むためのトイレつき個室を含めてトイレは4室あり、オレンジやターコイズグリーンの壁やかわいいイラストなど心地良く過ごせるよう配慮しています。少しでも明るい気分で前向きに内視鏡検査を受けていただきたいんです。当クリニックでは鎮静剤を用いて内視鏡検査を行っており、検査後はストレッチャーに寝たまま移動して休めるよう、広いリカバリールームも用意しています。

内視鏡検査の特徴としてどんなことが挙げられますか。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院2

胃の検査では、経鼻内視鏡を口から入れる検査方法に対応しています。スコープが細い上に鎮静剤を使いますので不快感も抑えられているのではないかと思います。バリウム検査よりも、鎮静剤を用いた内視鏡検査のほうが楽なのではないでしょうか。大腸内視鏡検査では空気を腸に入れずに挿入する無送気軸保持短縮法で行います。この挿入法は専門性の高い技術が必要で、腸が無理に伸びたりすることがないよう挿入していきます。この方法を行っている先生はまだ少ないかもしれません。奥まで挿入したスコープを引きながら観察する際には、二酸化炭素ガスによって腸を膨らませますが、二酸化炭素ガスは体内への吸収が早いので不快なおなかの張りの軽減が期待できます。

女性医師がいるので気軽に受診してほしい

検査の品質について工夫があれば教えてください。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院3

当クリニックではAI機能搭載の内視鏡を導入して検査の品質向上をめざしています。いくらベテランでも人間には集中力の限界があります。そこでAI機能搭載の内視鏡を使い、AIと医師で同時に病変を確認する流れで検査を進めていきます。 医師とAIでダブルチェックしているような感覚ですね。今後、医師を増員した場合でもAI機能搭載の内視鏡が役立つと思います。若手の医師を採用した場合でも、AI機能搭載の内視鏡があることでクリニックとして検査の質をある程度保証できるのではないかと思います。これは患者さんにとってもメリットが大きいはず。AI機能搭載の内視鏡は思わず名前をつけたくなるくらい愛着が湧きますね(笑)。

女性の医師を希望する人も多いのではないですか。

はい。土曜日は混雑緩和のため医師2人体制で診療しています。今は月1回程度ですが、女性の医師にも来てもらっています。希望があれば胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査も対応可能です。今は胃カメラを受ける方の傾向が二極化していると思います。1つは、症状がないけれど毎年受ける方。もう1つは、我慢できないほどつらい症状が出てから受ける方。当クリニックとしては、検査のハードルを下げて前者の方が増えることを願っています。女性の医師が在籍していることで、内視鏡検査のハードルが下がればいいなと思います。今後は、平日にも女性の医師で対応できる日を設けたいですね。女性の患者さんでも安心して検査や診療が受けられる体制をめざします。

普段、診療の際にどんなことを大切にしていますか。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院4

患者さんの話をよく聞くことです。どんなことで悩んでいるのか、どんな症状が一番つらいのか、丁寧にお聞きするようにしています。こちらからお話しする時は専門用語を使わず、わかりやすい言葉に言い換えるようにしています。解剖図やイラストなどを見せながらお話しするようにもしており、自分で絵も描きます。これは大学病院時代から続けている診療スタイルです。お尻の悩みを抱えている若い女性も多いですが、当クリニックでは女性を診察する際には、必ず女性スタッフがついた状態で行いますので安心してください。大規模病院と違って、外来診療や内視鏡検査、手術の時など、だいたい同じ看護師がつくことも多く、それも一つのクリニックの強みかもしれませんね。顔を知っている看護師だと患者さんも安心できるでしょう。

肛門疾患の日帰り手術も

こちらでは肛門疾患も診てもらえるのですね。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院5

お尻が痛い、出血するなど肛門疾患に悩む人はとても多いと実感しています。ですが、恥ずかしいという気持ちが先行し受診しない方がほとんどではないでしょうか。それでいよいよ症状が進み我慢できなくなり受診する。肛門疾患も軽いうちに受診すれば治療しやすく、早期回復も望めます。クリニックとしては、肛門のお悩みの受診ハードルをどう下げていくかが課題だと感じています。ただ1つお伝えしたいことは、患者さんが思っているような目線で医師はお尻を見ていないですよ、ということ。眼科医が眼を見るのと同じです。恥ずかしがる必要はないので、悪化する前に相談してほしいと思います。当クリニックでは診察台にカーテンをつけ、着替えスペースも確保、診察中に不意に人が入ってこないよう診療室に鍵をかけるなどの配慮も。肛門疾患の外科的治療では、内痔核に対する侵襲の少ない注射療法を中心に、痔ろうや裂肛に対する日帰り手術も幅広く対応可能です。

大学病院との連携もかなりスムーズに行っていると伺いました。

今も昭和大学江東豊洲病院に非常勤で勤めていますので、同院との連携はとても密でスピーディーです。大学病院の各先生方の得意分野も熟知していますから、この疾患ならこの先生、というようにより専門性の高い医師に直接お願いできるのは、大きなアドバンテージだと思います。他の病院に紹介すると外来が1ヵ月先、手術がさらにその1ヵ月から2ヵ月後というケースも考えられるのですが、昭和大学江東豊洲病院への紹介ですとそれよりも早く外来受診や手術ができると思います。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

有馬秀英院長 江東ありま胃腸肛門内視鏡クリニック 門前仲町院6

今後は、一回来ていただいた患者さんがもう一度戻ってきてもらえるようなクリニックにしていきたいと思います。特に内視鏡検査は、あちこちのクリニックを転々とするケースも多いようです。内視鏡検査で何かつらい思いをしても、そんなものだろうと我慢している場合もあるでしょう。当クリニックでは鎮静剤を用いて心身の負担を軽減できるよう努めていますので、ぜひ一度検査を受けていただければと思います。内視鏡検査や肛門のお悩みの受診ハードルを下げ、気軽に相談できるクリニックをめざします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ/1万5000円、大腸カメラ/2万円、胃・大腸カメラ同日/3万5000円、大腸ポリープ切除/6万円

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