患者の健康を見守る多職種チームで
専門性を集結した内視鏡検査
宇都宮消化器・内視鏡内科クリニック
(宇都宮市/宇都宮駅)
最終更新日:2026/09/29
- 保険診療
内視鏡検査の受診を検討しながら、どのクリニックで受けるか迷っている人もいるだろう。そんなときはチーム医療を重視しているところを選ぶのも一つの方法だ。例えば土田幸平先生が理事長を務める「宇都宮消化器・内視鏡内科クリニック」では、受付、看護師、洗浄スタッフと密に連携しながら、正確かつスピーディーな検査をめざしている。リスクに配慮しながら問題を見逃さず、患者の不安を取り除くためにも「医師一人の知識や技術だけではなく、多面的なサポートが欠かせません」と語る土田先生。チームで行う内視鏡検査とはどのようなものなのか、同院独自の取り組みを含め、わかりやすく教えてもらった。
(取材日2026年6月25日)
目次
患者の院内滞在時間を最小限に抑えることが目標。チームで行う内視鏡検査
- Qこちらには複数の医師が在籍しているそうですね。
-
A
▲スタッフと連携し、安心して受けられる検査体制を整える
はい。内視鏡検査そのものは各自で行うとしても、検査で得られた画像をどう判断したのか、お互いの所見を確認し合えるのが、複数の医師がいることの大きなメリットといえるでしょう。何人もの医師の目が入ることで病変の見逃しも少なくなり、診断精度の向上も期待できると考えます。また、内視鏡診療に関するトレンド、診断基準の変化などを全員で共有することで全体のアップデートも図れるでしょう。当院には複数の医師が在籍中で女性医師もいるので、同性による検査を希望する女性患者のニーズにも対応できます。さらに、医師だけではなく、看護師、受付、洗浄スタッフなどが連携しているのも、当院の強みといえるでしょう。
- Qなぜ洗浄を専門とするスタッフがいらっしゃるのでしょうか。
-
A
▲精密な診断を支える先進の内視鏡システムを導入
内視鏡の洗浄はあまりクローズアップされないかもしれませんが、患者さんにとっては非常に気になる点といってもよいでしょう。日本消化器内視鏡学会が定めている洗浄のガイドラインを厳格に守るためにも、当院では専門とするスタッフを配置しています。また、講習会に参加し専門性を磨いた看護師は、給与面でも評価するなど、各自が向上心を持てるよう配慮しています。内視鏡検査は鎮静やポリープ切除術に伴うリスクもあり、どの職種も細心の注意が問われます。それぞれがプロフェッショナルとしての知識とスキルを身につけた上で、さらに情報共有することが大事だと考えています。
- Q多職種チームでどのように情報を共有していますか。
-
A
▲患者との対話を大切にした丁寧な診療を心がける
例えば、全員でインカムを装着し、それぞれの持ち場を離れずに迅速に情報共有できるようにしています。まず、患者さんが来院したら受付から看護師に連絡が入ります。一方、洗浄スタッフは洗浄中、稼働中それぞれの内視鏡の数を随時、看護師に報告。看護師はすべての情報を照らし合わせて、適切なタイミングで患者さんを検査室に誘導します。待ち時間は患者さんにとって大きなストレスなので、できるだけ最小限にとどめるのが目標です。胃内視鏡検査なら9時に来院して10時前に会計まで済ませることも可能です。大腸内視鏡検査は腸管洗浄の進捗状況によって誤差が生じますが、できるだけ短時間で済むように全員で協力しています。
- Qスタッフをまとめるために何に注意していますか。
-
A
▲内視鏡検査の普及と病気の早期発見に情熱を注ぐ
まず「胃がん、大腸がんで命を落とす人をなくす」という明確な目標を、全員で共有するようにしています。その上で、月ごとに何件の検査を行ったのか、その結果、何人の疾患を発見して、高度医療につなげることができたのかなどを数値化するようにしています。患者さんの役に立ったのだと数字で実感することは、何よりも仕事へのモチベーションを高めると考えるからです。医療従事者は自分も含めてシンプルなことが多く、確実に誰かのためになれているのだとわかれば頑張れるものだと思います。作業として検査をこなすのではなく、意義を理解して臨めるようにするためにも、データの蓄積は欠かせません。
- Qクリニックならではのチーム医療の強みもありますか。
-
A
▲胃や大腸の病変を詳細に観察する電子スコープ
病院のような部門ごとの縦割り組織よりもクリニックはスタッフ間の距離が近く、チーム医療に取り組みやすいともいえます。小回りの利くクリニックでチームワークを発揮すればスピーディーな内視鏡検査も可能でしょう。特にがん診療では予約から検査まで時間がかかってしまうと手遅れにもなりかねません。当院のようなチームで迅速に動けるクリニックで検査までを行い、必要な治療は病院でというのが理想的な流れではあります。ただし、病院に直ちに受け入れてもらうためには、的確な症例だけを送り続ける実績の積み重ねも大事です。そのためにも、病院と遜色のない精度での内視鏡検査を行えるように、チーム全員で協力できればと考えています。

